7月のバラの様子

7月は、前半は梅雨、後半は猛暑と、わずか1か月の間に環境が大きく変わる季節です。

梅雨の間に病気や害虫で葉を落としてしまう株もあれば、2番花を咲かせ、ベイサルシュートを伸ばして元気いっぱいの株もあります。同じ7月でも、すべてのバラを同じように管理してはいけません。

この記事では、元気な株と調子を崩した株、それぞれの管理方法を紹介するとともに、梅雨明け後に始めたい真夏仕様の管理についても分かりやすく解説します。


7月のバラは「梅雨」と「猛暑」の境目

7月のバラのサイクル図

▲年間サイクルの中で、今はこの位置です(7月)

7月は、梅雨から真夏へと季節が大きく変わる月です。同じように管理していても、元気いっぱいの株もあれば、病気や害虫で弱ってしまう株もあります。

 

7月の管理で大切なのは、「季節」だけでなく「株の状態」に合わせて手入れを変えることです。

 

梅雨の終わりは、ちょうど2番花が咲くシーズンです。1番花ほどの迫力はないけれど、2番花も可愛いものです。2番花は、自分で育てているからこそ楽しめる花ですよね。

 

7月は、前半は梅雨時期で、気温も湿度もあるのでバラがよく育ちます。けれど梅雨明け後の7月後半は、連日30度超えの猛暑になります。前半と後半で気候がガラリと変わるこの月は、それぞれの気候に応じた手入れを心掛けましょう。

 

また、梅雨は生長しやすい反面、病気や害虫被害が多く、バラが調子を崩しやすい季節でもあります。そのため、調子のよい株もあれば、調子を崩した株もあります。それぞれの状態に合わせた手入れをしましょう。

 

株の状態をよく観察して、気候に合わせた適切な手入れをするのが7月のバラ管理のコツです。

 

YOUYOU

梅雨時期は病気や害虫がでやすいって聞いていたから、わりとこまめに観察してたんだけど、我が家のバラは何とか大丈夫だったみたい。

今のところ、とても元気よ。

2番花も咲いてくれたし、ベイサルシュートも発生したの。

あいびーあいびー

それはYOUちゃんが、耐病性の高い品種を選んでしっかり管理できたからね。

でも病気や害虫の影響でほとんど葉がなくなってたりすることも多いのがこの時期。

それぞれの株の状態に合わせた、また季節に合わせた管理が大事なのが7月よ。

7月バラの育て方│まずやること一覧

7月のやることリスト

・元気な株と調子を崩している株の管理を分ける

・梅雨~猛暑の夏は活力剤を利用する

・梅雨明け後は猛暑対策をしっかりやる

7月のバラの状態

7月のバラの様子

▲好調な株。全体に葉が茂り、2番花が咲き、3番花の蕾も発生する

7月のバラの状態は、とても調子のよい株と、調子を崩してしまっている株に極端に分かれる傾向があります。

 

梅雨時期に発生しやすい黒星病ですっかり葉を落としてしまった株もあれば、耐病性の高い品種なら平気で葉を茂らせているでしょう。

 

梅雨明けからは、耐暑性の高い品種なら引き続き好調で、3番花の蕾を上げてくるでしょう。耐暑性の低い品種だと、葉を落としたり、生長がにぶくなってしまう株もあるはずです。

 

好調な株には、好調な株なりの手入れを。調子を崩した株には、この夏をしっかり乗り越えられるよう気遣った手入れを。それぞれの株に応じた管理をしていきましょう。

 

7月の注目ポイントは2つあります。

 

1、好調な株と調子を崩した株、それぞれの管理のしかたを紹介します。

 

2、梅雨明けから襲ってくる猛暑では、「夏を乗り切る手入れ」が必要になります。7月から心掛けたい真夏仕様の手入れについて、8月に先駆けていくつか紹介します。

第1特集│株の状態で管理を変えよう

元気なバラの管理

3番花の蕾(つぼみ)

▲調子よく3番花の蕾を上げてきたバラ

病虫害の多い6月を好調に過ごした株は、7月になると、2番花に続いて3番花の蕾を上げてくる株があります。品種によっては蕾をつけず、大きく枝を伸ばすバラもあります。

 

そんな好調な株は、この先も好調をキープする管理を続けましょう。

置き場所

梅雨時期なら、なるべく日差しの多く当たる場所に。

 

