静岡県熱海市にある「アカオハーブ&ローズガーデン」は、世界バラ界連合により優秀庭園賞を受賞しているローズガーデンです。園内には12のガーデンがあり、バラの季節はもちろん、いつ訪れても楽しめる工夫がいっぱいです。


アカオハーブ&ローズガーデンは、海に面した絶景ガーデン

▲「ウエディングガーデン」を囲む色鮮やかなつるバラ

カオハーブ&ローズガーデンは、丘陵地が多い熱海のなかでも、海の間際までせり出した急こう配の斜面を利用した海に面したガーデンです。

 

敷地面積は20万坪(66万㎡)。東京ドーム10個分で47万㎡と言えば、どれだけ広大かが分かると思います。この広大な敷地に、「イングリッシュガーデン」「フランスの香りのバラの庭」「ハーブガーデン」などバラやハーブを中心にした12のテーマガーデンが点在しています。

 

斜面に点在するガーデンなので、入園口から無料のシャトルバスで一番高いところ(曽我浅間神社下)まで登り、さまざまなテーマガーデンを下り歩きながら入園口まで戻るというスタイルの散策になります。そのため、歩きやすい靴が必須です。

 

▲園内見取り図に文字情報を追記 イラスト出展/アカオハーブ&ローズガーデン公式

 

アカオハーブ&ローズガーデンのデザイン監修と植栽計画は、国際的に活躍するランドスケープデザイナー・白砂伸夫(しらすな・のぶお)氏。バラを主役に多くの宿根草を組み合わせ、自然の森や雄大な海を背景にした、これまでにないガーデンの提案です。

 

世界バラ会議リヨン大会で優秀庭園賞を受賞

▲優秀庭園賞受賞を記念するプレート

2015年フランスのリヨンで開催された世界バラ会議で、日本のバラ園としては「アカオハーブ&ローズガーデン」が「京成バラ園」とともに優秀庭園賞を受賞しました。600種4000株のバラが咲き、四季を通じて楽しめるガーデンと、当時の新聞(熱海ネット新聞)で紹介されています。

 

入園口のあたりにある記念プレートには、しっかり世界バラ会連合のエンブレムが刻まれています。

 

隈研吾氏設計のCOEDA HOUSEと絶景のオーシャンヴュー

▲空と海が見渡せる場所に建つCOEDA HOUSE

国立競技場を手がけた建築家・隈研吾氏設計のカフェ・COEDA HOUSE(コエダハウス)が、園内の一番高いところ日本庭園の隣にあります。ネーミング通り、小枝を組み合わせたような造りで、大きなガラス張りの窓から海と空が望める明るく気持ちの良いカフェです。

 

カフェの周りには、海を背景にしたSNS映えする撮影スポットがいくつもあり、これも「アカオハーブ&ローズガーデン」の人気のひとつ。とくに人気なのが海に向かって漕ぐブランコで、上手く撮影すればまるで空を飛んでいるかのようになります。

 

「アカオハーブ&ローズガーデン」のバラ見頃は?

▲春満開のつるバラ

カオハーブ&ローズガーデンの公式サイトには、花見頃の記載がありません。早春の球根植物から始まり、1年を通していつ訪れても楽しめる観光施設という考えから、あえて記載がないのだろうと思われます。公式インスタグラムからピックアップしたバラ見頃は次のとおり。

 

春/5月上旬~6月上旬

秋/10月中旬~12月上旬

 

秋バラが12月上旬までと、とても長い期間咲いているのは、さすがに温かい熱海の気候のおかげでしょう。バラの開花は年ごとに変動があるので、詳しい開花情報は、公式インスタグラムまたは公式ブログで確認してください。

 

▼公式インスタグラム

アカオハーブ&ローズガーデン公式

▼公式ブログ

春の「アカオハーブ&ローズガーデン」をレポートします

あいびーあいびー

バラシーズン真っ盛りの5月中旬、アカオハーブ&ローズガーデンを車で訪れました。平日のためそれほど混雑していなくて、とても気持ちの良い散策でしたよ!

