バラの芽吹きから冬の休眠期まで、1年をとおしてバラがどんなふうに育つのか追いかける「そだレポ」企画です。今回はミニバラ「ワンダーファイブ」です。季節ごとに更新していくので、お楽しみに!


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ミニバラ「ワンダーファイブ」は、こんなバラ

▲「ワンダーファイブ」夏の白花 写真提供/ハナたろう

径1cmほどの極小輪ミニバラ「ワンダーファイブ」は、気温の低いときにはピンク、高温期には白に発色する房咲きタイプのミニバラです。

 

生育旺盛な完全四季咲き。花後に剪定しておけば、つぎつぎ花枝を伸ばしてつぼみをつけるので、年に何度も花が楽しめます。

 

第4回モナコ国際バラコンクールにてPIAGET賞を受賞しています。

 

今回育てる「ワンダーファイブ」の環境DATA

関東の南向きの庭(陽当たり良好)

 ⇒8月から北側に引っ越し(日照は正午~日没まで)

去年の春に購入し、育てているバラ

今年の目標/去年の経験から、とても強健で暴れそうだったので、冬に思い切った強剪定をしました。これでどこまで育ってくれるか楽しみ!

育てる人/ハナたろう

 

*バラの育て方は、育てる場所により、それぞれの木の状態により、また目的や好みによっても人それぞれです。ここで紹介する育て方は、一例として参考になさってください!

 

3月中旬の「ワンダーファイブ」/芽吹き

▲ワンダーファイブの新葉 写真提供/ハナたろう

年の春に道の駅で花つきの苗を購入しました。当初、品種名が分からなかったのですが、おそらく早野園芸さんの「ワンダーファイブ」と思われます。去年の春花は木を太らせるため花もつぼみも摘んで育て、夏から咲かせました。

 

昨年末にオリジナル・ブレンドの培養土で8号プラ鉢に植え替え。去年育ててみて強健すぎるほど強健で暴れるほどだと感じたので、株元から5cmくらいでバッサリ切り詰める強剪定をしました。

 

オリジナル・ブレンドの培養土の配合は、赤玉小粒7:バーク入り腐葉土2:籾がら燻炭1。元肥に「バットグアノ」(こうもりの糞を原料とするリン酸が豊富な有機質肥料)をひと握り入れてあります。

 

3月に入ってモサモサ芽吹いてきて、中旬には写真のように濃い緑色のツヤツヤの葉っぱ(まるでノイバラのよう!)が広がってきました。

 

害虫防除のため、株元にオルトランDXを散布しています。

 

4月初旬の「ワンダーファイブ」

▲葉が茂ってきました 写真提供/ハナたろう

キメキ枝葉を伸ばしてきたワンダーファイブ。ワンダーファイブの葉は7枚葉で、本当にノイバラそっくりです!

 

3月中旬~4月初旬の間に行った手入れ

活力剤/HB ー101の希釈液(2滴/10ℓ)潅水を1度

病虫害対策/サンヨール&スミソン散布(同時散布1回)

 サンヨールはウドンコ病・灰色カビ病対策の殺菌剤

 スミソンはスミチオン(アブラムシなどの殺虫剤)+マラソン(アブラムシやハダニなどの殺虫剤)

中耕と除草/手袋をして土を爪で引っ掻くように崩す程度。土も柔らかいし雑草も若いので、中耕ついでに簡単に抜き取れます。

肥料/有機ペレットを施肥/N:6P:6K:6+微量要素

 

4月20日の「ワンダーファイブ」/つぼみを確認

▲葉が茂り、たくさんのつぼみが上がってきました 写真提供/ハナたろう

長著しく、つぼみもたくさんつけました。昨年は少しウドンコ病にかかったのですが、今のところウドンコ病なしです。施肥を少なめにしたのが功を奏したのだろうと思います。

 

4月上旬からの管理のしかた

水やり/高温のため潅水を毎日するようにしました。

肥料/ツボミが付き始めたので最後の施肥(液肥)。

病虫害対策/対病と『ツボミかじり虫』撃退のため、サプロール&スミソン混合散布。

 STサプロール乳剤は、黒星病とウドンコ病の防除にすぐれた殺菌剤。

 スミソンは、「4月初旬」の項を参照してください。

 

▲ワンダーファイブのつぼみ 写真提供/ハナたろう

 

5月11日の「ワンダーファイブ」

▲今年はウドンコ病なしで嬉しい! 写真提供/ハナたろう

年は少しウドンコ病にかかりましたが、薬剤散布のおかげか株に体力がついたおかげか、今年はウドンコ病なしで嬉しいです! 株を覆い隠す勢いで無数のつぼみが上がってきました。樹高は25cmほどです。

 

▲もうすぐ開花! 春花はピンク色に咲きます 写真提供/ハナたろう

 

大きな房になった、たくさんのつぼみが色づいてきて、もうすぐ一斉に開花しそうです。ワンダーファイブの春花は、ピンク色に咲きます。

 

この時期の管理

水やりと、害虫駆除のみ。アブラムシ、シャクトリムシとその卵を*テデトールで駆除しています。日々のパトロールは欠かしません。

 

*テデトール=「手で取る」です。

 

 

5月17日の「ワンダーファイブ」/1番花が開花!

▲ピンクの愛らしい花が開花! 写真提供/ハナたろう

弁のピンクの小さな花が咲きました。花径は開き切った花で1cm。とても可愛らしいです! 小さな花なので、すぐに咲くかと思っていたら、つぼみが色づいてから開花まで意外とゆっくりでした。香りは感じられません。

 

▲まだ2分咲きていど。長く楽しめそう! 写真提供/ハナたろう

 

花のサイズは小さいけれど、数えきれないほどのつぼみがあるので、満開になったらかなり華やかになりそうです。

 

5月22日の「ワンダーファイブ」

▲「ワンダーファイブ」5分咲き 写真提供/ハナたろう

吹いたばかりの3月の頃が信じられないほど、華やかになってきました。これで5分咲きていど。1輪のサイズは1cmの小さな花ですが、つぼみのつき方がすごいです!

 

この時期の管理

お礼肥え/お疲れ様のお礼肥えは、「鉢物・プランターの肥料」大粒の肥料です。(N:10 P:10 K10+苦土2)を5粒施肥。

塩害対策/豪雨後の塩害が懸念されたので、ホースで全体に水洗いした後、スミソン&サプロール混合散布をしました。

 

5月30日の「ワンダーファイブ」/満開!

▲ほぼ満開のワンダーファイブ 写真提供/ハナたろう

だ少しつぼみがありますが、ほぼ満開です! 花数は・・・数えられません。ワンダーファイブの花は、花びらが散るタイプではなく、ずっと残るタイプです。最初に咲いた1輪目も、まだしっかり咲き残っています。5月17日の開花から数えると──13日目。長いです!

 

花色は、咲き進むにつれ白っぽく変色していくので、咲き始めに比べて全体に白っぽく優しい雰囲気になりました。

 

▲夏花の白い花が増えてきました 写真提供/ハナたろう

 

5月とは思えない暑い日が続いたせいか、夏花の白い花が増えてきました。これが「ワンダーファイブ」の大きな特徴で、気温の低いうちはピンク色の花が咲き、暑い夏は白い花が咲きます。どちらの花色もきれいです。

 

▲小さいながらも、ピエールドゥロンサールのような色合い 写真提供/ハナたろう

 

花径1cmの小さい花ですが、よく見ると、中心がピンク色で外側にいくほど白くなる花びらの色合いが「ピエール ドゥ ロンサール」のようで、とても可愛らしいです。

>>次のページでは「1番花の切り戻し」から紹介しています。