2017年12日。第19回「国際バラとガーデニングショウ」の初日にメットライフドームを訪れました。バラ、バラ、バラで埋め尽くされた会場を、これから数回に分けて詳細レポートします。今回は、ウエルカム・ガーデンを紹介します。

ウェルカムガーデンは、ブッチャート・ガーデンのエッセンスを取り入れ、マーク・チャップマンさんがデザイン!

ナダ南西部の街ビクトリアにあるブッチャート・ガーデンは、22万平米の広大なガーデンです。50人もの庭師が常駐しており、1年を通じて美しく手入れされています。ブッチャート・ガーデンには、世界各国から年間100万人以上の観光客が訪れ「世界一美しい庭」とも称されます。

この美しい庭園のエッセンスを取り入れて、ウェルカム・ガーデンがデザインされました。手がけたのは、イギリス人ガーデンデザイナーのマーク・チャップマンさん。

メットライフドーム球場の入場口から客席の階段を降りてまず現れるのが、色とりどりのバラと草花に囲まれた四角い池と噴水。名づけて「ローズ・ファウンテン」(バラの噴水)です。ここが建物の中だということを忘れてしまう光景ですね!

ここでは噴水の周りに咲いている花々と同時に、水に映った花の色も楽しめるようにと考えられています。噴水の後ろにそびえる大きな2本の木にも注目してくださいね!

ここで、ウェルカム・ガーデンに掲示されたマークさんからのメッセージを紹介しましょう。

ドーム内の入り口、階段を降りるところからガーデンを見おろす光景を楽しんでください。カナダにある世界的に有名なガーデンで、同じように経験できる光景です。

100年以上前、セメント石灰採掘場だった場所にブッチャート・ガーデンは創られました。

2つの大きなコニファーがシンボルのように立っていますが、これはガーデンがスタートした当初から植えられたものでした。実際にこのガーデンにあるたくさんの植物を今回のウェルカムガーデンに取り入れられるよう挑戦しました。

四季を通してガーデンは変化していきます。私は春の花々、夏、秋に関心を引く植物をこのガーデンに取り入れています。ブッチャート夫人は、お友だちや訪問者たちを招き、アフタヌーンティーを楽しみました。このガーデンを進んでいくと、招待された方々が、芝の上でティーを楽しんでいる光景を想像していただけるよう、テーブルセットを用意しました。

いろいろな角度から、四季を感じるウェルカムガーデンをお楽しみください。

噴水の向こうの大きな2本の木は、ブッチャート・ガーデンのシンボルツリーのような存在の2本のコニファーをイメージしたものだったのですね!

 

小径沿いに広がるサンケン・ガーデン(沈床庭園)

ーズ・ファウンテンの背面には、まったく違った光景が現れます。

マークさんのメッセージに書かれているように、現在、ブッチャート・ガーデンのある土地は、もともと石灰岩の採掘場跡でした。石灰岩が採掘された場所は低く、地盤が固くて採掘できなかった場所は山のまま残っています

低い場所はサンケン・ガーデン(沈床庭園)となり、山のまま残された場所はガーデンを見渡すことができる絶好のヴュー・ポイント(展望台)となっています。

サンケン・ガーデンは、緑の芝生と色とりどりの花咲くボーダー花壇が美しい景色を作っています。マークさんのウェルカム・ガーデンも、芝生に枝をのばすバラやアジサイ、ローズマリーが、思わず先を覗きこみたくなるような、素敵な景色を作っています。

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1.9mの階段上から眺めるウェルカム・ガーデンの景色

ェルカム・ガーデンでは、高低差があるブッチャート・ガーデンの特徴を、1.9mの高さの階段と通路で再現しています。高い位置からサンケン・ガーデンを眺めてみると、ブッチャート・ガーデンのもう一つの特徴に気がつきます。

ブッチャート・ガーデンは、花の時期だけでなく、四季を通じて公開されている庭です。そのため、葉っぱの表情だけでも十分美しく見えるように、さまざまな植物が組み合わされています。

マークさんのウェルカム・ガーデンでも、繊細な葉の組み合わせがなされています。

細かい針葉樹の葉、大きく平たい葉はツワブキでしょうか? 明るい緑色と赤いモミジ、シダやヤツデの葉も見えますね。葉っぱのもつ表情だけでリズムが生まれるように考えられているのですね。

 

ブッチャート夫人と友人たちのアフタヌーン・ティー

望台を再現してつくられた1.9mの高台からの階段を降りると、開けた芝生の上に木製のテーブルとイスが現れます。テーブルの上にはティーセットが並べられています。

ここは、ブッチャート・ガーデンのオーナー、ブッチャート夫人がかつて友人や訪問者を招いて開いたアフタヌーン・ティーをイメージした光景です。こんなに美しいガーデンでいただくアフタヌーン・ティーはさぞ楽しい時間だったことでしょうね!

 

自分の庭にも取り入れられるヒントがたくさん!

だ、ため息交じりに眺めるだけでなく、ウェルカム・ガーデンには自分の庭に取り入れられるガーデニングのヒントがたくさん込められています。

手前の白い花はシャクナゲです。日本人には和風なイメージの強いシャクナゲも、バラやジギタリスなどと組み合わせれば、庭の主役級の彩りになってくれます。

白いフェンスの手前に同じ白のジギタリスを並べ、上の方にピンク色のつるバラを組み合わせた、清潔感と愛らしさを感じさせる組み合わせ。足元の銀葉も透明感ある景色づくりに一役買っています。

 

マークさんのガーデン・トークを毎日開催!

ェルカム・ガーデンを観賞するポイントや、ブッチャート・ガーデンの歴史や魅力などを、実際にウェルカム・ガーデンを巡りながら聞くことができる、マークさんのガーデン・トークが毎日開催されています。

開催時刻は15:30~20分間です。ただし、最終日のみ15:00~20分間になっています。

 

まとめ

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今回は、第19回国際バラとガーデニングショウのウェルカム・ガーデンを紹介しました。マーク・チャップマンさんによる、ショウならではのダイナミックなガーデンと、繊細な植物の組み合わせが素晴らしいガーデンでした。

Butchart Gardens
Butchart Gardens / TravelingOtter

マークさんが今回のウェルカム・ガーデンをデザインするために、そのエッセンスを取り入れたというカナダのブッチャート・ガーデンについても、知ることができます。ブッチャート・ガーデンは、年間を通じて100万人の観光客が訪れるというカナダの国家史跡に指定されているガーデンです。

また一つ、いつか訪れてみたい場所が増えました!

 

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