▲入園口のチケット販売所

ても良い天気の5月中旬、静岡県の「アカオハーブ&ローズガーデン」を訪れました。横浜から出発し、国道135号線を南下して熱海の温泉街の少し先、急峻な丘陵・・・というより山が海の側までせり出している場所に「アカオハーブ&ローズガーデン」があります。

 

無料駐車場から狭い階段を上ったところに入園口があり、チケット売り場で入園料を支払います。チケット売り場の右手には、世界バラ界連合から授与された「優秀庭園賞」の記念プレートが花に囲まれて建っていました。

 

▲世界バラ界連合による「優秀庭園賞」受賞の記念プレート

 

しばらく待つと無料のシャトルバスが到着するので、これに乗りガーデンの一番高い場所まで連れていってもらえます。バスは感染症対策として、窓を開けたまま運行していました。

 

▲園内を走る無料シャトルバス

 

車内では運転手が「アカオハーブ&ガーデン」の特徴や見どころを簡単に案内してくれます。

 

斜面を利用したガーデンなので、バスを降りたところからいくつものガーデンを観ながら斜面を降りてくるという散策になっていて、散策途中で疲れたら道路で手をあげればいつでも下りのバスに乗せてもらえるようです。こういう説明があるのは助かります。

 

オーシャンヴューの気持ちの良い庭園と、映える撮影スポット

▲世界最大の盆栽「鳳凰の松」がある日本庭園

ャトルバスを降りた場所のすぐ下にあるのが世界最大の巨大盆栽「鳳凰の松」がある日本庭園です。上の写真中央にあるのがその巨大盆栽なのですが、松の大きさは普通の地植えの松と同じサイズ。確かに浅い鉢に植えられていますが、ここまで大きくても「盆栽」と言っていいのか悩ましいほどです。

 

▲隈研吾氏設計のカフェ・COEDA HOUSE(コエダハウス)

 

日本庭園の向うには、隈研吾氏設計のカフェ・COEDA HOUSE(コエダハウス)があります。ご覧のとおり海に開けた絶景ポイントに建っていて、一面がガラス張りになっている外の景色を眺めながら一休みするには絶好の場所です。

 

天井を見上げると、細い木材を組み上げた繊細なデザインになっていて、木をふんだんに使いながらも軽やかで美しい、隈研吾さんらしい建物です。このカフェを訪れるためだけに来園する方もいるようです。

 

 
 
 
 
 
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COEDA HOUSE(コエダハウス)の向うには、SNS映えすると人気の撮影スポット、空のブランコがあります。上手に撮影すれば、まるで空を飛んでいるような、そんな写真が撮れると話題になり、わたしが訪れたときも10人ほどが撮影の順番待ちをしていました。

 

 
 
 
 
 
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海に面した家形ベンチも人気の撮影スポットです。他にも森のメリーゴーラウンドなど、いくつもの撮影スポットが用意されています。

 

高台の3つのローズガーデン

▲海の眺望も楽しめる「コレクションガーデン」

COEDA HOUSE(コエダハウス)の奥、空のブランコのさらに向うに、「コレクションガーデン」があります。写真右側の眼下に海を見下ろす、オーシャンヴューのバラ園です。

 

ここには、バラ研究家の上田善弘さんから寄贈された野生種と中国のバラ、千葉県の草笛の丘バラ園から寄贈されたインドのバラなど、貴重なバラがコレクションしてあります。

 

▲真っ赤なバラのトンネル

 

「コレクションガーデン」の下には「カクテル」と「ドルトムント」の赤バラのトンネルがあります。どちらも一重の赤バラで花つきの良い育てやすい人気品種です。

 

▲咲き始めは花の中心が黄色になる「カクテル」

 

「カクテル」と「ドルトムント」の違いは、「カクテル」の中心が黄色から咲き進むにつれ白に変化するのに対して、「ドルトムント」は最初からずっと白いということです。どちらも色鮮やか!

 

「カクテル」は、2015年にフランス・リヨンで開催された第17回世界バラ会議で「バラの殿堂入り」を果たした品種です。

 

▲バラと宿根草を混植した「イングリッシュローズガーデン」入口

 

COEDA HOUSE(コエダハウス)の後方、バス道を挟んだ山側には、レンガ塀に囲まれた「イングリッシュローズガーデン」があります。バラをメインにたくさんの宿根草やハーブを組み合わせたガーデンです。

 

▲目の錯覚で小人か妖精の家のように見える

 

中央に見える小さな家が庭のアクセントになり、とても可愛らしい印象の庭です。

 

この写真、少し不思議な感じがしませんか? 手前のバラのサイズからして、小さな家がほんとうに小さく、まるで小人の家のように見えます。でも、実際には大人が立っていられるほどの大きさです。手前が小高く、家に向かって傾斜がついているので、目が錯覚を起こすようです。

 

それもあって、ここも良い撮影スポットになっていました。小さな家にイスやベンチはないので中でくつろぐことはできませんが、その分、みんなが撮影しやすくなっています。

 

▲黄色×青紫の目の覚めるような配色

 

イングリッシュローズガーデンに続く黄色を主役にした「黄金のバラの庭」も素敵でした。目の覚めるような黄色が美しい黄金マサキなどの樹木を生かしたガーデンで、やはり黄色が美しいバラが植えられていました。

