柔らかい光を集めたような、エリナはたっぷりとした丸弁の黄色いバラです。あまり知名度はありませんが、じつは世界バラ会議で殿堂入りをはたしている名花です。エリナをくわしく紹介します。

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エリナ

Elina

DATA

バラの系統 ハイブリッド・ティー【HT】
開花のしかた 四季咲き、一輪咲き
花径 12cm
花形 丸弁高芯咲き
香り 微香
樹形 直立ぎみのブッシュ樹形
作出情報 1983年 イギリス/ディクソン
 備考 2006年 日本で開催された世界バラ会議で殿堂入り

別名「dicjana」「Peaudouce」

明るいクリーム・イエローの大らかな大輪花

▲群れ咲く秋バラのエリナ

心が明るい黄色、外側にいくほど淡いクリームイエローになる品のよい花を咲かせるエリナ。花径12cmの丸弁高芯咲きの花は、たっぷりとした大らかさを感じさせます。

 

樹形は直立ぎみのブッシュ樹形で、樹高1.4mと枝がよく伸びます。花壇では後列に配置するとよいと多くアドバイスされています。香りは微香

 

品種名の「Elina」は女性名に由来します。フランス語名の「Peaudouce」は「柔らかな肌」の意味。

 

2006年、バラの栄誉殿堂入り

リナは、2006年に日本で開催された世界バラ会議で殿堂入りに選ばれたバラです。

 

その理由は花の美しさはもちろんですが、何よりこのバラの育てやすさが高く評価されたようです。耐寒性、耐暑性、さらに耐病性にも優れ、うどん粉病や黒点病になりにくい育てやすいバラです。ほぼ無農薬栽培も可能と書かれているサイトもあります。

 

とても優れた、初心者にもおすすめできる育てやすい品種ですが、意外と知られていません。

 

理由は同じ2006年にエリナとともに殿堂入りに選出された「ピエール・ドゥ・ロンサール」があまりに人気になりすぎたためでしょう。さらに、世界的なバラの流れとして、オールド・ローズの花形が好まれるようになっていったせいもありそうです。

 

少し不運なところもあって、あまり知られていないエリナですが、後世に残る素晴らしいバラのひとつです。

 

口コミと値段の目安

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バラ苗ショップからのコメント

クリーム・イエローの大輪花、花付きが良く、
樹勢が非常に強く、ウドンコ病や黒点の耐性もあります。

2006年に開催された世界バラ会連合の大阪大会で
「ピエール・ドゥ・ロンサール」と共に殿堂入りした銘花です。(バラの家)

 

ロザリアンからの口コミ

黄バラは退色しない鮮やかな黄色の花が好まれるようですが,私はエリナのような淡い黄色と白っぽい部分が同居する花が好きです。

嫌なところはと言いますと,それは黄色やオレンジ色っぽいバラによく見られますが,このエリナも幹や枝の棘が結構はっきりしていて,おまけに葉裏の柄のところにも棘がありますので、その点はちょっと手入れに気を遣いますから気になるところです。

それでも花を見れば、引っ掻いたことなど忘れてしまいますから,花の魅力は凄いものです。

 

バラ苗の値段の目安


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まとめ

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黄色いバラは他のバラや草花と組み合わせるのが難しいと言われます。でも、エリナはふんわりとした優しい印象のクリーム・イエローなので、目立ちすぎず、庭の緑になじみやすいバラですね。花形も丸弁で優しい印象です。

 

同時に殿堂入りした「ピエール・ドゥ・ロンサール」の人気が強すぎて影の薄い印象のあるエリナですが、「ピエール・ドゥ・ロンサール」に劣らないと高く評価されたバラです。どれだけ素晴らしいバラかが分かりますね。

 

特筆すべきはその強健さで、耐寒性、耐暑性、耐病性にすぐれ、とても育てやすいところ。秋バラでも瑞々しい葉っぱが茂っていて、まるでそこだけ春の花壇のようでした。

 

エリナは、初心者にもファースト・ローズにもおすすめできる、育てやすいバラです。

 

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