梅雨明け以降は、西日を避けた半日陰に置くと、葉焼けの心配がありません。

水やり

梅雨時期は雨が降っているからと、つい水やりがおろそかになりがちです。でも鉢栽培の場合、意外と雨が鉢土にかかっていないケースもあります。土の乾き具合をチェックして、乾いていたらしっかり水やりしましょう。

 

梅雨明け以降は、急激に土が乾きやすくなります。朝・夕の涼しい時間を中心に、ウォータースペースにしっかり水を溜めるように意識して水やりします。1日1回で足りない場合は、朝と夕方の2回水やりを。

肥料・活力剤

2番花が終わったら、またお礼肥えをします。暑い時期は根が弱りやすいので、肥料はやや控えめにします。

 

日向栽培なら規定量の6~7分目の分量を。半日陰栽培なら規定量の5分目の分量を与えます。

 

普段は日向栽培だけれど、夏の間は半日陰に移動するという方は、最初から半日陰栽培の分量で与えます。半日陰に移動したタイミングで、土に残っている固形肥料を3粒ほど取り除いてもOKです。

 

2番花のお礼肥えの分量は?

・日向栽培なら、規定量の6~7分目(グリーンそだちEXで10粒ていど)

・半日陰栽培なら、規定量の5分目(グリーンそだちEXで7粒)

 

日照不足になりやすい梅雨時期、それに続く猛暑の夏。7月は環境変化の激しい時期です。環境変化によるバラのストレスを軽減して、好調をキープするために、積極的に活力剤を使いましょう。

 

活力剤について詳しくは、前月6月のバラの育て方「梅雨のスペシャルケア②」の章にあります。参考にしてください。

6月のバラの育て方

バラと小さなガーデンづくり

6月のバラの育て方|ベイサルシュート・株づくり・梅雨対策・病害虫対策

6月のバラの育て方|ベイサルシュート・株づくり・梅雨対策・病害虫対策

病気と害虫対策

梅雨時期は、引き続き黒星病の予防に気を配りましょう。

 

梅雨明け以降は、今度はハダニが発生しやすくなります。とくに軒下やベランダ栽培の方は、水やりのたびに葉裏に葉水(シリンジ)をすると、ハダニ予防になります。

 

雨の当たる環境でも、晴天が続けばハダニがでやすくなります。ときどきシリンジして、ハダニを予防しましょう。

どうしてもハダニが発生してしまったら、専門記事を参考にしてください

バラと小さなガーデンづくり

【バラのハダニ対策】ミニバラが狙われる理由とベランダで実践できる予防・駆除法

【バラのハダニ対策】ミニバラが狙われる理由とベランダで実践できる予防・駆除法
ガッツリタイプの7月管理

カレンダーに施肥日を記入

▲7月中旬にベニカXガードを散布

しっかり予防する「ガッツリタイプ」の方は、前回は6月中旬にローテーション農薬GFオルトラン粒剤を散布しているので、1カ月後の7月中旬に基本農薬ベニカXガード粒剤を散布します。

 

散布後は、忘れずカレンダーに記入をしておきましょう。

 

どうしても発生してしまった害虫には、ベニカXネクストスプレーで対応しましょう。

観察タイプの7月管理

「観察タイプ」の方は、7月の農薬散布はありません。次の散布は8月中旬または9月初旬です。あらかじめ、散布日をカレンダーに記入しておくと忘れ防止になります。

 

毎日の観察をしっかりしながら、害虫が出たらベニカXネクストスプレーでシュッと駆除しましょう。

それぞれのやり方・使う農薬の詳しい解説はこちらで確認してください

バラと小さなガーデンづくり

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

夏花は咲かせてもいい?

2番花が終わったら花がら切りや切り戻しをします。ここで考えたいのが、3番花以降の夏花を咲かせるかどうかです。

 

咲かせるなら切り戻しをするし、咲かせないなら花首のみをカットします。

 

2番花の切り戻し

▲3番花を咲かせるなら切り戻しを

元気な株の3番花は、少しなら咲かせても大丈夫です。切り戻しのしかたは1番花のときと同じです。その花が咲いている枝の半分ていどまで切り戻します。

 

切り戻しのしかたは、専門記事で確認してください。

花後剪定のしかたについて詳しくは、こちらをどうぞ

バラと小さなガーデンづくり

バラの花がら切り(切り戻し)の方法|タイプ別に花後剪定を解説

バラの花がら切り(切り戻し)の方法|タイプ別に花後剪定を解説

 

でもじつは、まだ成長を優先したい若い株の夏花(3番花以降の花)は、咲かせない方がバラのためには良い手入れです。

 

