あまりスペースはないけれど、チョコッとミニ菜園を楽しみたい。そんな方にピッタリな、100均の洗濯ネットを利用した防虫ミニ菜園の作り方を紹介します。ベランダ栽培の方や、楽して少しだけ家庭菜園を楽しみたい方にオススメです。
家庭菜園に興味はあるけれど、害虫はイヤ!
▲農薬は使いたくないし、害虫だらけも困る・・・
園芸に興味のある方なら、多くの方が家庭菜園もやってみたいと思っているでしょう。でも困るのが害虫です。食用でないバラなら殺虫剤を散布すればいいけれど、人が口にする野菜に殺虫剤を使うのは避けたいですよね。
市販の野菜は、プロの農家さんが残留農薬の期間を考えてキチンと管理して育てているので、農薬を使っていても安心安全な野菜です。が、素人のつくる家庭菜園でそこまでしっかり管理できないし、そんなに大げさなものでなく、チョコッとやってみたいという人ならできれば無農薬で済ませたいのが本音でしょう。
そんな、チョコッと家庭菜園にオススメの100均の洗濯ネットを使った防虫ミニ菜園を紹介します^^ 庭がなくてもベランダや、室外機置場でもチョコッと家庭菜園が楽しめますよ!
利用するのは100円均一で売っている目の細かい洗濯ネット
▲目の細かい洗濯ネットで害虫を防ぐ!
まず完成品から紹介します。上の写真は、我が家の南西側にある室外機置場の様子です。100均で売っている目の細かい洗濯ネットを利用して、害虫知らずのミニ菜園を楽しんでいます。
右側手前にあるのはバジル。低い位置にあるのはベビーリーフとルッコラです。野菜を摘むときと水やりのときは洗濯ネットのファスナーを開け、それ以外は閉めて管理しています。
見た目はイマイチですが、とっても便利な防虫カプセルです。お財布に優しく簡単なので、ゼヒやってみて!
背の低い野菜に便利な防虫カプセルの作り方
▲背の低い葉野菜にピッタリサイズ
背の低い野菜に便利な「防虫カプセル」の作り方から紹介します。わたしはベビーリーフとルッコラを植えていますが、リーフレタスやスイスチャード、ホウレンソウなどの葉野菜やラディッシュなどに使いやすい形です。
用意するもの
▲大型洗濯ネットとホッピングバッグ、あとはハサミを用意
用意するものは、大型の洗濯ネットとホッピングバッグ。どちらもダイソーで購入できます。ホッピングバッグはセリアにもありますが、少しサイズが違います。セリアのホッピングバッグを使う際には、そのサイズに合わせた洗濯ネットを購入してください。
ダイソーのホッピングバッグは横57cm×高さ34cm×奥行32cmです。これが入るサイズの円筒型の大型洗濯ネットを選びます。
円筒形の大型洗濯ネット
▲ホッピングバッグが入るサイズを選んで
ホッピングバッグは1サイズしかないけれど、円筒形の大型ネットにはさまざまなサイズがあります。サイズを間違えないよう、慎重に商品を選びましょう。
わたしが購入したのは、直径が32cm×長さ48cmのサイズの円筒形の洗濯ネットです。これで少しキツイけれど、なんとかホッピングバッグが入るサイズです。できれば、もう2cmていどずつ余裕のあるサイズのネットの方が楽に入れられます。
サイズ以外にも重要なポイントが2点あります。ファスナーが必ず上の写真のように縦についているものを選ぶこと。円の周りについているタイプもあるので注意してください。
もうひとつのポイントは、必ず目の細かいタイプを選ぶこと。目の粗いタイプでは害虫を防げません。
ホッピングバッグ
▲ワイヤー入りで形が固定するホッピングバッグ
ホッピングバッグは、上の写真の赤や白のラインのところにワイヤーが入っていて、この形のまま自立する商品です。折りたたんだ形で売られています。洗濯カゴがわりに使うモノなのかな?
作り方1、ホッピングバッグの不要部分を切り取る
▲不要部分3カ所を切り取ったところ
まずホッピングバッグの不要な部分3カ所を切り取ります。
1、持ち手
2、底部分(ネットになっていないところ)
3、側面のうち、どこか1面(どこの面でもOK)
そんなに丁寧に切り取る必要はないので、上の写真のようにザックリ切ってしまって大丈夫です。
作り方2、洗濯ネットの不要部分を切り取る
▲ファスナーを収納するゴムを切り取る
次に洗濯ネットのファスナー収納のためについているゴムを切り取ります。これがあると開け閉めが面倒になるので、あらかじめ切っておきます。
▲隙間は糸で縫いつけておく
ファスナーを閉めたときに隙間ができるようなら、ここをキッチリ糸で縫い、害虫が入らないようにしておきます。
作り方3、組み立てて完成
▲洗濯ネットの中にホッピングバッグをセット
洗濯ネットの中に折りたたんだままのホッピングバッグを入れ、中でホッピングバッグを開いて完成です。
このとき、ホッピングバッグのネットを切り取った面に、洗濯ネットのファスナーがくるように調整します。このファスナー付き防虫ネットが本当に便利なのです。
▲ベビーリーフとルッコラの発芽
種まきから数日。ベビーリーフとルッコラが発芽してきました。毎日ファスナーを開けて生長具合を見るのが楽しくなりますよ!
