中国原産の四季咲き性質をもつロサ・キネンシスがヨーロッパに紹介されたのが19世紀初頭。ブールソール系統のバラは、ロサ・キネンシスがもたらされてすぐの頃に作りだされたバラで、ロサ・キネンシスの影響が強く出ています。
ブールソール系統は、ロサ・キネンシスの影響が色濃いバラ
ひらひらと咲く可愛らしい印象の花
ブールソール(Boursault)系統のバラは、19世紀初頭にフランスの育種家ブールソールが作出したバラです。
19世紀初頭といえば、中国原産の四季咲き性質をもつバラ、ロサ・キネンシス(Rosa chinensis)がヨーロッパに紹介された頃。ブールソール系統のバラは、このロサ・キネンシスとロサ・ペンドゥリーナ(Rosa pendulina)またはロサ・キンナモメア・プレナ(Rosa cinnamomea `Plena´)の交配種を親として作られました。
ブールソール系統は、残念ながら春のみの一季咲きですが、花や樹にロサ・キネンシスの影響が色濃く残るバラです。花びらはまとまらず、ひらひらと咲く花が多く、可愛らしい印象のバラです。
品種数はあまり多くありません。
赤褐色の枝にはほとんど棘がない
ブールソール系統のバラの特徴は、枝が赤褐色で、棘がほとんどないことです。
樹形はランブラー樹形。
ブールソール系統のバラを総称して「ブールソール・ローズ」と呼んでいます。
まとめ
19世紀初頭、ヨーロッパに中国原産のロサ・キネンシスが紹介されると、その四季咲き性質が人気を呼び、さまざまな品種が作り出されました。
ブールソール系統のバラは、いち早くロサ・キネンシスを交配の親として作出されたバラね。枝にほとんど棘がないので、誘引作業がしやすそうです。
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