3月は、バラが休眠から目覚めて生育期に入る大切なスタートの月です。この時期の手入れで、春の花つきが大きく変わります。
初めての方でも迷わないように、3月にやることをシンプルにまとめました。まずは「これだけやればOK」というポイントから、一緒に確認していきましょう。
3月は、バラの生育期の始まり
▲年間サイクルの中で、今はこの位置です(3月)
※このシリーズでは「大苗を迎えた年」を1年目として解説しています。つまり1年目の3月は、大苗を迎えた冬の3月です。
2月の終わりに、小さな新芽を伸ばし始めたバラは、3月になると生育期に入ります。年間サイクル図でも、芽が伸びだしているのが分かりますね。
3月のもっとも大切な手入れは、この伸びだした芽を健やかに育てるための肥料やり。この肥料のことを「芽出し肥」といいます。
もうひとつ、3月は病気や害虫も発生し始めます。病気や害虫が出る頃に合わせて、薬剤を使って対処していきましょう。
YOUいよいよバラの生育期になるのね。病気とか害虫とか、ちょっと怖いなぁ。
あいびー初心者に使いやすい農薬を使って、しっかり防除していきますよ!
肥料も農薬も、使い方にはコツがあるから、注意して使ってね。
1年目の3月にやること
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1年目の3月にやることリスト ・芽出し肥を与える ・病気や害虫を予防する薬剤を撒く |
3月のバラの状態|生育期の始まり
▲3月は、芽吹いた新芽が展開して伸びだす
冬の休眠期を終え、2月下旬から少しずつ芽吹き始めたバラは、3月になると目覚めたように急に生長を始めます。3月は、休眠期から生育期への転換の時期です。
バラの生育期の始まりをしっかりサポートする手入れが必要になる時期です。
例外的に、2月末に大苗の植え替えをした方、3月になってからバラの大苗が届いた方は、下記の「例外:2月末に植え替えた方、3月にバラの大苗が届いた方は」の項目をご覧ください。
3月の手入れ①|芽出し肥の与え方
▲芽出し肥としてIB肥料を与える
3月に入ったら初旬に「芽出し肥」を与えます。
使う肥料は「グリーンそだちEX」というIB肥料です。この肥料は化成肥料といって、化学的に作られたものなので、コバエなどの不快害虫を呼んだり嫌な臭いがすることもなく、使いやすい肥料です。
説明書きによると8号鉢に使う肥料は15粒となっていますが、芽出し肥は規定量の半分(7粒)でOKです。
芽出し肥の分量と与え方のポイント
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芽出し肥の分量は? ・基本は、規定量の半分(7粒) ※例外として、元肥なしの培養土なら12粒まで増やしてもOK |
多くのバラの培養土には元肥が含まれているため、肥料が重なる可能性があります。肥料は多すぎると「肥料焼け」を起こして株を傷める原因になります。
逆に、少なめでもバラは問題なく育つため、初心者の方は控えめにするのが安全です。
▲株から離して与えるのが、肥料の与え方の基本
肥料を与える場合の基本は、株から離して、バラをぐるりと取り囲むように置きます。置いたあと、ちょっと土に押し込んでおきましょう。水やりで肥料が動きにくくなります。
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※元肥が入っていないと分かっている培養土の場合は、規定量の8割ていどまで増やしてもOKです。
芽出し肥のポイント
肥料は規定量の半分。株から離してぐるりと取り囲むように置きます。
▼芽出し肥についてくわしくは、こちらをご覧ください
バラと小さなガーデンづくり
バラの芽出し肥とは?いつ・量・元肥との関係を初心者向けに解説
例外:2月末に植え替えた方、3月にバラの大苗が届いた方は
ネットショップで大苗を購入した場合、3月に入ってから苗が届くケースがあります。こういう方は例外となります。また、2月末に植え替えをした方も例外となります。そんな場合の3月の育て方をまとめました。
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2月末植え替えor3月に大苗が届いた方の3月の手入れ ・3月に大苗が届いた方の植え替えは、すぐにしない ・どちらも芽出し肥は与えない。必須ではないが与えるなら活力剤を ・病気や害虫対策はほかのバラと同様に |
▲ネットショップでは3月に大苗が届くケースも
3月に大苗が届くケースでは、すぐに植え替えせず、届いた鉢のまま育てます。この後、5月の花が終わってから一回り大きな鉢に鉢増しします。
2月末に大苗を植え替えた方は、約1年後の次の冬になったら植え替えします。
芽出し肥は与えません。植え込みに使われている培養土に元肥が入っているので、さらに芽出し肥を与えると、肥料分が重複してしまいます。
必須ではありませんが、もしなにかやりたいなら、肥料ではなくリキダスなどの活力剤を利用しましょう。ナーセリーから自宅への環境変化に、バラが対応しやすくなります。
置き場所は、3~4日は半日陰で過ごし、その後、日当たりの良い場所に移動します。
病気や害虫対策は、通常通りにおこないます。3月中旬を目安に「ベニカXガード」を散布してください。くわしくは、下記の病気と害虫対策の項目を参考にしてください。
※芽出し肥について、各販売店から「バラ苗が届いてからの手入れのしかた」といったリーフレットが入っていれば、そちらに従ってください。
バラに使われる代表的な活力剤「リキダス」
リキダスは、水やり用の水に混ぜて使う活力剤です。微量要素を補うことで、バラの環境変化のストレスを軽減したり、発根を促す効果があります。
3月の手入れ②|病気・害虫対策の始め方
▲バラの病気と害虫を両方対策できる薬剤「ベニカXガード」
3月中旬ごろになると、病気ならウドンコ病(葉が白く粉を吹いたようになる病気)、害虫ならアブラムシ(新芽に群がる小さな虫)がではじめます。これを両方一緒に防除してくれる農薬「ベニカXガード」を散布します。
もし早くアブラムシを見つけた場合は、その時点で使ってOKです。
