あいびーですこんにちは♪

唐突ですが、皆さんは、有川浩さんの「植物図鑑」という小説をご存知ですか? 植物好きの方が多いだろう読者さまは、きっとご存じな方が多いことでしょうね。去年、高畑充希さんと岩田剛典さん主演で映画化もされたので、そちらをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

植物図鑑 (幻冬舎文庫)

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「植物図鑑」は、27歳の会社員である主人公のさやかがある日、自宅アパートの前で、行き倒れていた男(いつき)を拾ってしまうというエピソードから始まるラブストーリーです。まったく都会っ子のさやかと対照的に、野草やその料理法に詳しいいつき。二人は「狩り」と称して、近所を散歩しながら野草を摘んできて、なんともおいしそうな料理に仕上げて次々と食べてしまうのです。

そんな日常をくり返しながら距離を縮めていく二人ですが、もちろん山あり谷ありで・・・最後はきちんとハッピーエンド。楽しくて、おいしそうで、とても好きな小説なのです。

探すこと3年、ついにフキノトウを入手!

わたしが小さい頃には、けっこうな田舎に住んでいたこともあり、手近なところでいくらでも山野草が手に入りました。でも、都会に住むようになってから、まさかこの近所で山野草が入手できるなんて考えたこともなかったのですが、「植物図鑑」を読んで「もしかしたらこの辺でも探せばあるかも?」という気になってきました。

じつは散歩で行けるくらいの近所に、ホタルの保護地区と、それに隣接する自然公園があるので「あるとすればあそこに違いない!」と、出かけてみました。最初に出かけてみたのがもう3年くらい前のことです。その年、みつけたのはわずかに1本だけ。少し時期が遅かったらしく、公園の隅にもう開き切った小さなフキの葉の間からかなり塔の立ったフキノトウを見つけました。翌年も時期が遅かったらしく、どこにも見つけられませんでした。

そして今年! 2年間の観察の間に、フキノトウが生える場所は把握していました。有刺鉄線で区切られた小さな梅園の地面にたくさんのフキノトウが生えているのです。個人の所有地のため、なかに入ることはできませんが、端っこの方なら取れます。山路の脇のまばらにススキが生えている土手でも、いくつかフキノトウを見つけました。

ホタルの保護地区の側なので、除草剤などの薬品の心配はなさそうですし、メインの道から外れているので、犬のおしっこも(たぶん)かかっていないことでしょう! まぁ、洗えばいいことですけどね。

今年みつけたフキノトウは全部で9本。これだけあれば、たっぷりフキノトウの香りが堪能できます。なんともいえない、ふくよかな香りと、ほろ苦さ。そして、きれいな黄緑色。フキノトウって本当に「春が来た!」って思わせてくれる野草ですよね

 

さてフキノトウ、どう食べる?

大喜びで持ち帰ったフキノトウ、さっそく、夕食のお味噌汁に2個刻んで入れました。ふわぁっと香りが立って、普通のお味噌汁がワンランクもツーランクも上等になったような気がします。

でも、残り7個はどうしましょう? 我が家は天ぷらは食べないし、かといって毎食フキノトウの味噌汁ではさすがに飽きるし・・・。

3年前に持ち帰った1本のフキノトウを刻んで「ばっけ味噌」なるものを作ってみたのですが。「ばっけ味噌」は、いわばフキノトウ入りの甘味噌で、白いご飯に載せて食べれば美味しいものです。「植物図鑑」でも紹介されています。でも、我が家はあまりご飯を食べる家でもないし、甘味噌はもてあましてしまいました。

 

フキノトウ入り味噌を作ろう!

そこで、フキノトウ入りの味噌を作り置きし、気が向いたときにいつでも味噌汁に使えるように保存しておくことにしました。この方法がいいかどうかは分かりませんが、とりあえずレッツ・チャレンジ!

1、フキノトウを洗って変色したところを切り落とす

2、沸騰したお湯に塩ひとつまみを入れ、フキノトウをさっとゆでる

3、すぐにザルにあげて、そのまま冷ます

4、キッチンペーパーで水気を取ったら、ざくざく粗みじんに切る

5、味噌を混ぜる

6、少量ずつラップに挟んで、冷凍保存する

調べてみたところ、味噌は通常保存でも長期保存がききますが、冷凍保存もできるようです。フキノトウ味噌はフキノトウが入っているので、そこから悪くなるかも知れないと思い、冷凍保存することにしました。

 

フキノトウ味噌を焼いてみよう!

スプーンの背を使って、広げたアルミホイルに薄くフキノトウ味噌を延ばし、魚焼きグリルに入れて焼いてみました。

こんがり焼いたフキノトウ味噌に白ワインを合わせてみました。味はいいのですが、やはりワインよりも日本酒の方が合いそうです。わたしは日本酒ダメなので、ちょっと残念!

でも、自分で探して採ってきたフキノトウを、しっかり楽しめて満足でした♪

 

よく似た毒草に注意!

 

▲ハシリドコロの幼芽(wikiより)

山野草をよくご存知ない方は、知識のある人と一緒に探すようにしてください。フキノトウはハシリドコロという毒草の芽と間違いやすいようです。写真を見ると、確かに間違えてしまいそうです。ハシリドコロは全草にアルカロイド系の毒を含んでいて、嘔吐、下痢、血便、瞳孔拡大、めまい、幻覚、異常興奮などを引き起こし、最悪の場合は死に至るとwikiに記載されています。怖いですね!

▲中央に見えるツブツブしたのがフキノトウの花

フキノトウは中心に花がありますが、ハシリドコロには花がありません。必ず花を確認してください。

▲フキの葉。フキノトウの周りには小さいサイズのフキの葉がある

また、フキノトウの周りには直径10cmほどの小さなフキの葉が開いているはずです。それも確認してくださいね。切り口に鼻を近づけて、フキノトウの香りがちゃんとするかどうかも確認してください!

怪しいと思ったらけして口にしないよう注意です!

それじゃまたね♪

 

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