バラの分類/バラの樹形を知れば、そのバラに合った仕立て方から育て方まで理解できる!

      2017/05/03


誘引も剪定もせずに、バラを自然に伸ばしたらどんな形になるか・・・その樹形を調べてみると、いくつかのパターンに分けられます。それぞれの樹形により、そのバラにはどんな仕立て方が向いているか、どんな剪定をすればいいかなど、バラを育てるために重要なことがほぼ決まってしまいます。ここではバラの樹形について紹介します。


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バラの理解に欠かせない4種類の樹形を知ろう!

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んなバラを我が家に迎えようか悩んだとき、一番に考えるのはそのバラの花の色や咲き方ですよね。そして病気にかかりにくく、強健で育てやすい品種かどうかを検討するでしょう。初心者ほど樹形に気を配らないものです。でもじつは、樹形はバラを選ぶ際には、花よりも優先しなければいけないほど重要なものです。

植える場所に合った樹形のバラを選べば、思い描いたようにバラを美しく咲かせることができますし、どんな手入れが必要なのかを知ることもできます。それくらい、バラを知るためにも選ぶためにも、樹形を理解することは大切です。

バラの樹形は、細かく分ければ10以上にも分けられますが、ここでは4つに絞って説明します

 

1、ブッシュ(木立性)樹形は、四季咲き性のバラの樹形

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ブッシュ樹形の枝の特徴

太くて硬く、自立するのがブッシュ(木立性)樹形です。枝先はしっかり上を向いています。品種により、これをさらに3つに分けている場合もあります。

1、直立タイプ──あまり横に広がらずスリムにまっすぐ自立する

2、半横張り(または半直立)タイプ─横にやや幅をもちながら自立する

3、横張りタイプ─横に幅広くなりながら自立する

 

ブッシュ樹形の品種は?


Rose, Modern Times, バラ, モダンタイムス / T.Kiya

イブリッド・ティー系統【HT】フロリバンダ系統【F】などのモダン・ローズや、オールド・ローズ後期のチャイナ系統のバラなどのほぼすべての四季咲きのバラブッシュ樹形になります。ミニバラも、ほとんどがブッシュ樹形です。

ただし、モダン・シュラブ系統のイングリッシュ・ローズや、つるバラで「四季咲き」と表示されているものがありますが、それらは除外します。モダン・シュラブ系統の樹形はシュラブ(半つる性)樹形で、つるバラはクライミング樹形またはランブラー樹形です。

 

ブッシュ樹形の利用のしかた


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誘引しなくても良いので、庭の中央に利用しやすい樹形です。一列に並べて植えれば、生垣としても使えます。

ブッシュ樹形のバラは、剪定を繰り返して育てるので、高さを調整しやすいのが特徴です。バラの花を観賞しやすいように、普通は1m~1.3mていどの高さにします。剪定で高さをコントロールできるので、鉢植えにも向きます。

ミニバラは高さ30cm、パティオ・ローズは50cmていどになります。

 

ブッシュ樹形の育て方

ブッシュ樹形は花を四季咲きにさせます。花が咲いたあとに枝を軽く剪定しておくと、1ヵ月半後くらいにまた花が咲きます。「花が咲く⇒軽く剪定する⇒また花が咲く」ということをくり返しながら、春から晩秋まで花を咲かせ続けます。ブッシュ樹形では、花を咲かせるための剪定作業がとても大切になってきます。

年に何度も花を咲かせるので、四季咲きのバラ(つまりブッシュ樹形のバラ)は、年に何度も肥料が必要になります。

 

2、シュラブ(半つる性)樹形は、自然なままの樹形にしたり、枝先を誘引してつるバラとして扱うこともできる利用範囲の広い樹形

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シュラブ(半つる性)樹形の枝の特徴

ッシュ樹形よりも細くしなやかな枝先をやや長く2mほどまで伸ばします。自立することはできますが、ブッシュ樹形よりも枝が細くて長いので、花が咲くと、花の重みで枝先が自然なカーブを描いて垂れ下がります。

枝の太さや伸び方は品種によって異なります。シュラブ樹形のなかでも枝が太く硬いものはくり返しよく咲く品種に多く、ブッシュ樹形を大型にしたような形をしています。シュラブ樹形のなかでも枝が細く長いものは一季咲きの品種やイングリッシュ・ローズに多くみられます。

 

シュラブ樹形の品種は?

