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先日テレビでケサランパサランを捕獲する人を紹介していました。ケサランパサランて、そんな簡単に捕獲できるもんだっけ? と思ったので、ちょっと調べてみました!


そもそも、ケサランパサランて何!?

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こかで聞いたことがあるような「ケサランパサラン」とは、そもそもいったい何でしょう? とりあえずケサランパサランをwikiで調べてみました。

 

ケサランパサラン、ケ・セランパサランは江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物とされる物体である。外観は、タンポポの綿毛や兎の尻尾のようなフワフワした白い毛玉とされる。

 

白い毛玉のような物体で、空中をフラフラと飛んでいると言われる。一つ一つが小さな妖力を持つ妖怪とも言われ、未確認生物として扱われることもある。

 

ふむふむ、なるほど。なにやら、おもしろそうなモノですね。

 

「江戸時代以降の民間伝承上の謎の生物」となっていますが、主に東北地方に伝わるもので、この小さな妖怪を捕まえると幸せになるという言い伝えがあるのだそう。しかも、桐の箱に入れてオシロイを振りかけておくと、成長して大きくなったり分裂したりするのだとか。

 

1970年代にツチノコなんかと一緒にブームになり、その後あまり注目されなかったケサランパサランですが、ネットの発達によりまたこの頃、話題になっているのだそうです。

 


Okenite / GorissenM

調べてみると、山形県立博物館にはテンサラバサラ(ケサランパサラン)のレプリカがあり、期間限定で展示されることがあるようです。そちらの説明書きにはこう記されています。

 

「テンサラバサラ」

いつのころから名づけられたのかわかりませんが、庄内地方の旧温海町(現鶴岡市)の山あいの家では、家宝として受け継がれているそうです。2月から3月にかけて、神社や深山の木のたもとに天から舞い降りてくるそうです。拾った人は、一生、幸福に恵まれ、家族も健康に暮らすことができると、言い伝えられています。

 

テンサラバサラは、1年に一度しか見てはいけないことになっており、二度見ると、幸せが逃げてしまうといわれています。立派な桐箱に、食べ物のオシロイを入れ、呼吸ができるように穴を開けて納め、神棚にまつって大切に守り続けています。神秘的なロマンを残しつつも、このように美しく丸くなるのが、不思議なことです。

 

山形県立博物館の展示品は、うさぎの尻尾にそっくりで、色は白と薄茶の2色があります。写真は山形県立博物館の展示品ではありませんが、よく似たものです。

 

ケサランパサランが都内で捕獲できる!?


fluff / valkrye131

組では、そんな不思議生物のケサランパサランを都内で捕獲している男性がいると伝えています。その方の自宅を訪れると、なんと押し入れケースにたっぷり入ったケサランパサランらしきものを見せてくれました。見た感じは大型で種のないタンポポの綿毛といったところ。直径は3~4cmていどでしょうか。ちょうど、上の写真のような物体です。

 

男性いわく「その辺、ふわふわ飛んでいる」と言うのですが・・・。しかも、コンビニの手前の植え込みにあるとも! その現場に急行してみるも、どうやら清掃員により撤去されてしまった後だったようで、ケサランパサランは見つけられませんでした。

 


Thistle / Dushan and Miae

 

けっきょく番組では、「ケサランパサランとはアザミの綿毛」と結論づけていました。道路脇の植え込みに育ったアザミの綿毛が風に乗ってフワフワしているのがケサランパサランの正体だというのですね。取材した男性は、そのケサランパサランらしきものを採取して、なんとネットで販売までしているそうです!

 

その方のものかどうか分かりませんが、植物性のケサランパサランが1瓶に2個入りで3,158円で販売されているのを見つけました! 現在は品切れ状態のようでした。

 

ケサランパサランの正体には3つの説がある!


okénite (okenite), préhnite (prehnite) / géry60

うやら、ケサランパサランの正体には3つの説があるそうです。

1鷹などの猛禽類が小動物を捕食した後に吐きだした毛が丸まったもの。または、肉食動物が食べ残したウサギなどの毛皮が縮まり丸まったもの説。

 

2細いガラス状繊維が放射状に伸びて、綿のボールのようになる特徴をもつオーケン石説。

 

3植物の綿毛が集まって固まったもの。一説にはカビ説も!

 

番組で紹介されていたものや、ネット販売されているものは、3、の植物説のケサランパサランということです。

 

上の写真は2、のオーケン石(オケナイトokenite)。山形県立博物館のところで紹介した写真もオーケン石です。こんなにふわふわしているのに、立派な鉱石なのだそう。触感もビロードのようなのだそうです。これを見ると、ケサランパサランのもともとの正体はこれかなぁ? なんて思えてきますね。上の方で紹介した、山形県立博物館のレプリカもこれにそっくりでした。

 

あまりに見慣れない不思議なものなので、妖怪とか幸せになるとかオシロイを食べるとか、いろいろな話が後からくっついたのではないかなぁ、と思えます。

 

白い毛玉がふわふわ飛んでいる様子はとてもきれい!


fluff / peretzpup

形県立博物館にあるものとはまったく違うので、アザミの綿毛は本物のケサランパサランとは言えそうにないけれど、でも、こういう白いふわふわしたものが空中を漂っている様子はとてもきれいですよね!

 

晴れた青空でもきれいだし、夕陽に半分すけながら漂っているのも、夢のある光景です。

 

「あぁ、ケサランパサランが飛んでいる、きれいだなぁ~」

 

なんて、空を仰ぎ見る瞬間は、間違いなく幸せな気もちになれそうです!

 

何であれ白っぽいふわふわしたものなら、ある意味、幸せをくれるとも言えますね。と、いうことは。アザミの綿毛だって、風に乗ってふわふわしている様子は幸せな気もちにしてくれるのだから、強引に言ってしまえばケサランパサランの一種・・・とも言えなくもなさそうです。

 

ススワタリの白色バージョンとも言えそうなケサランパサラン。桐の箱に閉じ込めずに、自由にふわふわしていてくれれば、多くの人が幸せになれそうな気もします!

 

まとめ

科学で説明しようとすればできるけれど、一気に面白味がなくなるのが、こういう不思議な話ですよね。

 

番組では、ケサランパサランは「アザミの綿毛」ということで、都内の植え込みでも入手できる上に、それをネット販売もしているということでした。「それってどうなの!?」とも思えましたが、そういえばこういうちょっと怪しいけれど面白いものって、昔はお祭り屋台なんかでいろいろ売っていたように思います。

 

子どもたちの想像力をかきたてるアイテムですね。(1瓶に2個入りで3,158円は高すぎるようにも思いますけど・・・)

 


artichokes / minicooper93402

 

アザミといえば、庭のアクセントとして取り入れられることもある巨大なアザミ、アーティチョークがあります。人の背丈ほどにも育つアーティチョークの綿毛だと、きっと大きいんでしょうね。それが一斉にふわふわと飛び立つ様子は、どんなに壮観だろう~なんて、想像したらちょっと楽しくなりました!

 

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