冬はバラにとって大事な作業が目白押しな季節です。いろいろやっているうちに、つい大事な新芽を落としてしまうことも! さぁ大変! こんなときどうすればいいかを紹介します。
きゃぁーーー! 枝先に残しておいた大事なバラの新芽が取れちゃった! もっと下の芽まで切り戻すと、枝がすっごく短くなるけど・・・どうしよう~!?
バラの新芽がポロリ。さぁ大変!
▲枝先に残した大事な新芽がポロリと・・・
これはロザリアンあるあるで、だれでも経験することなんですが。土替えしたり、剪定したり、誘引したりと、冬はバラの作業がたくさんあるロザリアンには忙しい季節です。
鉢をあっちにやったりこっちにやったり動かしているうちに、気づいたら枝先の大事に残したおいた新芽がポロリと取れてしまうことが──。大ショックですよね!
思わずムンクの叫びになっちゃいます(=w=
芽には主芽(しゅめ・しゅが)と副芽(ふくめ・ふくが)がある!
▲バラは同じ場所から複数の芽が出ることがある!
じつはバラの芽は同じ場所にひとつではなく3つセットになっていて、ときに同じ場所から複数の芽が出てくることがあります。上の写真のように、同じ場所から2つの芽が同時に出ているのを見たことがある方も多いでしょう。
▲主芽がダメになったら副芽が出てくる
バラの芽は主芽と、主芽の脇に2個の副芽があります。
主芽が順調に育っているならあまり副芽は出てきません。でも、上の写真のように主芽が取れたり枯れたりした場合には、2つの副芽が出てきます。
もしもに備えて、バラ自身があらかじめ予備の芽をもっているんです!
良かった~! ということは、最初の新芽が取れても大丈夫なのね!? そのまま育てていれば、いずれ副芽が出てくるってことね! 安心したわ。
そういうこと。主芽が取れたらやがて副芽が出てくるの。もちろん副芽まで取れてしまったら、もう切り戻すしかないけどね。
いずれ副芽は、方向や育ちのいい方を選んで芽かきを!
▲3月初旬以降に芽かきする
副芽はだいたい2つ出てくるので、いずれどちらか良い芽を残してもうひとつは折り取ってしまいます。両方の芽を育てると栄養が分散してしまい、どちらも花を咲かせられない貧弱な枝になるのを防ぐためです。
この作業を「芽かき」といいます。
上の写真でいえば、大きくよく育っている方を残して青丸の芽を芽かきで取ってしまいます。ただし芽かきは、若葉が広がり始める3月初旬以降に行う方が賢明です。2月ちゅうはまだ遅霜のおそれがあるので、残した新芽が霜でダメになってしまうことがあるからです。
副芽までダメになってしまっては、もう切り戻すしか手はありません。
▼「芽かき」について詳しくは、こちらをどうぞ
まとめ
今回は、せっかく出てきた新芽を不注意で落としてしまったときの対処法でした。対処法というか、まぁそのまま様子見すれば大丈夫ってことですね。
副芽は1対2個セットで出てくるので、生長のいい方や方向のいい方を選んで芽かきして1つにします。
芽かきには適期があるので、焦らず若葉が開くのを待ってから作業してくださいね^^
▼バラ初心者YOUのQ&A一覧は、こちらからどうぞ