2番花の花がら切り

▲3番花を咲かせないなら花首だけをカット

3番花を咲かせないと決めたなら、花首だけをカットします。こうして、なるべく多くの葉を残して光合成に役立てるのです。

 

夏花は、キレイに咲くバラもあれば、あまりキレイに咲かないバラもあります。前の冬に植え付けたばかりの大苗なら、育てている品種の夏花がどんなふうに咲くのか、確認のために1~2輪を咲かせるならOKですが、咲かせすぎないように注意してください。

 

YOUYOU

わたしのバラは今のところ元気だから、こっちの手入れね。暑くなってきたから、しっかり水やりしないと!

3番花は1輪だけ咲かせてみるね。

あいびーあいびー

真夏の水やりは意外と難しいところがあるの。

いくつか大切なコツを下の方の章でまとめているから、しっかり確認してね。

調子を崩したバラの管理

調子を崩した7月のバラ

▲葉が落ち新芽は黒ずんでしまう。原因不明なまま、調子を崩している株

同じ場所で同じように管理していても、調子を崩すバラがあります。黒星病やハダニで葉を落としてしまったり、水やりの失敗で葉を落としてしまうこともあります。

 

上の写真の株は、特別な原因が思い当たらないまま調子を崩しているバラです。こういうことも、ありますよね。

 

調子を崩したバラは、原因が分かっていれば、原因に応じた立て直しを。原因が分からなければ、とにかくこれ以上悪くさせないような手入れをします。

 

黒星病やハダニで葉を落としてしまったバラは、根さえ元気なら復活させられます。

葉を落としてボロボロになった株の復活方法は、こちらの記事を参考にしてください

バラと小さなガーデンづくり

ボロボロになったバラの復活方法|枝が緑色ならまだあきらめないで!

ボロボロになったバラの復活方法|枝が緑色ならまだあきらめないで!

 

ただし上の写真のように、黒星病でもハダニ被害でもなく、新芽が黒ずむような不調は、根のトラブルだと思われます。

 

原因が分からない場合は、原因が分かるか自然に復活するまで、このまま養生します。

置き場所

調子を崩している株は、日照時間3時間ていどの半日陰で養生するのが基本です。

 

元気に新芽を吹いて葉が伸びてきたら、じょじょに日向に慣らしていきますが、真夏の間は西日を避けた半日陰で管理する方がバラが夏越ししやすい環境です。

水やり

調子を崩している株は、ほかの元気な株ほど水を欲しがりません。土の乾き方がまったく違うはずです。

 

ほかの株と同じように水やりするのではなく、必ず土の乾きを確認して、乾いていたら水やりします。

肥料・活力剤

調子を崩している株に肥料を与えるのはNGです。肥料のせいで、余計に悪化してしまうこともあります。最近与えた固形肥料が土に残っていれば、取り除いておきましょう。

 

天候のストレスを軽減するために、積極的に活力剤を活用しましょう。

 

活力剤について詳しくは、前月6月のバラの育て方「梅雨のスペシャルケア②」の章にあります。参考にしてください。

6月のバラの育て方

バラと小さなガーデンづくり

6月のバラの育て方|ベイサルシュート・株づくり・梅雨対策・病害虫対策

6月のバラの育て方|ベイサルシュート・株づくり・梅雨対策・病害虫対策

病気と害虫対策

梅雨時期は黒星病が発生しやすく、梅雨明け後はハダニが発生しやすくなります。

 

これ以上、株の状態が悪くならないように、黒星病対策、ハダニ対策をしましょう。

黒星病対策は、こちらの専門記事を参考にしてください

バラと小さなガーデンづくり

バラの黒星病(黒点病)の予防と治療|枯れる?立て直し方とベト病との違い

バラの黒星病(黒点病)の予防と治療|枯れる?立て直し方とベト病との違い
ハダニ対策は、こちらの専門記事を参考にしてください

バラと小さなガーデンづくり

【バラのハダニ対策】ミニバラが狙われる理由とベランダで実践できる予防・駆除法

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ガッツリタイプの7月管理

カレンダーに施肥日を記入

▲7月中旬にベニカXガードを散布

しっかり予防する「ガッツリタイプ」の方は、前回は6月中旬にローテーション農薬GFオルトラン粒剤を散布しているので、1カ月後の7月中旬に基本農薬ベニカXガード粒剤を散布します。

 

散布後は、忘れずカレンダーに記入をしておきましょう。

 

