花好きあいびーのバラとの出会いはここから始まりました! 管理人あいびーとバラとの物語です!

ピエール ・ドゥ・ ロンサールって何?

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自然に溢れた山の家で幼い頃を過ごしたわたしは幼いころから大の花好き。母も、そして祖母も花の好きな人でした。

 

山の家にはさまざまな花が咲いていました。

 

庭の中央には樹齢150年ほどのどうどうとした枝ぶりの八重紅梅。紅梅の根元を彩る色とりどりのツツジ。庭を取り囲むようにして真っ白な小手毬が咲き、池から流れる小川の側には金糸梅が揺れています。池のほとりにはピンク色の九輪草、池の向こう側には紫色の紫陽花の群れ。紫陽花に優しい影を投げかける合歓の木。奥庭の小さな池の側にはつつじと真っ赤な藪椿。そして黄金色の山吹。他にも祖母の好きな山野草があちらにもこちらにも。

 

成人し、都内で働いていたある日。わたしは同僚から耳慣れない言葉を聞きました。

 

「ピエール ・ドゥ・ ロンサールは憧れの花!」

 

花好きを自認していたわたしに、その花が何なのか分かりませんでした。でも、分からないのがちょっと悔しくて、訊くこともできなかったのです。

 

そのままずっと呪文のようにその言葉を覚えていたのですが、正体が分かったのはたっぷり10年もたった頃。娘のらなぴが生まれて、娘と一緒にちまちまと都会の狭いベランダに花を育てて楽しんでいたある日のことです。駅前の花屋さんの店先に、それはきれいな大輪の花を咲かせているバラ苗を見つけたのです。

 

そこにあの名前が書かれていました。

 

これが「ピエール ・ドゥ・ ロンサール」!

 

「ピエール ・ドゥ・ ロンサール」。

 

うっすらとクリーム色を帯びた花の中央はやわらかなピンク色。内側にゆるくカーブする薄い花びらが折り重なってボールのようにコロリと丸く咲く。わたしは一瞬で魅了されてしまいました。

 

「そうか、これがピエール ・ド ゥ・ロンサールなんだぁ!」

 

気がついたら、わたしはしっかり両手でそのバラ苗を抱えていました。

 

バラは高貴で冷たい花?

 

 

花といえばバラを思い浮かべる人が多い中、それまでのわたしはバラにあまり興味がありませんでした。

 

典型的なバラといえば、ツン!と尖った花びらのイメージで、たしかに色はきれいだけれど、何だか人工的で冷たそうなすまし顔の花と思っていたのです。

 

ひと昔前のバラってこういう咲き方ばかりでしたよね。それに、花屋の冷蔵庫に大切にしまってあるバラは、ほとんどつぼみかちょっと開いたくらいの、すごく警戒心の強そうな様子をしていたし。

 

ピエール・ドゥ・ロンサールはバラの冷たいイメージをくつがえしてくれた!

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でも、ピエール ド ロンサールは違いました。優雅で気品のある花を、惜しげもなくたわわに咲かせて、親し気に微笑みかけてくれるよう。

 

「バラってすごい!」

 

心からそう思った瞬間でした。思えばこのときに、わたしの中にロザリアンの芽がひょっこりと芽吹いたのですね。

 

「ロザリアン」とは、バラに魅了されバラを愛する人たちのこと。遅まきながら、わたしもロザリアンの仲間入りです。

 

毎日のように花をうっとりと眺めていたのですが、最初のピエールさんは、それからわずか2年の短い生涯を閉じたのでした・・・。コガネムシの幼虫にやられちゃったんですよね(--。

 

どうしたって花が好きだから!

 

じつはわたしは、少しだけ花に関わりのある仕事をしていました。好きなことを仕事にすると、楽しくもあり、苦しくもあり──。仕事には、必ず人に見せられない裏の顔がありますよね。きれいな花ばかり見ているわけにはいきません。

 

納期が限られているから、多少できが悪くても目をつぶってやっつけ仕事しなきゃいけないときもあるし。他の人のミスを肩代わりして謝りに行かなければいけないときもある。突然、上司が解雇されて、同僚が責任者に就任したことで職場がめちゃくちゃになったこともありました。

 

でも、どんなに辛い事態になっても、花を嫌いになることだけはなかったんですよね。

 

枯れてしまったピエールさんの2代目を育て始め、アンジェラを育て始め、アイスバーグを育て始め。狭いベランダはどんどんバラに占領されていきます。黄バラのモンタギューが増え、イングリッシュ・ローズのレディ・エマ・ハミルトンが増え。

 

ついにバラブログを開始!

少し体調を崩したこともあって、自宅でのんびり過ごしていたわたしは、無料ブログに記事を書くのを楽しみにしていました。気がつけば、お花の記事ばーっかり!

 

「せっかくブログを書くのなら!」

 

それで、新しくバラにこだわったブログを作ることにしました。それが当サイトの始まりです^^

 

ワクワク・ドキドキ。好きなことを好きなだけできるって、すごく楽しい! 今まで漠然としか知らなかったことを、調べたり、実際に見に出かけたりするのって、すごく楽しい!

 

ブログを始めてみてわかったんだけれど、バラってものすごく広くて深い! たとえばバラは観賞する花であると同時に食用花でもあるし、精油を採ってアロマテラピーに利用したり、香水にしたり。バラを愛した女性は数知れず、バラが登場する文学や絵画も数知れず。

 

あれも書きたい、これも書きたいと、ネタは尽きるどころかどんどん増えていくばかり! まだまだ、当分バラ熱は冷めないようです。いろんなことを調べて、いろんなところに出かけて、撮影して、一人でも二人でも「読んで良かった」と思っていただけるような記事をめざして。

 

これからもバラとガーデニングの記事を書いていきますね^^

 

ほんとは庭が持てたらいいんだけれど──。まぁ、それはいつかのお楽しみで^^

 

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