背の高くなる野菜に便利な防虫カプセルの作り方
▲背が高くなる野菜に適した防虫カプセル
次は背の高くなる野菜にぴったりな防虫カプセルです。
わたしはバジルを育てていますが、バジルにはアブラムシやヨトウムシなどけっこうイロイロな害虫が寄ってきます。でも洗濯ネットの防虫カプセルを使えば、害虫をラクにシャットアウトできます。
ほかにもシソやローズマリーにもオススメです。ローズマリーにはあまり害虫がつきませんが、我が家では去年ヨモギエダシャクが大量発生してヒドイことになりました(==
ミニトマトだと、このサイズはムリかなぁ。もう一回り大きいサイズの方がいいような気がします。野菜に合わせてサイズ調整してください!
用意するもの
▲洗濯ネットとリング支柱を用意
用意するものは、ツル性植物を誘引するための「リング支柱」と、「リング支柱」が入るサイズの洗濯ネット、そして紐です。紐はなんでも構いません。
リング支柱
▲アサガオの誘引にピッタリなリング支柱
このリング支柱はダイソーで購入しました。3本の支柱に大中小3つのリングがついています。
支柱の長さが45cm、一番大きなリングの直径は17cmです。
洗濯ネット
▲リング支柱が入るサイズの洗濯ネット
リング支柱が入るサイズの円筒形の洗濯ネットを探して購入したのが「フリース用洗濯ネット」。これもダイソーの商品です。
直径が30cmで、長さが40cmあります。少し大きめですが、長さが欲しかったのでこの洗濯ネットにしました。
ここでも重要なのが、ファスナーが必ず上の写真のように筒の部分に縦についているタイプを購入してください。
もちろん目の細かさも重要です。必ず目の細かいタイプを選びましょう。
作り方1、洗濯ネットの不要部分を切り取る
▲上下どちらかの丸い面を切り取る
まず洗濯ネットの不要部分を切り取ります。
円筒形の洗濯ネットの上または下の面を切り取ります。上でも下でもいいのですが、わたしはファスナーを収納するゴムがついている方、つまり上の写真でいうと上の面を切り取りました。
こちらの方が、穴をふさぐために縫う手間が省けます。
作り方2、組み立てて完成
▲鉢にセットして下部を縛れば完成
バジルを植えた鉢(ここでは7号鉢を使っています)にリング支柱を立て、洗濯ネットをかぶせて、下の方を紐で縛って完成です。
水やりと収穫のときにはファスナーを開け、それ以外は閉めておいて害虫をシャットアウトします!
まとめ
今回は、春バラがひと段落したので、目先を変えて目の細かい洗濯ネットを使った防虫ミニ菜園の作り方を紹介しました。
わたしは害虫がくるのがイヤなので、以前は冬だけ野菜を作っていました。ルッコラ、リーフレタス、スイスチャードあたりは寒くても収穫できるので、冬じゅう楽しめます。
けれどバジルは寒さに弱く、夏に育てるしかない野菜です。これまでは人への安全性が高いとされるニームオイルを散布することで、あまり害虫がつかないよう努めていましたが、できれば口に入れるものにはニームオイルも使いたくありません。
そこで今年から、今回紹介した洗濯ネットの防虫カプセルを使って育てることにしました。今のところ本当に便利で、害虫知らず。トマトサラダに、トマトソースのパスタに、バジルは大活躍しています。もう少し暑くなってきたら、ガパオライスにも重宝します。
リーズナブルでとっても便利な防虫ミニ菜園、どうぞ試してみてくださいね^^
ありがとうございます✨
以前この方法で栽培していたのですが、洗濯ネットのサイズを忘れてしまったので参考にさせて頂きます
モンシェリモモさん、コメントをありがとうございます。
これ、水耕栽培家の先生(名前を失念しちゃいました)が提案されたものを
紹介させていただいています。
わたし以外にも多くの方が紹介されていますよね。
農薬を使いたくない家庭園芸派には、ほんと画期的ですよね!
チョコッと育ててチョコッと食べて。
楽しくて便利でいいですよねー!
またやってみてくださいね^^
あいびー