バラ苗には「新苗」「大苗」「鉢苗」といった種類がありますが、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
それぞれに特徴や向いている人の違いがあり、選び方を間違えると育てにくさを感じてしまうことも。この記事では、バラ苗の種類ごとの違いと、初心者でも分かりやすい選び方をやさしく解説します。
バラ苗って、どれを選べばいいの?
▲バラの苗には品種以外にも種類がある?
YOU
バラの苗には、それぞれの品種以外にも種類があるって聞いたの。大苗・・・とか? 何をどう選んでいいのか分からないわ。
あいびーバラの苗には、いくつかの種類があるわよ。それぞれ「どんな人向けの苗か」で選ぶと分かりやすいわ。まずは、ざっと紹介するね。
新苗
新苗は赤ちゃん苗です。蕾がついた状態で、春バラが咲く5月ごろに出回ります。バラの育て方を一通り理解した人が、価格を抑えて楽しみたい方向けです。
大苗
大苗は、大きく育った大人の苗です。枝だけの状態で、バラの休眠期(12月中旬~2月初旬)ごろに出回ります。初心者~上級者まで、しっかり育てたい方に向く、誰にもオススメの苗です。
鉢苗
鉢苗は、大苗を鉢で育てたものです。1年じゅう出回り、花の季節には花がついています。すぐに花を楽しみたい方向けですが、良い苗を見ぬく目が必要です。
長尺苗
枝が2mくらいに長く伸びた状態で販売される、つるバラの苗です。
あいびー長尺苗はつるバラの苗で少し特殊だから、普通は「新苗」「大苗」「鉢苗」の3つを覚えておけばいいわね。
まず知っておきたい「3つのバラ苗」
バラ初心者が覚えておきたい「新苗」「大苗」「鉢苗」について、今度は少し詳しく説明します。
1、新苗│赤ちゃん苗
▲典型的なバラの新苗のイラスト
新苗とは、ひょろりとした1本の枝先に蕾がついた形で販売される苗です。春の、ちょうどバラが咲く5月ごろに販売されます。
どんな花か実際に確認することができるし、比較的、安価です。
しかしまだ赤ちゃん苗なので、すぐに植え替え、ついている蕾を切り取り、春~秋までしっかり育てる必要があります。花を咲かせるのは秋以降になります。
数量は少ないながら、その年に新しく販売された新品種をいち早く手に入れられるのも、新苗の魅力です。
2、大苗│しっかり育った大人の苗
▲典型的なバラの大苗のイラスト
大苗は、苗を育てる畑で1年以上しっかり育てた大人の苗です。バラが休眠している冬の時期(12月中旬~2月初旬ごろ)に販売されます。
枝だけの状態ですが、これを冬の間に植え替えて、春になったら花が咲きます。
新苗よりも値段は高いですが、もっともオススメできる苗です。
実際の花が見られないのが、少し残念です。
3、鉢苗│大苗を鉢で育てたもの
▲典型的なバラの鉢苗のイラスト
鉢苗は、大苗を鉢に入れて育てたもので、1年じゅう出回ります。花の時期なら、実際に咲いている花を見て選ぶことができます。
値段は大苗同等です。育てるのに向いたサイズの鉢に植えてあるので、しばらくその鉢のまま楽しめるのが特徴です。
すぐに花を楽しめますが、品質にバラつきがあるので、良い苗を見分ける目が必要です。
結局どれを選べばいい?タイプ別おすすめ
それぞれの苗には、メリットもデメリットもあります。それを踏まえて、どんなタイプの人ならどの苗を選べばいいか、考えていきます。
タイプ1、すぐに花を楽しみたい
花が咲いた状態で購入できる苗は、新苗か鉢苗です。でも新苗は、ついている花を切り取って育てなければいけません。今咲いている花を、そのまま楽しみたい人には鉢苗が向いています。
タイプ2、とにかく失敗したくない
経験の少ない方は、大きく育った大人の苗から始めるのをオススメします。大苗か鉢苗からということになりますが、鉢苗は苗を見分ける目が必要なので、大苗からが最も安全です。
タイプ3、バラの育ち方を学びたい
バラの基本的な育ち方を学ぶには、大苗からが適しています。枝だけの冬の状態から、新芽がじょじょに育って花が咲くまで、順を追って理解しながら進めます。
タイプ4、あまりお金をかけたくない
バラ苗は、ナーセリーでどれだけの期間、育てられたかによって値段が決まります。「新苗<大苗<鉢苗」の順で値段が高くなっていきます。
タイプ5、新品種の苗をいち早く手に入れたい
バラの新品種は、新苗でいち早く登場します。とにかく新しい品種を狙うなら、新苗で探すといいでしょう。ただし数量が少ないので、かなりの激戦です。ネットショップ限定の場合もあります。
初心者におすすめはどの苗?