どうしても発生してしまった害虫には、ベニカXネクストスプレーで対応しましょう。

観察タイプの7月管理

「観察タイプ」の方は、7月の農薬散布はありません。次の散布は8月中旬または9月初旬です。あらかじめ、散布日をカレンダーに記入しておくと忘れ防止になります。

 

毎日の観察をしっかりしながら、害虫が出たらベニカXネクストスプレーでシュッと駆除しましょう。

それぞれのやり方・使う農薬の詳しい解説はこちらで確認してください

バラと小さなガーデンづくり

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

蕾を摘む。夏花は咲かせない

蕾だけをピンチする

▲調子の悪い株の蕾は摘み取る

どんなに調子を崩していても、健気に蕾を上げ花を咲かせようとするバラがあります。

 

そんなとき、つい嬉しくなって咲かせたくなりますが──これを咲かせてはいけません。今は花を咲かせるときではなくて、株を立て直す方が優先です。

 

これからただでさえ体力を消耗しがちな本格的な夏がやってきます。涼しい秋が訪れるまで、バラの蕾は小さいうちに摘み取りましょう。

 

蕾を摘み取るコツは、1枚でも多く葉を残して光合成してほしいので、蕾だけをピンポイントで摘み取ります。

 

あいびーあいびー

夏前に調子を崩していると、とても心配になりますよね。

わたしのように何鉢も育てていると、毎年いくつかは調子の悪い株が出てきます。

そんなときに一番大事なのはムリさせないこと。強い肥料をさけて活力剤を与え、半日陰で蕾を摘んで養生させます。

第2特集│梅雨明け後は夏仕様の管理へ

7月のしおれたバラの蕾

▲梅雨明け後は、水の渇きが急激に早くなる

雨が明けると同時に、猛暑の夏がやってきます。多くのバラは35度を超えるような暑さは苦手です。生長を止め、じっと耐えて凌ぎます。

 

健康な株なら、暑さが原因で枯れることは稀ですが、調子を崩している株なら、暑さが追い打ちとなり枯れてしまうこともあります。

 

本格的な夏越しが必要になる8月に先駆けて、梅雨明けと同時に心掛けたい暑さ対策をいくつか紹介します。

真夏の水やりのコツ

真夏の水やり

▲真夏の水やりは、たっぷり×2回でワンセット

梅雨明けからすぐに必要になるのが真夏の水やりです。真夏の水やりでは、覚えておきたいポイントがいくつかあります。

 

①気温の高い昼を避け、朝または夕方の水やりを心掛ける。

 

気温の高い時間帯に水やりすると、鉢の中の水が熱せられて熱湯になり、根を傷める原因になることがあります。なるべく朝または夕方の、涼しい時間帯に水やりしましょう。

 

ただし、ちゃんとマルチングしたり半日陰に移動したりと、暑さ対策をしている鉢なら、昼に水やりしても大丈夫です。

 

朝だけで足りないときには、朝・夕の1日2回水やりします。

 

②ホースに残ったお湯を抜いてから水やりする。

 

ホースで水やりしてる方はとくに注意してください。ホースに残っている水は、日光で熱せられてかなり熱くなっていることがよくあります。

ホースに残ったお湯がしっかり抜けて、水になったのを手で確認してから水やりしましょう。

 

③鉢の中の熱気を洗い流す気持ちでたっぷり×2回水やりする。

 

鉢の中には熱気が溜まっています。最初はその熱気を洗い流す気持ちで、ウォータースペースに水を溜める方法で水やりします。

 

鉢底から水がしっかり流れ出たら1回目の水やりが完了です。

 

その後、同じくらいの量を水やりします。

 

1回目は鉢にこもった熱気を抜くための水やり。2回目が、フレッシュな水を根に届けるための水やり。真夏の水やりは、たっぷり×2回を1セットで行います。

マルチングで夏の暑さから守る

真夏を乗り切るための有効な方法に「マルチング」があります。

 

マルチングとは、植物の株元の土になにかを被せて、土が熱くなりすぎるのを防いだり、乾燥を防いだり、雑草の繁殖を防いだり、泥はねから病気になるのを防いだりする方法です。

 

畑では黒いビニールシートがよく使われますが、見た目も気にしたいバラ栽培では、バークチップやウッドチップ、クルミ殻を使うことが多いです。腐葉土が使われることもあります。わたし独自のオススメは、セダム(マンネングサ系)のマルチングです。

 

