濃いピンク色の花をびっしりと房咲きにするバラ、「アンジェラ」を紹介します。もともとフロリバンダ系統なのでブッシュ樹形にしてもよく、枝を長く伸ばしてフェンスなどに誘引しても良い、使い勝手のいいバラです。初心者にもおすすめ!

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アンジェラ

angela

 

DATA

バラの系統 フロリバンダ【F】
開花のしかた 返り咲き 5~8輪の房咲きつるバラ房咲き
花径 6cm
花形 半八重のカップ咲き
香り 微香
樹形 本来ブッシュ樹形だが、日本では大型化しシュラブ樹形に(3m)rose_2
作出情報 1984年 ドイツ/コルデス社
備考

ヨーロッパではフロリバンダ(四季咲きのブッシュ樹形のバラ)として登録されていますが、温暖な日本では大型化し、シュラブ樹形のつるバラになります。

つるバラとして育てる場合は春以外は花つきが悪くなり、たまに返り咲きする程度。

耐寒性あり。

1982年ADR受賞

 

アンジェラの特徴は、圧倒的な花つきで、景色をバラ色に変えてくれるところ!

▲ポール仕立てのアンジェラ

イツのコルデス社が作出した「アンジェラ」は、濃いバラ色の中輪、半八重のカップ咲きのバラです。1輪だけを見ればけして印象の強い花ではありません。けれど抜群の花つきのよさで、世界じゅうに多くのファンをもつバラです。

 

じつは作出したドイツのコルデス社のカタログで、アンジェラはフロリバンダ系統とされています。冷涼なヨーロッパの気候ではフロリバンダらしいブッシュ樹形に育つのでしょうが、日本でアンジェラを育てると、つるが長く伸び3mほどのシュラブ樹形となります。

 

アンジェラはフェンスにアーチに、オベリスクにと、さまざまな場所に誘引できる、使いやすいバラです。

 

春に爆発的に咲き、夏以降は返り咲き

▲ベランダのフェンスに誘引したアンジェラ

ンジェラの春の咲き方は、まさに爆発的といえるほどです。房咲きする品種なので、株全体を花で覆い隠してしまうほど。花もちはそんなに長くありませんが、次々つぼみが開花するので長い間きれいな状態を保ちます。

 

春に爆発的に咲いたあと、夏以降はぽつぽつと返り咲きします。わたしは東向きのベランダのフェンスで育てていますが、夏と秋にそれぞれ咲いても1輪です。ブログを見るかぎり、多くの方は春は咲くけれど、夏以降はぽつり、ぽつりと咲くていどと書いていらっしゃいます。

 

もともとは四季咲きのフロリバンダですから、枝先を長くせずブッシュ樹形に剪定することで、春から秋まで、しっかり四季咲きさせることができます

 

病気に強く樹勢もあり、初心者でも育てやすい!

▲ベッド仕立てのアンジェラ(右側)

が家のアンジェラは、ほぼ無農薬で育てています。1~2年目はウドンコ病が発症し、アブラムシも発生しましたし、花つきもイマイチでした。が、株が充実してきた3年目以降はウドンコ病もアブラムシも見かけなくなりました。ただし、クシヒゲハバチの幼虫は毎年、発生します。虫はあるていど仕方がないので、このていどなら、十分、病虫害に強いといえるでしょう。

 

樹勢も強く、シュートの発生も旺盛です。

 

アンジェラは育てやすく、しかも抜群に花付きのよい、育てがいのあるバラです。初心者にも自信をもっておすすめできます。

 

ドイツのコルデス社作出の品種で、ADR賞も受賞しているので、耐寒性も期待できます!

 

▼アンジェラの「そだレポ」は、こちらをご覧ください

 

アンジェラの名前の由来

Angelaは、欧米でポピュラーな女性名です。

 

Angel(天使)を女性形にするとAngelaになります。ちなみに、男性形にするとAngeloです。日本ではこのバラは英語読みで「アンジェラ」と呼ばれていますが、ドイツで作出されたバラなので、ドイツ語読みの「アンゲラ」と呼ぶのが正しいのでしょう。

 

命名者は「天使のようにかわいらしい女の子」という意味を、このバラにこめたのでしょうね^^

 

みんなの口コミ

バラ苗ショップからのコメント

とにかく花を一杯付けるので存在感はタップリです。
返り咲きと言われていますが、四季咲きバラの様に繰り返し花をつける場合もあります。
カップ咲きのかわいい花が辺り一面咲き揃う風景は感動すら覚えます。
1988年にドイツのコルデスが発表して以来世界中で今なお人気のバラです。(ザ・ローズショップ)

 

ロザリアンからのコメント

1つ1つの花はシンプルですが、一斉に咲いたときの雰囲気が素敵です。花後の枝の成長はすさまじく、2年目には、家の壁をすべて覆いつくしました。本やネットで見られるように、壁一面が濃いピンクになるほどまでではないですが花数の多さには圧倒されます。今のところ病気に弱いという感じはありません。

あまりにも枝が暴れるため、裏庭の半日陰になる場所に移しました。おかげで暴れるのは収まりましたが、かわりに秋以降の花が一挙に減ってしまいました。程よい成長と多くの花というのは欲張りだったようです。フェンスをこれまでより光を通すものに変えたことから、枝も増え、秋の花数も多くなりました。ブーケのようにかたまって咲く様子は素敵です。

 

まとめ

北よりの東向のベランダのフェンスに咲かせるバラを何にしようか考えて、いろいろ考えた末に選んだのがアンジェラでした。以前、京成バラ園でものすごい勢いで咲いていたのを覚えていたので、あまり日当たりのよくない我が家のベランダでも咲いてくれるかな、と思ったのです。

 

2年目までは、今から思えば花数は多くありませんでした。それでもとても嬉しかったのですが、3年目になると花数がものすごくなり、数えきれないほどよく咲いてくれました。手をかければかけるほどたくさん咲いてくれて、とても嬉しくなります。

 

あまりに日照条件が良すぎると、逆に枝が伸びすぎて大変に思えるほど樹勢が強いようです。少し日照のよくない我が家くらいの条件がちょうど良いのかもしれません。

 

香りはそんなにありませんが、初心者にもぜったいおすすめできる、優秀なバラです!

 

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