▲しっかり育った大苗 写真提供/天女の舞子
YOU
はじめて育てるわたしに、新苗は難しそうね。大苗と鉢苗だとどっちがいいの?
あいびーいろいろ考え方はあると思うけど、YOUちゃんには「大苗」からがいいと、わたしは思うわ!その理由は3つ。
1、大苗は大人の苗
初心者は、既にしっかり育った大人の苗からスタートが安心です。この時点で大苗か鉢苗に絞られます。
2、大苗はバラの年間サイクルを学びやすい
バラは、冬の休眠期から始まりじょじょに育っていく段階で、さまざまな手入れが必要になります。休眠期からバラ育てをスタートする大苗からが、もっともバラ育てが学びやすいので、初心者向きです。
3、鉢苗は品質にバラつきがある
鉢苗は、花を見て選べるし、1年じゅういつでも買えるし、買ってすぐに花が楽しめるという良い面がたくさんあります。しっかり育った大人の苗という点でも初心者向きです。
しかし、その品質にはバラつきがあります。良い苗をしっかり見極められる目があればいいけれど、初心者は失敗しやすいので、避けた方が無難です。
バラ苗を選ぶときの、ちょっとした注意点
▲春のバラ祭りのバラ苗ショップ。新苗と鉢苗がズラリ
YOUバラの苗って、わりと高いのよね。安く買うことはできない?
あいびー新苗は安いけど、他にノーブランドバラの苗も安く購入することができるわ。
著作物に著作権があるように、バラにも著作権にあたる「育成者権」というものがあります。育成者権があるバラをブランドバラ、育成者権のないバラをノーブランドバラと呼び分けています。
当然、育成者権のあるブランドバラの苗は高額になり、育成者権のないノーブランドバラの苗は安価になります。
ノーブランドバラの苗は、原種のバラや、育成者権のまだない時代につくられた古い品種、育成者権を放棄した品種の苗です。新しくつくられた品種は、すべてブランドバラです。
ノーブランドバラにも素晴らしい品種はたくさんあります。が、耐病性を上げるバラが求められてきたのが、ここ数年のことなので、ノーブランドバラは耐病性の低い育てにくいものが多いです。
YOUノーブランドバラの苗は安いけれど、育てにくいものが多いのね。残念!
▼種苗法と育成者権について詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください
バラと小さなガーデンづくり
「種苗法」を理解して、正しくバラを増やそう!
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▲バラの新苗がずらり
バラ業界は、年々さまざまに変化しています。新しいバラがつくりだされるのと同じように、苗の形態や流通状況もどんどん変わっています。
台木の違いなど、バラ苗のより詳しい情報、メリット・デメリットを知りたい方には、こちらの記事をおすすめします。
▼バラ苗のより詳しい案内は、こちらです
バラと小さなガーデンづくり
バラ苗の3つの種類「新苗」「大苗」「鉢苗」。それぞれの特徴とメリット・デメリットを分かりやすくご紹介!
まとめ
今回は、主に3つのバラ苗「新苗」「大苗」「鉢苗」について紹介しました。
安価だけれどすぐに育て始めなければいけない新苗。冬しか買えないけれど、しっかり学んで育てやすい大苗。花も楽しめて育てやすいけれど、品質にバラつきがある鉢苗。
初心者には、大苗からスタートをオススメします。鉢苗から始める場合は、どうぞ信頼できる専門店から慎重に購入してください。
最初はムリせず大苗から始めて、慣れてきたら鉢苗や新苗に進んでいくのがもっともスムーズです。
ファーストローズを選びたい方はこちらもご参考に
準備中
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