夏にやってくる怖い害虫にコガネムシがあります。コガネムシはバラの株元に産卵し、幼虫たちがバラの根を食べてしまうのです。マルチングには、コガネムシの産卵を防ぐ効果のあるものもあります。

 

それぞれのマルチング材の違いを表にまとめました。比較してください。

 

材料 保水 遮熱 コガネムシ 費用
バークチップなど
腐葉土 ×
セダム

バークチップ、ウッドチップ、くるみ殻マルチ

バークチップ、ウッドチップ、くるみ殻は、土が熱くなるのを防ぐ、乾燥を防ぐ、雑草の繁殖を防ぐ、泥はねから守るという、マルチングの役割を十分果たします。見た目もいいですね。

 

コガネムシの産卵も防げます。

 

ただし、土の乾きをいちいち手で確認しなければいけない、高価、いらなくなったときの処分に困るなどのデメリットがあります。

腐葉土マルチ

腐葉土でマルチングする方法もあります。土が熱くなるのを防ぐ、乾燥を防ぐ、雑草の繁殖を防ぐ、泥はねから守るという、マルチングの役割を十分果たします。

 

さらに、水やりのたびに腐葉土から流れ出る微量要素を補給できるというメリットもあります。比較的安価で、いらなくなったら土に漉き込んでしまえばいいという後処理のしやすさもあります。

 

しかし、コガネムシ対策にはなりません。腐葉土は、しっかり薬剤でコガネムシ幼虫を駆除する前提で使いたいマルチング材です。

マンネングサマルチ

セダム(マンネングサ)

▲セダム(モリムラ・マンネングサ)

これはわたし独自のマルチングなんですが、動画で小山内健さんにいい方法だと太鼓判をもらえた方法です。

 

セダム(マンネングサ系)をマルチング材に使うことで、土が熱くなるのを防ぐ、乾燥を防ぐ、雑草の繁殖を防ぐ、泥はねから守るという、マルチングの役割を十分果たします。

 

セダムは日射にも乾燥にも強く、どんどん増える多肉植物です。セダムがバラの水を奪うことはほぼないし、根は土の表面を覆うだけで、深く入り込むこともありません。さらに肥料もいらない強い植物です。

 

コガネムシの産卵予防にもなります。グリーンの見た目もいいですね。

 

デメリットとしては、水の渇きをいちいちセダムをめくって手で確認しなければいけない、固形肥料や土に撒く薬剤などもめくってやらなければいけない、という点です。あとは、意外と増えすぎる点でしょうか。

 

好みに合わせてマルチング材を選んでください。

半日陰栽培ではマルチングしないという選択もアリ

半日陰栽培の方は、マルチングをしないという選択肢もアリですが、その場合は8月に必ずコガネムシ対策をしてください。

 

コガネムシ対策について詳しくは、8月の育て方で紹介します。

二重鉢または半日陰に移動する

二重鉢

▲一回り大きな鉢に入れて鉢側面が熱くなりすぎるのを防ぐ

土の表面が熱くなりすぎるのはマルチングで防ぎますが、鉢の側面が熱くなるのは二重鉢で防ぎます。

 

上の写真のように、一回り大きな鉢にすっぽり入れて、鉢側面が熱くなるのを防ぎます。8号鉢なら10号鉢に入れると、収まりよく入れられます。さらに外側の鉢を、なるべく白っぽい色にすると、遮熱効果が高くなります。

 

断熱フィルムを使った暑さ・寒さ対策用の植木鉢カバーもあります。ちょっと見た目がギラギラしますが実用的です。


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遮熱シートは100円ショップでも見つけられます。遮熱シートを紐で巻き付けておくだけでも効果があります。見た目を気にしないなら、アルミホイルをシワシワにしてから巻き付けるという方法もあります。

 

もしも西日の当たらない半日陰に移動できるスペースがあれば、夏の間だけはそちらに移動するのがもっとも簡単な暑さ対策です。

 

YOUYOU

最近の夏ってすごく暑いから、バラにも大変な季節よね。

特別な水やりにマルチングに二重鉢。これ全部、夏が暑すぎるから必要な対策よね。

いろいろあるから頑張らなくちゃ。

あいびーあいびー

YOUちゃんムリしないでね。YOUちゃんが倒れたら、バラの手入れどころじゃなくなるから。

早朝と夕方の、少しでも涼しい時間にバラの手入れをしてあげて。

バラの管理の前に自分の体調管理から。これはバラにとっても大事なことよ。

まとめ│7月は株の状態を見極めて夏へ備えよう

7月は前半は梅雨、後半は猛暑の夏という、季節の変わり目の月です。梅雨時期はバラが調子を崩しやすい時期なので、元気な株もあれば調子の悪い株もあります。

 