 

さらに黄色と補色関係にある青紫の草花を挿し色にすることで、印象的な景色をつくっています。細い小径沿いのガーデンですが、ここに入ったとたん「わぁっ!」と、多くの方が歓声を上げていました。

 

▲鮮やかな黄色に包まれる「黄金のバラの庭」

 

春には小径沿いにたくさんのチューリップやキンギョソウが咲きます。やはり黄花品種をメインに、赤や紫の品種を少し加えて、春もドラマティックです。

 

バラの谷と2つのロマンティックガーデン

▲バラの谷の斜面につけられた小径

ングリッシュローズガーデンから少し下ると、急こう配の斜面につくられた「バラの谷」と呼ばれるローズガーデンがあります。斜面を左右に横切るようにしてつけられた小径を伝い、少しずつ下りながらバラや草花が鑑賞できるようになっています。

 

ただし道幅はとても狭い上に階段があるので、とても花を観賞する余裕はありません。後ろの人の迷惑にならないよう立ち止まらず、しかも足元を踏み外さないよう、ひたすら歩くだけで精一杯でした。

 

マイペースで歩くことができないので、年配の方やペット連れの方はバス道に迂回した方が良さそうです。

 

▲「プロポーズガーデン」の円形花壇

 

バラの谷を降りたところにあるのが「プロポーズガーデン」。中央につるバラのアーチが並び、その周りの円形花壇には木立ちバラと大型の穂状の花が立ち並ぶ、美しいガーデンです。デルフィニウムやジギタリス、アカンサスなど、穂状の花々がとくに色鮮やかでした。

 

▲「プロポーズガーデン」のピンクのつるバラ

 

見上げると、ピンク色のつるバラが満開。周りにはベンチがあり、バラの谷で疲れてしまったのだろう方々が、バラを観ながら一休みしていました。

 

園内に休憩できるベンチは少ないので、ここで一休みすると良さそうです。

 

▲ウエディングを印象づけるホワイトガーデン

 

プロポーズガーデンの次は「ウエディングガーデン」。こちらはウエディングドレスを思わせるホワイトガーデンになっています。さまざまな白花や白い葉を重ねて清楚な印象。

 

▲パラソルの下で休憩できるオープンカフェ

 

「ウエディングガーデン」には、パラソルつきのテーブルとイスが設置されたオープンカフェがあります。歩き疲れる頃なので、休憩をとるにはぴったりな場所です。

 

▲ウエディングを盛り上げる賑やかなバラの演出

 

ロマンティックな「ウエディングガーデン」の周りは、赤と黄色のつるバラを組み合わせて囲んであります。お祝いの賑やかさとウエディングの厳かな雰囲気を上手に演出してありますね^^

 

「フランスの香りのバラの庭」と「クライミングローズガーデン」+「ハーブガーデン」

▲ひときわ個性的な絞りのバラ

 

ウエディングガーデン前のバス道を渡ると、これまで見かけなかった絞りのバラが出迎えてくれます。おそらくこれはデルバールの「エドガー・ドガ」でしょう。絞りといえばデルバールと連想されるくらい、一時期デルバールのバラは絞り品種ばかりでした。

 

ここは「フランスの香りのバラの庭」です。

 

▲フランスのバラを集めた「フランスの香りのバラの庭」

 

ここにはフランスのナーセリーで作出された、香りの良いバラが集められています。しっかりした石垣や石だたみの小径を通して、イングリッシュローズガーデンよりも人の手が入った印象になっています。さらに、全体に花の色を鮮やかにすることで差別化しているように感じました。

 

当日は天気の良い日の午後だったので、もうほとんど香りませんでしたが、午前中ならきっと良い香りが漂っていたのだろうと思います。

 

▲アーチが立ち並ぶ「クライミングローズガーデン」

 

フランスの香りのバラの庭からバス道沿いに少し戻ると、こぢんまりとした「クライミングローズガーデン」があります。たくさんのアーチにつるバラを絡ませた、とても美しいローズガーデンです。少し外れた場所にあるので、ほとんど人がいない穴場のようなスポットでした。

 

▲満開のつるバラを重ねてゴージャスに!

 

バラはまだたっぷり蕾を載せていましたがほぼ満開で、それは美しかったです。今回の散策では、このガーデンが一番きれいでした。

 

ちょうど手入れに来たスタッフに、別グループの方がバラの名前を訊ねていましたが「わたしたちも分からないんです」とのこと。これだけキレイだと品種名を知りたくなりますよね。園内に品種名のプレート表示はありませんが、ぜひ整備してほしいと思いました。

 

▲噴水を中心にした「ハーブガーデン」

 

最後に、噴水を中心にした円形の「ハーブガーデン」があり、オレンジや黄色の小花が咲いていました。途中「シェードガーデン」のみ飛ばしましたが、これでほぼすべてのガーデンを紹介しました。

 

ゆっくり回って1時間半ていど。撮影していれば2時間くらいはアッという間です。斜面を歩いたので、運動をかねた良い散策になりました。

 

訪れた人の口コミは?

