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透明感のある淡いピンク色のつぼみが開くとクリアな白花を咲かせる「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」。花径3cmの小花は、色も形もソメイヨシノにそっくりです。大型になるので育てるには広い場所が必要ですが、日本人なら誰もが大好きになってしまう「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」を紹介します。

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ポールズ・ヒマラヤン・ムスク

Paul’s Himalayan Musk

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DATA

バラの系統 ランブラー【R】
開花のしかた 一季咲き 10輪以上の房咲きつるバラ房咲き
花径 3cm
花形 ロゼット咲き
香り 微香
樹形 ランブラー樹形(6~10m)rose_4
作出情報 1916年 イギリス/George Paul, Jr.
 備考 遅咲き

耐病性・耐寒性あり

淡桃色の愛らしい小花をびっしりと咲かせる姿はまるで桜!

径3cmの白~淡桃色の小花は、まるで桜のように愛らしく、日本人なら誰でも好きになってしまうのがこのバラ「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」です。

 

咲き始めは透明感のある淡いピンク色で、咲き進むと透明感を保ったまま白くなっていきます。白と淡いピンクのグラデーションがとてもきれいです。春、一斉に咲いたときの景色は、淡いピンクの波のようで見事です!

 

遅咲きで、早咲き品種のバラが終わったころに見ごろを迎えます。花もちは5~6日はらはらと花びらを散らすところも桜そっくりです。1本の花枝にたくさんの花を房咲きにするので、次々と花開き、全体としては3週間~1ヵ月間、花を楽しめます

 

ポールズ・ヒマラヤン・ムスクは大きな房になって咲くバラですが、適度にばらけて咲くところがあるので、重たげに塊になった花房を下垂させるようなことはなく、軽やかな印象です。

 

香りはあまり強くありませんが、ムスク系の微香がします。

 

たおやかな花姿に似合わず、枝を大暴れさせるやんちゃ姫!

Rose over the gate more

Rose over the gate more / Sassy Gardener

らしい桜のような印象のバラですが、その花の可愛らしさに似合わないほど枝の伸長力は強く、しばしば「暴れん坊」とか「きかん坊」と表現されます。

 

地植えだと最初の年に10m近く伸びることもあるとか! 写真でも、サイドシュートがたくさん飛び出していますね! コンパクトに管理するのは骨が折れます。

 

ポールズ・ヒマラヤン・ムスクを植えるなら、狭い場所では枝と格闘すること必至です。ぜひ、広い場所が確保できるところに植えてください。幅のあるフェンスや大型のアーチに誘引すれば、花の波のようになるこのバラの美しさがいかんなく発揮されます。

 

枝は長く伸びますが、ランブラー系統なので細く柔らかく、誘引作業がしやすい品種です。

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口コミと値段の目安

バラ苗ショップからのコメント

春に一斉に咲き、はらはらと散る桜のようなバラ。強すぎる樹勢やトゲなどで敬遠されることもありますが、満開時の美しさは幸福の波のようにも思えます。枝は斜め上に旺盛にのび、分岐も多い方ですので扱いには根気が必要ですが、その分素晴らしい花付きも楽しめます。広さと高さがあれば挑戦したい品種です。(姫野ばら園)

 

ロザリアンの口コミ

まるで桜の花のように透き通るピンクが、咲き進むと退色して白くなって・・・。ピンク~白のグラデーションであふれるように咲く様子はやっぱりキレイなポールズ ヒマラヤン ムスク。
毎冬びゅんびゅん伸びたシュートと格闘しています。枝が暴れまくって、我が家が何年も人が住んでいない空き家のように見えるので、躊躇なくばっさばっさと切り倒します。でも、ちーーっとも惜しくはありません。来年の夏には呆れるほどまた枝が伸びまくりますから。

 

バラ苗の値段の目安


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 まとめ

日本人なら桜を連想してしまう淡いピンク~白のグラデーションが美しい小花のバラ「ポールズ・ヒマラヤン・ムスク」。きっと、誰でも好きになってしまうバラです。

 

でも、このバラを自宅に咲かせられるのは、広い庭のある方のみです。あきれるほどの伸長力を発揮して、切っても切ってもどんどん伸びてしまいます。

 

枝の管理は大変だけれど、一度その美しさを味わってしまうと、枯らしてしまってもきっとまた購入してしまう、そんな魅力に溢れたバラのようです。

 

枝が暴れまくるのは怖いけれど、でも、一番きれいに咲いた景色を思う存分楽しめるのは自宅で育てる人の特権です。広い庭があったら、チャレンジしてみたいバラですね!

 

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