東シナ海に面する中国の浙江省、福建省、台湾、日本では石垣島などに自生する原種バラ、ロサ・ブラクテアータ(和名カカヤンバラまたはヤエヤマノイバラ)を親に作出された一連のバラをハイブリッド・ブラクテアータ系統と呼びます。
ハイブリッド・ブラクテアータ系統は、カカヤンバラを交配の親とする系統
▲交配の親となったカカヤンバラ(Rosa bracteata)
中国の東側、東シナ海に面する浙江省や、その南に位置する福建省、台湾、さらに日本の石垣島などに自生する原種バラ、ロサ・ブラクテアータ(Rosa bracteata)を交配の親とするバラがハイブリッド・ブラクテアータ系統です。
ロサ・ブラクテアータは、和名でカカヤンバラまたはヤエヤマノイバラとも言います。
花径5~7cmで、一重咲きの純白の花を咲かせます。大きな苞葉(ほうよう)があるのが特徴。学名の「bracteata」は、「苞葉がある」という意味です。
ハイブリッド・ブラクテアータ系統のバラは、カカヤンバラの性質を受け継ぎ、小さな照り葉のつるバラです。暑さに強く、開花期も長く、甘い香りも楽しめます。
品種数はあまり多くなく、代表品種は「マーメイド」です。
まとめ
「カカヤンバラ」というなんとも楽しい響きの和名をもつロサ・ブラクテアータを親にした系統が、ハイブリッド・ブラクテアータ系統です。
1830年頃に書かれた馬場大助の『草木譜』によると、八丈島の船がカガヤン国(現在はフィリピンのルソン島)から種を持ち帰ったことから、カカヤンバラと名づけられたんですって!
カカヤンバラには花の中央にある雌しべが黄色いものと赤いものがあって、赤いタイプはそれは可愛らしいんですよ! って、まだ写真でしか見たことないんですけどね。
スポンサーリンク