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1月4日の「アレゴリー」/葉むしり・仮剪定・冬の植え替え

▲今回から代品でそだレポを

年、新苗でお迎えしたアレゴリーですが、残念ながら根頭がん腫病にかかってしまったので、これ以降は代品でそだレポします。

 

代品の主幹は3本。1本の主幹は、晩秋の強風の日に花台から落ちて折れてしまったので、短くカットしてあります。よく分枝して、健康状態は良好です。

 

休眠を促すため葉むしりして、枝先を軽く仮剪定。新しい土で植え替えしました。使用培養土は「バラ専用培養土」(ハイポネックス)。元肥に緩効性肥料が入った培養土です。鉢は以前と同じ8号角鉢です。

 

2月中旬の「アレゴリー」/冬剪定

▲高さ24cmに冬剪定

い新芽が確認できるようになった2月中旬に「アレゴリー」の冬剪定をしました。

 

花台から落ちて折れてしまった主幹(写真左端)が短いので、それとあまり差が開かないように、外芽の上でカット。冬剪定後は、一番短い主幹で16cm、一番長い主幹で24cmになりました。

 

3月7日の「アレゴリー」/防虫マルチ・芽出し肥・芽薬散布

▲枝先の若葉が展開

3月になり、枝先の若葉が展開してきました。心配していた一番短い主幹は、枝分かれがないせいか、新芽も大きいし若葉の展開も早いです。このまま調子よく育ってほしいです。

 

啓蟄をすぎコバエを見かけたので、防虫目的のマルチングをしました。我が家は窓のすぐ外でバラを育てているので、鉢についたコバエが部屋に入ることがあるのです。

 

マルチングに使ったのは「赤玉小粒+バーミキュライト+もみ殻燻炭」。有機質の肥料分を含まない清潔な土で、たい肥を含んだ植え込み培養土に蓋をします。

 

▲8号鉢の規定量15粒のところ、半量の7粒を施肥

 

植え込み培養土は緩効性化成肥料(たぶんマグァンプK)の入ったバラの土なので、8号鉢の規定量15粒のところ、半量の7粒を芽出し肥として与えました。芽出し肥として使ったのは緩効性化成肥料の「グリーンそだちIBのチカラ」(花ごころ)です。

 

我が家は半日陰だしちょっと多肥ぎみですが、これで様子をみます。

 

最後に、ウドンコ病を防ぐため、芽薬としてハンドスプレー「アタックワンAL」(フマキラー)を散布しました。

 

3月28日の「アレゴリー」/芽かき・発蕾・「ベニカXガード」散布

▲大きな葉が茂ってきた

レゴリーの若葉が茂ってきました。「アレゴリー」の葉は大きくて、1枚で長さ6.5~7cmほどあります。葉色も濃く、「ピエールドゥロンサール」のような肉厚の葉に見えますが、意外と薄い葉です。

 

樹高は46cm。24cmに冬剪定しているので、それから22cm伸びました。

 

混み合う内芽や、同じ場所から複数芽吹いているところを芽かきしてあります。

 

▲今年最初の蕾

 

この春の暖かさに誘われて、蕾が出てきました。この枝は2輪咲きそうです。

 

▲「ベニカXガード」を散布して水やり

 

前回の防虫マルチのおかげでバラにコバエは来ていませんが、そろそろアブラムシが心配になるので、「ベニカXガード」(住友化学園芸)を株元に10g(小さじ2杯)散布しました。年4回使える薬剤なので、今回が今年1回目です。

 

4月13日の「アレゴリー」/蕾のガク割れ・バラゾウムシ対策

▲樹高62cm。花枝10本、蕾25個!