元気な株はその元気をキープできるような管理が必要だし、調子を崩している株には悪化させずに調子をもどす管理が必要です。それぞれの株に合わせて、手入れを変えてください。

 

後半からは急激に猛暑の夏になります。多くのバラは日本の暑い夏が苦手です。弱らせることなく夏越しするための方法は、8月の育て方記事で詳しく紹介しますが、7月からすぐに必要になる手入れ、水やり、マルチング、二重鉢については、ここでまとめました。

 

これからバラにも人にも厳しい季節になります。

 

夏の日射は厳しいけれど、じつは夏の暑さは病気や害虫も苦手なようです。この時期は病虫害についてだけは、ホッと一息つけます。

中級者向けアドバイス|7月に差がつく管理

こまでは初心者の方向けに分かりやすい説明をしていますが、ここから先は、中級者の方向けのポイントアドバイスになります。

 

状況に合わせて、ゼヒ取り入れてみてください。

夏は液体肥料を活用する

ハイポネックス微粉

▲夏にオススメな液体肥料「ハイポネックス微粉」

暑い夏の肥料には、根を傷めにくい液体肥料がオススメです。

 

液体肥料は土に残らず水と一緒に流れ落ちてしまうので、じつは効果のある期間がとても短いのが特徴です。水やり頻度の多い夏場なら1日ていどしかもちません。

 

そのため週に1回、定期的に肥料やりしなければならず、固形肥料より手間がかかります。

 

しかし、肥料が効く期間が短いというデメリットは同時に、肥料焼けしにくいという大きなメリットになります。夏は高温で根が傷みやすい時期なので、少しでも根に優しい手入れをと考えると、夏場は液体肥料を使った方が良いのです。

 

基本的にどんな液体肥料でもいいのですが、多くの先生がたに支持されているのが、上の写真の液体肥料。水に溶かしてつかう粉状の液体肥料「ハイポネックス微粉」です。半世紀も愛され続けているロングセラー商品です。

中耕とエアレーション

鉢の土を中耕する

▲鉢の表面を浅く耕す「中耕」

長年バラを育てていると、時間がなかったり鉢や土の用意ができなかったりで、必ずしも冬の植え替えができないこともありますよね。

 

場合によっては数年も土替えしていないことも。そうすると、土が固くなったり根詰まりぎみで水はけが悪くなることがあります。

 

そんなときに試してほしいのが「中耕」と「エアレーション」です。

 

中耕は、ミニクマデで土の表面を耕すことです。適当な道具がなければ指でやっても構いません。

 

中耕することで、土を柔らかくして水の通りを改善し、さらに軽く空気を入れることもできます。一緒に雑草も抜いてしまいましょう。

 

エアレーション

▲支柱を鉢底まで差し込む「エアレーション」

支柱を深く鉢底まで差し込むのが「エアレーション」です。目安として鉢の号数と同じだけの穴を開けましょう。8号鉢なら8カ所、10号鉢なら10カ所に支柱を差し込んで穴を開けます。

 

こうすることで水の通り道をつくり、空気が循環しやすい土にします。

夏前最後の鉢増しチャンス

中耕もエアレーションも、長らく土替えできていない土の状態を一時的に改善する効果があります。でも、根本解決にはなりません。

 

株に対して小さな鉢に植えられているバラの土は、すぐに乾いてしまいます。朝・夕2回の水やりをしなければいけなくなることもしばしばです。

 

夏の水やりが大変になりそうな鉢は、梅雨明け前の涼しい日を選んで鉢増ししてしまいましょう。これが夏前の最後の鉢増しチャンスです。

 

鉢増しすれば、夏の水やりはぐっと楽になります。

 

育て方については、こちらのページが詳しいです

次の8月の育て方はこちらです

→準備中

毎月の育て方の全体は、こちらからどうぞ

バラと小さなガーデンづくり

バラの月別の育て方|1月〜12月の管理と作業一覧

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初心者のための全体目次はこちらです

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はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド

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育て方の全体目次はこちらです

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バラの育て方/12カ月の育て方・季節ごと・一年を通して

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2番花の切り戻しのしかたは、こちらで確認してください

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バラの花がら切り(切り戻し)の方法|タイプ別に花後剪定を解説

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