バラの花は大きなものなら15cmにもなるものから、小さいものなら1cmていどと、さまざまなサイズがありす。写真ではどれくらいの大きさの花か分からないので、花径の表示はとてもありがたいのですが、「大輪」、「中輪」、「小輪」と表示されていることも多いですね。それぞれどれくらいのサイズか把握していますか? ここでは、花の大きさについて調べてみました。

「小輪」のバラは、花径3~5cm

▲ランブラー系統の「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」

径3~5cmのバラを「小輪」と呼んでいます。

しなやかな枝先を長く伸ばすランブラー系統のつるバラには、小輪のものがたくさんあります。写真のランブラー系統のバラ「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」は花径3.5cmほどの小輪の花です。一輪は小さいのですが、枝先にたくさんのつぼみを付け、房咲きになります。枝の長さがときに10mほどにまで伸びるので、群れ咲く姿はとても愛らしく、花の色味からまるで桜が咲いているように見えます。

また、窓辺や狭いベランダにも場所を取らずにちょっと飾れるミニバラは、木の大きさも花も葉も小さなかわいらしいバラです。ほとんどのミニバラは花径3~4cmといったところでしょうか。ミニバラはほぼ小輪のバラです。(例外的に花径8cmほどもあるミニバラもありますが)。

▼ポールズ・ヒマラヤン・ムスクについてくわしくは、こちらをご覧ください。

花径1~2cmのバラは「マイクロ・ミニ」とも呼ばれる!

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▲マイクロ・ミニバラはこんなに小さい!

ニバラの中でも特に小さな花を咲かせる品種は「特別小輪のミニバラ」という意味で「マイクロ・ミニ」と呼び分けられることがあります。

世界最小のバラとして知られている「リトル・ウッズ」は花径が0.7~1cm。つぼみは綿棒の先ほどのサイズという小ささです!

 

「中輪」のバラは、花径5~8cm

▲フロリバンダ系統の「つるアイスバーグ」

径5~8cmのバラを「中輪」と呼びます。

中輪のバラは、オールド・ローズにもモダン・ローズにもたくさんあります

オールド・ローズは、ほとんどが中輪のバラといってもいいくらいです。現在でも人気の高いブルボン系統の「ラ・レーヌ・ヴィクトリア」は花径7cm。同じくブルボン系統の「ブルボン・クイーン」も花径7cmです。ダマスク系統の「マダム・アルディ」は花径7cm。香料を採取するバラとして有名な「カザンリク」も花径7cmです。

もちろん、モダン・ローズに近い後期のオールド・ローズを中心に大輪品種もありますが、オールド・ローズはほぼ中輪といえます。

モダン・ローズで中輪の花を咲かせるバラといえば、フロリバンダ系統が中心です。フロリバンダ系統は、房咲きして、庭を美しく彩るバラとして使い勝手のよいバラです。フロリバンダ系統は、ほとんどが中輪のバラです。

1983年世界バラ会連合殿堂入りの名花「アイスバーグ」は、フロリバンダ系統花径8cmていどの中輪のバラです。写真はアイスバーグがつる性に変化した「つるアイスバーグ」です。

▼アイスバーグについて詳しくは、こちらをご覧ください。

「大輪」のバラは、花径8~13cm

▲花径13cmのハイブリッド・ティー系統「アライブ」

径8~13cmのバラを「大輪」と呼びます。これだけ大きなサイズのバラになると一輪でもじゅうぶん見ごたえがあります。

大輪のバラはオールド・ローズなら後期のティー系統やハイブリッド・パーペチュアル系統に見られます。モダン・ローズの代表的な系統、ハイブリッド・ティー系統のバラはほとんどすべてが大輪です。

写真の「アライブ」は、2012年にフランスのメイアン社が作出したハイブリッド・ティー系統のバラです。オールド・ローズのクラシックな花形と素晴らしい芳香、そして育てやすいという、3拍子揃った人気の高い品種です。

 

花径13cmを越えるバラは「巨大輪」

▲花径15cmのハイブリッド・ティー系統のバラ「ピース」(Peace)

輪の中でも花径13cmを越えるバラは「巨大輪」と呼ばれます。

写真の「ピース」は花径15cmもある堂々とした巨大輪です。これだけのサイズがあると、このバラが1輪あるだけでも存在感はバツグンです!

より大きく美しく、存在感のある1輪を求めて品種改良が重ねられたハイブリッド・ティー系統のバラに、巨大輪のバラがいくつかあります。

「ピース」は、1976年に開催された世界バラ会連合で初めて選出された「バラの栄誉の殿堂」入りの名花です。

▼「ピース」について詳しくは、こちらをご覧ください。

「アンジェラ」は小輪? それとも中輪?

▲我が家の「アンジェラ」は花径5~6cm

いたいのサイズ感をざっくりつかめる「小輪」「中輪」「大輪」「巨大輪」という分け方ですが、少しややこしくなるケースもあります。

たとえば、アンジェラは、サイトにより花径4cmの「小輪」と書かれているところもあれば「中輪」と書かれているところもあります。

我が家で育てているアンジェラは、花びらの丸みが強くかかっている花は花径5cmくらいで、あまり丸まらず開いている花は花径6cmくらいです。小輪と中輪の境目が5cmなので難しいところですが、アンジェラは「中輪」でしょうー! と、個人的には思います。ただし、花径は育てる環境により変わりますから、4cmていどのこともあるのでしょうが・・・。

こういうややこしいケースもあるので、「小輪」とか「中輪」とか言わず、ぜんぶ花径○cmって表示したほうがいいような気がしますね!

▼「アンジェラ」について詳しくは、こちらをご覧ください。

まとめ

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バラの花の大きさは、なんと1cmに満たないマイクロ・ミニバラから、花径15cmを越える巨大輪まであるのですね! いかにバラに魅せられた育種家が多いかの証拠でしょう。ほんとうに幅広い外見のバラがあります。

「小輪」「中輪」「大輪」という分け方は、花のサイズを大づかみするには便利でしたが、「マイクロミニ」や「超巨大輪」、さらに「小輪」とも「中輪」ともつかないサイズのバラや「中輪」とも「大輪」ともつかないサイズのバラなど、さまざまなバラがある現代では、少し混乱を招きかねない分け方のような気がします。

いっそすべて花径〇cmという表記の方が、個人的にはスッキリするような気もしています。が、まだまだ「小輪」「中輪」「大輪」という分け方は頻繁に使われているので、基本的なサイズを覚えておくと、バラを選ぶときの目安になると思います。

新品種が次々登場しているバラの世界に、いつかカスミソウのような「超マイクロ・ミニバラ」や、花径20cmにもなる「超巨大輪」のバラが誕生する日が来るかもしれないですね!

 

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