逆にまだアブラムシが見当たらない場合は、3月下旬まで待ってから使っても問題ありません。
ウドンコ病とアブラムシについてくわしくは、こちらをどうぞ
▼写真で、どんな病気と害虫か、チェックするだけでもOKです。
バラと小さなガーデンづくり
バラの「ウドンコ病」の予防と、治療のしかた<初心者むけ>
バラと小さなガーデンづくり
バラにつく「アブラムシ」の予防と、駆除のしかた<初心者むけ>
3月の農薬散布|ベニカXガードの使い方
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3月の農薬散布 ・3月中旬を目安にベニカXガードを規定量散布(1株につき10g) |
初心者さんの病気と害虫対策の基本は「ベニカXガード」を使います。
これを土に撒いておけば、バラが根からその成分を吸い上げ、バラ全体に薬剤が行きわたります。あるていどの病気予防効果+強力な害虫駆除効果がある農薬です。
この農薬の効き目は公式では1カ月となっていますが、我が家の環境(深い軒のあるベランダ栽培)ではもっと長くもちます。
※農薬の効き目が切れて葉に虫がついた場合は、スプレー剤で部分的に対処します(くわしくは、4月のバラの育て方で解説します)。
▼「ベニカXガード粒剤」について詳しくは、こちらをどうぞ
バラと小さなガーデンづくり
ベニカXガードの使い方と効果|デメリット・使用回数・ローテーションまで解説
▼まだ購入してないかたはこちらからどうぞ
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YOUこの農薬って、ちょっと臭い。もちろん素手で触っちゃダメよね?
あいびー手軽に使えるとはいえ「ベニカXガード」は農薬です。
スプーンを使って、素手で撒かないようにして。それでも少しついてしまっているかもしれないから、後で石鹸で手を洗った方がいいと思うわ。
ペットや小さいお子さんのいる家庭では、保管場所にも気を配ってください。
農薬散布した日をカレンダーに記入する
▲カレンダーの農薬を撒いた日に「ベニカXガード」と記入
最後にカレンダーに「ベニカXガード」を撒いた日に書きこんでおく。これ、とても重要です!
じつはこの農薬、効き目が1カ月ていどと書かれていますが、環境により効果の持続期間はまちまちです。だから、1カ月後くらいから、害虫被害がないか、ちょっと目を光らせておくといいのです。
さらに、じつはこの農薬は年間4回までしか使えないというルールがあります。それを越えないためにも、カレンダーに書きこんでおくといいですよ。
バラのお手入れ専用カレンダーがあると便利です。
初心者がやりがちな失敗
▲ベニカXガードは1株につき10gを散布
肥料も農薬も、多ければ多いほど効果があるだろうと思いがちですが、これは危険です。
規定量より多く与えすぎると、肥料だと「肥料焼け」、農薬だと「薬害」といって、どちらもバラにダメージを与えることになります。
あいびー肥料ならやや控えめに、農薬は規定量を守って使いましょう。
YOU多ければ多いほどいいって思いがちだけど、それはバラにダメージになってしまうのね。気をつけなくちゃ!
3月の管理|水やり・置き場所のポイント
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3月の日常管理 ・置き場所 なるべく日当たりの良い場所 ・水やり 2~3日に1回ていど。水切れに注意! ・肥料・活力剤 3月初旬に「芽出し肥」。例外で3月に大苗が届いた方は、「芽出し肥」なし。必須ではありませんが、活力剤のみ使用 ・病気 ベニカXガードで予防 ・害虫 ベニカXガードで駆除 |
※水やりのしかたは、別のページで詳しく紹介しています
▼基本の水やりのしかた
バラと小さなガーデンづくり
バラの基本の水やり|失敗しないタイミングと正しいやり方
3月は花芽ができる大切な時期。水切れに注意して!
▲新芽が伸びだす頃は花芽ができる頃
新芽が伸びだす3月ごろ。ちょうど芽が伸びて1cm~5cmくらいのころに、花芽分化が起きます。
この頃に順調に生育できていれば花芽ができて5月に花が咲きますが、この頃に上手く生育できなければ、花芽ができないことがあります。
花芽ができる3月は、水切れさせないように注意しましょう。
あいびーとくに2月まではまだ休眠期で、水やり間隔がのんびりだったから、3月はつい水切れさせてしまいがちです。
この時期の水やりは、注意しましょう。
鉢の置き場所│よく日の当たる場所に
バラの生育期になる3月からは、なるべく日差しのたくさん当たる場所で管理しましょう。
花芽分化が起きるときにしっかり太陽が当たっていると、たくさんの蕾があがってきます。
まとめ|3月は生育期のスタートを整える月
3月は、バラが休眠期から目覚めて生育期に転換する月です。
芽が健やかに育てるように、「芽出し肥」を与え、病気や害虫対策もスタートします。花芽ができる時期でもあるから、日当たりの良い場所で、水切れさせないように管理します。
4月に入ればいよいよ蕾が上がってきます。3月の手入れがたくさんの蕾につながるので、来月を楽しみに、お手入れを続けましょう。
次の4月の育て方はこちらです
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バラの4月の育て方|水切れ注意!追肥・病害虫対策で春の花をきれいに咲かせる
毎月の育て方の全体は、こちらからどうぞ
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バラの月別の育て方|1月〜12月の管理と作業一覧
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はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド
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バラの育て方/12カ月の育て方・季節ごと・一年を通して