5月中旬

春のバラシーズン真っ盛りの5月中旬に「アカオハーブ&ローズガーデン」を訪れました。汗ばむくらいの上天気で、バラも良く咲いていたし、感染症の影響かそれほど混雑もしていなくて、楽しい散策時間を過ごすことができました。

 

アカオハーブ&ローズガーデンでは、山の中腹から麓までを歩いて下りながらいくつもの小さなガーデンを巡ります。ガーデン自体は美しいのですが、高低差がある上に結構な距離を歩くので、歩きやすい靴が必須です。それでも年配の方には厳しい観光施設だと思います。

 

しかも誰でも休めるベンチがとても少ない。バラの谷の急こう配を降りた先にある、「プロポーズガーデン」の円形花壇にいくつか設置してある程度です。車椅子やベビーカーの方が楽しむのは難しい施設だと思われます。

 

▲ウエディングガーデンを囲む色鮮やかなつるバラ

 

しかしペット同伴の入園ができるので、犬の散歩や撮影にはぴったりです。今回は紹介していませんが、犬が遊べるドッグテラスもあります。あちこちで犬の撮影をしている方がいて、「今年の年賀状用」なんて会話が聞えました。

 

バラ以外の植物もたくさんあり、SNS映えする撮影スポットがいくつも用意してあったり、トレッキングのイベントを開催していたりと、バラ以外の季節もアクティブに楽しめる工夫がたくさんあります。

 

通常の観光バラ園は、年配の方がのんびり過ごせるよう考えられていることが多いのですが、同じ感覚で出かけると大変な思いをします。足腰の心配のない年齢の方が、お友だち同士やカップルで出かけるには、または犬の散歩や撮影をするにはぴったりだと思いました。(あいびー)

 

アクセスと施設の案内

アクセス情報

国道135号線 JR熱海駅から15分

カーナビに住所「静岡県熱海市上多賀1027-8」を入力

 

▼詳しくは google map をご覧ください

 

駐車場

無料駐車場 約100台

 

電車

JR熱海駅下車 

タクシーで15分(1500円ていど)

「東海バス」6番線「 網代行き」に乗車し「ハーブ&ローズガーデン」下車 約15分(290円)

 

開園時間と入園料

開園時間

9:00~17:00(入園は16:00まで)

ただし、5月15日~6月10日までの土曜日・日曜日は9:00~18:00(入園は17:00まで)

 

休園日

12月・1月の毎週火曜日(ただし12/29~1/3は営業)

 

入園料

大人/1500円

子ども/800円

6歳未満/無料

 

WEBクーポン/公式サイトのクーポンページ提示で割引アリ

 

施設の案内

▲見晴らしの良いカフェ「COEDA HOUSE」

 

COEDA HOUSE/園内ガーデン最上部のカフェ/9:30~16:00(12月・1月は15:30)

ハーブ工房/園内ハーブガーデン脇の体験工房/9:30~16:00(12月・1月は15:00)

*ハーブ工房では、ハーブ石けんづくり、ハーバルネイルオイルづくりなどが体験できます。

ハーブハウス/入園口手前のショップ/9:30~17:00(12月・1月は16:00)

レストラン・ミッレフィオーレ/入園口手前のイタリアン・レストラン/9:30~16:00(12月・1月は15:00)

 

*すべての施設は、12月・1月の火曜定休。ただし、年末・年始は営業

 

ペット(犬)の入園について

 
 
 
 
 
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「アカオハーブ&ローズガーデン」には、犬と一緒に入場することができます。以下の注意事項を守って散策してください。

 

●膝の上に抱えられるサイズの犬なら、シャトルバスに同乗できます。シャトルバスを利用しないなら、大型犬も入園できます

●いかなる場合でも、園内散策時は必ずリードをご利用下さい

●レストラン、ショップ内など、建物内へのペットを連れての立入はできません

●ミッレフィオーレ入り口にあるテラス席では、犬と一緒にお食事できます

 

「アカオハーブ&ローズガーデン」住所

静岡県熱海市上多賀1027-8

 

「アカオハーブ&ローズガーデン」公式サイト

▼「アカオハーブ&ローズガーデン」公式サイト

*お出かけの際には、必ず公式サイトでご確認ください!

 

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