Cardinal de Richelieu

▲ほふくぎみに茂るガリカ系統の「カーディナル ドゥ リシュリュー」

ほとんどのオールド・ローズシュラブ樹形です。オールド・ローズの樹形は、その系統により少しずつ異なります。アルバ系統は枝先がよくしなり噴水のような形に茂ります。ガリカ系統はあまり高くならず、横広がりにややほふくぎみに茂ります。

モダン・ローズでは、モダン・シュラブ系統がシュラブ樹形です。モダン・シュラブ系統にはイングリッシュ・ローズなどが含まれます。

 

シュラブ樹形の利用のしかた

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シュラブ樹形応用範囲の広い樹形です。自立するので、庭の広いところにも鉢にも植えることができます。切り詰めてもよく咲く品種を選べば、ブッシュ樹形と同じようにコンパクトに仕立てることもできます。

枝先の長いもの小型のつるバラ(小型といっても枝先は2mくらいになります)として使うこともできます。ベランダのフェンス小型のアーチなどに誘引したいときには、シュラブ樹形の品種が便利です。

 

シュラブ樹形の育て方

シュラブ樹形の多くの品種は、春の花の後たくさんのシュートを伸ばします。これを放っておくと、枝が多すぎて収集がつかなくなってしまいます。生育旺盛なシュラブ樹形のバラは、スペースに応じて枝を整理することが大切です。

冬になりバラが休眠期になったら、土を替え元肥を与えます。3年目までは同じ枝でよく花を咲かせますが、4年目になると花数が減りますので、冬の間に4年目の枝は根元から切り、新しく伸びてくるシュートに栄養を回すようにします。

 

3、クライミング樹形はまっすぐ立ちあがり、枝先を長くのばすつるバラの樹形

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クライミング樹形の枝の特徴

るバラには、クライミング樹形ランブラー樹形の2つの種類があります。クライミング樹形の枝は堅くて太く株元から真っ直ぐに立ち上がります。枝先にいくにつれて枝は細くなり、長く垂れ下がります。

最終的な枝先の長さは品種により異なりますが、3m~5mほどです。

 

クライミング樹形の品種は?

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▲ラージフラワード・クライマー系統の「ピエール・ドゥ・ロンサール」

略記号で【Cl】と表示されているクライミング系統のバラがクライミング樹形です。ピエール・ドゥ・ロンサールやシティ・オブ・ヨークなどのラージ・フラワード・クライマー系統【LCl】もクライミング樹形です。

 

クライミング樹形の利用のしかた

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家の壁や広い壁面、アーチなど、高さのある広い面積をカバーしたいときには、クライミング樹形が適しています。ただし枝が堅くて太いので、低いフェンスなどに誘引するのは難しいです。

 

クライミング樹形の育て方

クライミング樹形も、次に紹介するランブラー樹形も、ほぼ春のみの一季咲きです。春の花が終わったらあちらこちらからシュートが伸びてきますので、これを台風の影響などで折ってしまわないよう冬まで管理します。

冬になりバラが休眠期になったら、土を替え元肥を与え枝を誘引しなおします。

 

4、ランブラー樹形は、柔らかく細い枝先を6m以上までも長く伸ばす。どんなところにも誘引できる使い勝手の良さが魅力のつるバラ

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ランブラー樹形の枝の特徴

ンブラー樹形もつるバラの樹形です。ランブラー樹形枝は細くしなやかで、自在に曲げることができるので、どんな場所にも誘引することができます。枝先は長く、6m以上、品種によっては10mに達するものもあります。ほふくするタイプのランブラー樹形もあります。

 

ランブラー樹形の品種は?

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▲ランブラー樹形のバラ「ブルーマジェンタ」(ハイブリッド・ムルティフロラ系統)

日本原産のノイバラ(ロサ・ムルティフロラ)を親とする「ハイブリッド・ムルティフロラ系統【HMult】」と、同じく日本原産のテリハノイバラ(ロサ・ルキアエ)を親とする「ハイブリッド・ウィクライアナ系統【HWich】」が、主にランブラー系統のバラです。小花を房咲きにする品種が多くあります。

 

ランブラー樹形の利用のしかた


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ランブラー樹形の枝は柔らかくて曲げやすいのが特徴です。壁面でも大型アーチでも、さらにクライミング樹形ではやりにくい低い位置のフェンスにも誘引できます。下垂させても花が咲く性質を利用して、高い位置から枝垂れさせたり、ほふくさせてグラウンド・カバーのように使うこともできます。

ただし6m~10mと枝先が長いので、広い場所が必要です。

 

ランブラー樹形の育て方

ランブラー樹形のバラは、春のみの一季咲きです。このタイプのバラは、一度花が咲いた枝には翌年、花を咲かせません。花後は、新しく伸びてきたシュートのみを残し、古い枝は切り取ります。伸びてきたシュートを順次、誘引していってもいいし、冬まで伸びるにまかせても構いません。

冬になりバラが休眠期になったら、土を替え元肥を与え、夏に誘引していない枝があれば誘引しなおします。

 

まとめ

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一口に「バラ」といっても、その樹形はさまざまですが、ここでは

1、ブッシュ(木立性)樹形

2、シュラブ(半つる性)樹形

3、クライミング樹形

4、ランブラー樹形

の、4タイプに分けて紹介しました。樹形によりどこに植えるか、どんな仕立て方ができるか、どんな育て方をするかがほぼ決まってしまいます。それくらい、樹形を知るのは大事なことなんです。

それぞれの特性を生かして、素敵なバラの庭を作ってくださいね!

 

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