回のそだレポから半月たち、「アレゴリー」の蕾がすごいことになってきました。花枝が10本上がり、房になっているところもあるので、蕾の数は今のところ25輪あります。もっと増えるかもしれません。

 

我が家は半日陰なのもあって基本的に花付きはあまり良くないので、つるバラ以外で1株に25輪はなかなかの快挙です。

 

多肥ぎみにした成果かもしれませんが、まだ若い株にこんなに咲かせて大丈夫かな・・・少し心配。樹高は62cmです。

 

▲5輪の房咲き

 

写真のこの枝には5輪咲きそう。キレイなブッシュをつくるシュラブ樹形なので、株姿もいいです。

 

相変わらず葉が大きくて、長さ8cmの葉もありました。我が家のバラ最大です! 濃い緑色でやや照りがありますが意外と薄くて、自分のトゲですぐに穴が開いてしまいます。

 

▲早いものはガク割れ開始!

 

一番大きな蕾はガク割れが始まりました。花弁数の多い花なので、開花まで少しかかるかな? それとも、このまま早咲きするのかな?

 

つるバラにバラゾウムシが来ていたので、念のため「ベニカXネクストスプレー」(住友化学園芸)を蕾中心に散布しました。このハンドスプレーって、デンプンが入っているせいか葉が汚れるんですね(^^;

 

潅水時に活力剤の「リキダス」(ハイポネックス)を混ぜています。

 

4月24日の「アレゴリー」/最初の1輪が開花

▲今年最初の1輪。去年より花びら多いかな

レゴリーの今年最初の1輪が開花しました。ビロード質の黒赤・花径8cmの大輪花で、中心がロゼット状になり渦巻いています。去年の花より花びらが多くなったような印象ですね。ラベルの花の雰囲気に近づきました。

 

香りはダマスク基調の強香ですが、スッキリしたティー香が強く感じられます。

 

「アレゴリー」はロサオリエンティスの「リュシオール」とともに、我が家でもっとも早く咲く品種のようです。これから、どんどん咲いてくるのが楽しみです^^

 

4月27日の「アレゴリー」/花径11cmの大輪花に!

▲迫力の花径11cmの大輪花

花から3日たち、花色がブルーイングして深い赤紫色になってきました。一回り花が大きくなり、花径はなんと11cmあります。

 

たくさんの花びらがうねるようについていて、ラベルどおりの花になりました。

 

わたしがこの花のラベルを見て最初に感じた、オールドローズの「シャルルドミル」のような花になりましたね。実際は「シャルルドミル」より大きな花で、この春花の第一印象は「キレイ」というより「迫力!」です。ただし最初の1輪は大きく咲くことが多いので、後続の花のサイズに注目しましょう。

 

▲ほぼ球形のポンポン咲きに!

 

外側の花びらからじょじょに下側に反り返り、ほぼ球形のポンポン咲きになってきました。

 

まだしっかり香りがあり、1輪咲いているだけなのにベランダの窓を開けた瞬間、風に乗ってふわりと香ります。

 

4月28日の「アレゴリー」/咲き終わり・花がら切り

▲花もちは4日。花びらを散らす咲き終わり

開の翌日、アレゴリーの最初の1輪は、花びらを散らし始めました。花もちは開花から4日。秋は1週間もったのですが、春は気温の関係でかなり短くなっています。

 

▲横張りのキレイなシュラブ樹形

 

写真右側の一番高いところで樹高65cm、幅は70cmあり、横張りぎみのシュラブ樹形をしています。

 

細いけれど硬く締まった枝で、これだけの大輪花を咲かせてもうつむかず、しっかり上を向いて咲いています。最初の1輪は散ったけれど、たくさんの蕾が控えているので長く楽しめそうです。

 

蕾が多いので、「グリーンそだちIBのチカラ」(花ごころ)を8号鉢の規定量15粒のところ、1/3の5粒だけ控え目に追肥しました。

 

5月15日の「アレゴリー」/満開・ウドンコ病でボーリング

▲「アレゴリー」満開!

