4月は、春の花の出来が決まる「最終準備の月」です。バラは一気に成長し、蕾を育て始めます。
この時期はとくに水切れに注意し、追肥や病害虫対策を整えることが大切です。何をすればいいか、初心者にも分かるように順番に解説します。
4月は蕾が育つ時期。春花のクオリティが決まる月
▲年間サイクルの中で、今はこの位置です(4月)
4月は、春の花の出来が決まる「最終準備の月」です。バラは一気に成長し、蕾を育て始めます。この時期の管理で、5月に咲く花の美しさがほぼ決まります。
4月は「水やり・追肥・病害虫対策」の3つがポイントです。
まず重要なのが水やりです。とても水を欲しがる時期なので、いつも以上にしっかり水やりしましょう。これが美しい花を育てます。
さらに追肥で肥料分を補い、薬剤散布で病害虫を防除して。すべて蕾を育てるため、そしてせっかくの蕾を減らさないための手入れです。
やがて4月下旬ともなれば蕾はまるまる太り、チラホラ咲き始めるバラも現れます。1年で最高のバラのハイシーズンは、もう目の前です。
YOUいよいよ蕾が上がってくるのね。ちょっとワクワクするわね。
あいびーロザリアンなら誰でもテンション上がっちゃうのが、この4~5月よ。せっかくの蕾を減らさないように、キレイな花が咲くように、春花の前のお手入れは終盤です!
バラの4月の育て方|まずやること一覧
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4月のやることリスト ・水やり強化月間(最重要) ・追肥(1回) ・*ガッツリタイプの方はローテーション薬剤散布 ・バラゾウムシ対策(4月下旬) ・ブラインドと出開き処理(必要に応じて) |
*ガッツリタイプについては、下記で説明しています。
4月のバラの状態|蕾が育つ時期
▲勢いよく枝が伸びる4月のバラ
3月はじめに生育期を迎えてから1カ月。4月のバラは、勢いよく枝が伸びだす時期です。よく見ると、枝先には小さな蕾が見え始めます。この蕾をしっかり育て、5月にキレイに咲かせるのが4月の手入れの目的です。
成長スピードが一気に上がるこの時期の管理で、春の花はほぼ決まります。
4月のバラの水やり|頻度と水切れ対策
▲4月はバラが水を欲しがる時期。しっかり水やりを
4月で一番失敗が多いのは水切れです。4月のこの時期、バラはとても水を欲しがります。
「乾く」「湿る」をメリハリつけて水やりするのが基本ですが、とくにこの時期は水切れさせないように。どちらかというと、乾ききる前に水やりするくらいの気持ちでOKです。
この時期は、バラの生長スピードが早いのともうひとつ、蕾が大きくなる時期なので、このときに水切れを起こすと、蕾が大きくなりきれず、縮こまったような花になることがあります。さらに、あまりに乾かしすぎると、蕾が枯れて落ちてしまうことも。
大切な蕾をしっかり育てキレイに咲かせるために、4月は水やり強化月間と位置付けましょう。4月はとくに水切れ注意です。
4月のバラの追肥|タイミングと量の目安
▲芽出し肥から1カ月たったら追肥を
4月のバラは勢いよく枝が伸びだし、その先に蕾をつけます。この勢いを支えるための肥料分を補いましょう。
芽出し肥から1カ月たつと、そろそろ「グリーンそだちEX」の効き目が切れてくるので、追肥(ついひ)をします。
もしも芽出し肥の残骸が残っていても、1カ月経っていればもう肥料分は残っていません。改めて追肥が必要です。先月と同じように肥料控えめで、株元から離して与えましょう。
追肥は肥料控えめで。その理由は?
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追肥の分量は? ・基本は、規定量の半分(7粒) ・半日陰栽培なら、さらに減らして5粒でOK |
じつはこの時期、バラに肥料分は欠かせません。でも肥料が多すぎると、それはそれで問題が出やすいので、少ない目に与えるのがコツです。
たとえば、肥料分が多すぎるとウドンコ病にかかりやすくなります。
さらに、花びらの枚数が多い品種は、花びら同士がくっついて開かない「ボーリング」という状態になりやすいのです。だから肥料は控えめに。
4月のバラの病害虫対策|予防と対処の考え方
▲病害虫を防いでキレイに咲かせたい
病害虫対策には、「あらかじめ防ぐ方法」と「発生してから対処する方法」の2つの考え方があります。
しっかり防ぎたい「ガッツリタイプ」と、必要最小限で管理する「観察タイプ」です。
■ ガッツリタイプ(しっかり予防)
1カ月ごとに土に撒くタイプの農薬をローテーション散布する方法で、虫をほぼ見たくない人向けです。
■ 観察タイプ(様子を見て対応)
基本薬剤「ベニカXガード」を使いながら、害虫が発生したらスプレー農薬で対処する方法で、農薬の本数を減らしたい人向けです。
それぞれのやり方・使う農薬の詳しい解説はこちらで確認してください
→リンク
ガッツリタイプの方は、3月の農薬散布から1カ月後にローテーション散布
▲GFオルトランは、8号鉢に0.5gていどを散布
しっかり防除を目指すガッツリタイプの方は、3月中旬にベニカXガードを散布しているなら、その1か月後の4月中旬に「GFオルトラン」をローテーション散布します。