レゴリー、ほぼ満開と言っていいでしょう。もう散ってしまった花やこれから咲く蕾もあるけれど、全部で15輪ほどが咲いています。

 

全体的な印象は赤紫色。咲き始めの黒赤よりも、ブルーイングした赤紫色が勝って見えます。

 

▲ゴージャスな花色の塊

 

咲き始めの渦巻くロゼット咲きは可愛いけれど、それより重要視されているのが、この濃厚な花色と房咲きになる性質でしょう。

 

花一輪の造形の繊細さよりも花色の塊として魅せる、バラが咲いている景色をどう演出するかに力点を置いた品種づくりだとつくづく感じます。こういうのがフランスの美意識なんでしょうね。わたしは結構好きです。

 

▲ウドンコ病でボーリングした蕾

 

じつは少し前から、蕾や蕾の下の花託(かたく)、花柄(かへい)にウドンコ病が出ています。この蕾はウドンコ病で花びらがほぐれず、ボーリングしてしまいました。

 

そんなに酷くはありませんが、注意が必要そうです。

 

昨年5月から開始した「アレゴリー」のそだレポは、ここまでです。

 

追記/2番花

▲「アレゴリー」の2番花

年5月の新苗からそだレポしてきた「アレゴリー」ですが、新苗からなので2番花のレポートがありませんでした。そこで、追記で2番花の様子をレポートします。

 

6月21日、「アレゴリー」の2番花が咲いてきました。1番花が25輪だったのに対して、2番花は10輪ていど。少し控え目です。(その後、15輪ほどに増えました)。

 

▲1番花より一回り小さいけれど、相変わらず豪華

 

2番花の花径は8cm。1番花が10cmほどあったので、こちらも控えめサイズ。香りも薄いです。

 

とはいえ、2番花でこのボリュームで咲いてくれれば十分ですよね! やはり、とても優秀なバラだと思います。

 

素直でまとまりやすい樹形なのも、好印象です^^

 

「アレゴリー」のそだレポの感想

▲たくさんの花びらを集めてポンポン咲きに

ランスのデルバール社のバラを育ててみたい──そんな思いでお迎えした「アレゴリー」は、日本の育種家ともイギリスの育種家とも違う、「なるほどこれがフランスの美意識か!」と思わせるバラでした。

 

もっとも魅力的なのは、その濃厚な花色です。赤紫色(濃いバラ色)の花びらをこれでもかと重ねてついにポンポン咲きになる花を、房咲きにするので、とにかく花色のインパクトが大きいです。

 

▲ブルー系を合わせれば品よくまとまる

 

この花色は、ほかのバラとの組み合わせに万能ですね。赤や白、ハッキリしたオレンジなどの濃い花色と組み合わせればドラマティックでゴージャスな雰囲気に。鮮やかな黄色にも負けません。

 

淡い色ならお互いの良さを引き出す組み合わせに、ブルー系を合わせれば品よくまとまります。

 

デルバールお得意の絞りのバラと組み合わせて、とびきりゴージャスな演出も楽しそうです^^

 

▲枝が硬いのでしっかり上向きに咲く

 

花つきが良く、秋花も美しい。

 

香りは少しティの混じったダマスクの強香で、花の周りにまとわりついて香ります。

 

濃いめの緑色の葉は大きくて、年数を経て株が大きな茂みになれば、花を良く引き立てる名脇役として機能しそう。

 

枝は細いけれど硬くしまっていて、花を上向きに咲かせます。トゲは多いです。

 

年間数度の「ベニカXガード」散布だけで病虫害をほぼ防げますが、完全に防ごうと思えばハンディスプレー農薬でいいからもう少し散布が必要そうです。

 

デルバールの中では小型で鉢栽培にも向くので、さまざまなシーンに活躍してくれる品種だと思います^^

 

育てた人紹介/あいびー

北よりの東向きベランダしかないのに、バラ栽培にはまってしまった主婦。日照不足に悩みながらも、バラ生活楽しんでいます。手間なくよく咲くバラが好き。趣味はバラ園巡り。小説とアニメも好き! 横浜在住

 

▼そだレポ検索は、こちらのページを利用してください

 

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