GFオルトランの分量は、8号鉢には0.5gていど。容器を上下に軽く4~5回振って1gなので、0.5gなら1鉢に2回振ればOKです。
ほとんどの害虫は目に見えないうちに駆除されますが、例外的に効果のない害虫が出た場合は、「ベニカXネクストスプレー」をスポット的にスプレーして駆除します。
農薬散布した日をカレンダーに記入する
▲ローテーション散布した日に「GFオルトラン」と記入
ガッツリタイプの方は、3月に引き続き、4月のローテーション農薬散布もカレンダーに記入しておきましょう。スポット使いのスプレー農薬は書かなくて大丈夫です。
観察タイプの方は、4月はスプレー農薬のみ使用
害虫が発生したら、その都度対処するという観察タイプの方は、3月中旬にベニカXガードを散布しているなら、次に散布するのは5月初旬です。そのため、4月下旬に害虫が発生する可能性があります。
害虫が発生したら「ベニカXネクストスプレー」をスポット的にスプレーして駆除します。
スポット使いのスプレー農薬はカレンダーに書かなくていいので、観察タイプの方は4月のカレンダー記入はありません。
あいびーじつは「ベニカXガード」と「ベニカXネクストスプレー」は、同じ系統の薬剤を使っているので、合算で年間4回までしか使えません。
だから、「ベニカXネクストスプレー」は、スポット使用に留めてください。
バラゾウムシ対策|蕾が枯れる原因に注意
▲バラゾウムシは、新芽や蕾を枯らす害虫 写真提供/天女の舞子
4月下旬になると、バラの蕾が膨らんできます。いつ咲くかと期待していたら、ある日いきなり首が下を向いて枯れかけているのを発見することがあります。これはもう、大ショックです!
蕾だけでなく、水切れしたわけでもないのに、新芽がしんなりしていることも。
じつはこれ「バラゾウムシ」(クロケシツブチョッキリ)の仕業です。バラゾウムシが、蕾や新芽の付け根に穴を開けて汁を吸うと、そこから枯れてしまうのです。上の写真の黒い虫がバラゾウムシです。鼻が長いのが分かりますか?
バラゾウムシ被害に遭わないように、蕾が上がってきたら、まだ固い内に、ベニカXネクストスプレーをスポット散布しましょう。花びらにかかると汚くなるので、まだ蕾が固い内に散布するのがコツです。
YOU蕾を枯らしてしまうの?イヤな虫ね!
あいびーせっかくの蕾がダメになったら、けっこうショックです! ちゃんと対策してね。
ブラインドと出開きの対処法|切る?残す?
4月に入ると、ちょっと様子のおかしな芽や枝が出てきます。それが「ブラインド」と「出開き」です。
▲芽が途中で消えてしまう「ブラインド」
ブラインドは、枝先の芽がいつのまにか消えてしまい、それ以上伸びなくなってしまった枝です。
この枝をみつけたら、そのまま放置でもいいし、枝先を少しだけ切り戻してもOK。調子が良ければ、いずれ枝先に蕾をつけます。
▲出開きの葉
出開きは、葉が開いてすぐに生長を止めてしまった芽です。株元に近い低い場所によく現れます。
日照不足やさまざまな原因で、芽が伸びるのをやめてしまったのですが、この少ない葉でも光合成をしています。上の写真のように、葉があまりない株なら、そのまま残して光合成に役立てましょう。
葉が混みあっているなら、むしり取っても構いません。
4月の管理まとめ|置き場所・水やり・注意点
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4月の管理まとめ ・置き場所 なるべく日当たりの良い場所 ・水やり 乾いたらたっぷり。水切れさせない! ・肥料・活力剤 肥料を1回あげる ・病気 まだ少ないが出始める時期 ・害虫 ガッツリ/GFオルトランをローテーション散布。観察/ベニカXネクストをスポット使用 |
4月の管理の中心は次の3つ。
1、水やり(最重要)
2、追肥
3、害虫対策
とくに水やりは重要です。春花のクオリティが、この4月の水やりで決まるので、水切れさせないよう、しっかり管理しましょう!
鉢の置き場所
たっぷり日の当たる、風通しの良い場所に置きましょう。たくさん光合成してもらい、そのエネルギーでキレイな花を咲かせます。
まとめ|4月は春の花を決める最終準備
いよいよ蕾が上がる4月。どんなふうに咲いてくれるか期待値が爆上がりしちゃいますが、ここは春花前のラストスパート。4月はキレイな花を咲かせるための手入れが目白押しです。
まず水やり。水切れさせるといびつな花になったり蕾が落ちたりするから、いつも以上にしっかり水やりを。乾ききる前にあげるくらいで大丈夫です。
農薬散布は、ガッツリタイプの方はローテーション散布を。観察タイプの方は日々のていねいな観察で、害虫を見つけたらスプレー剤をスポット散布。
花数を減らすバラゾウムシには注意して。来月の5月には、ステキなバラに出合えます!
次の5月の育て方はこちらです
→準備中
毎月の育て方の全体は、こちらからどうぞ
バラと小さなガーデンづくり
バラの月別の育て方|1月〜12月の管理と作業一覧
初心者のための全体目次はこちらです
バラと小さなガーデンづくり
はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド
育て方の全体目次はこちらです
バラと小さなガーデンづくり
バラの育て方/12カ月の育て方・季節ごと・一年を通して














