バラの水やりは、回数ではなく「タイミング」が大切です。やりすぎても、足りなくても、バラの生育に影響します。この記事では、初心者でも失敗しない水やりの基本とコツを分かりやすく紹介します。
バラの水やりの基本をおさえて、バラを健康に育てよう
▲バラ育てに水やりマスターは欠かせない
鉢でバラを育てるなら、水やりはとても大切です。あなたの水やりが、バラにとっては文字通り生命線ですから。
それは分かっているけれど、それじゃ具体的にどうすればいいの? と、迷ってしまいますよね。
園芸業界には「水やり3年」という言葉がありまして。季節や日当たり、植物の育ち具合に応じて、適切な水やりができるようになるまで3年かかるという意味です。水やりは、それくらい奥が深いのです。
でも3年も待っていられないので、ここでしっかり水やりマスターしてください。
初心者のための水やりまとめ│「乾いたらたっぷり」が正解
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水やりは、まずはこれだけ押さえればOK ・水やりは「土が乾いたら」。自信がなかったら水やりチェッカーを使う 迷ったら、この通りにやれば失敗しません |
※それぞれ詳しくは、下記に紹介しています。
バラの水やりは何日に1回?|頻度ではなくタイミングで判断
バラには毎朝欠かさず水やりを──なんとなくそう思っていませんか? それ、違います。それだとバラには多すぎて、根腐れしてしまうかも。
バラは、土が乾いている状態と水で湿っている状態をメリハリつけて水やりするのがもっとも適しています。
土が乾いていれば、バラの根は水を求めてどんどん伸びます。でも乾きすぎは枯れてしまうので、乾きすぎる前に水やりします。
逆に、常に土が湿っていると、バラの根は伸びる必要がないので育ちません。根が育たないと、地上部もよく育てません。それに根も呼吸します。空気が必要なのですが、水浸しの土では呼吸できなくて、腐ってしまうこともあります。これが「根腐れ」です。
「枯れる」と「根腐れ」の間の、ちょうどいい感じに「乾く」「湿る」をメリハリつける。これがバラの水やりの極意です。
それぞれの日当りやバラの状態次第なところがあって、何日に1回と言いきれないところが、水やりの難しいところです。
水やりの頻度は、鉢の大きさや素材によっても変わります。
▼バラの鉢の素材や大きさはこちらの記事が詳しいです
バラと小さなガーデンづくり
バラの鉢の選び方|迷ったら8号ロングポットでOK【形・素材・サイズを解説】
ポイント
バラの水やりは〇日に1回ではなく、土が乾いたらたっぷりと! が基本です。迷ったら、下記のタイミングを見極める方法でチェックして。
バラの水やりタイミングの見極め方
何日に1回と言い切れないなら、どうやって水やりタイミングを知ればいいの? これ、初心者さんだけでなく、ロザリアン全員の悩みです。
ここでは、水やりサインを見逃さない代表的な方法を紹介します。
なかには上級者向けのやや危険なものもあるので、自分のやりやすい方法でどうぞ。
1、水やりチェッカーを使う
▲水やりチェッカー「サスティー」で、水やりを「見える化」写真提供/天女の舞子
はじめてバラを育てる方にオススメなのが、水やりチェッカー「サスティー」を使う方法です。これは、水が足りているか足りていないかが目で見える商品です。
上の写真の透明の窓部分(インジケーター)が青い間は水が足りているサインです。ここが白くなったら水やりのタイミング。
水やりチェッカーを使いながら、水やりのタイミングを覚えていくのが、もっとも安全な方法だと思います。
サスティーにはいくつかサイズがあります。バラにはLサイズを選んでください。
サスティーは中芯(リフィル)が劣化すると、色が変わらなくなってしまいます。交換時期の目安は6~9カ月。念のため2つ持っておくと1年間安心です。
▼サスティーについてくわしくは、こちらをどうぞ
→準備中
2、鉢を持ち上げて重さで判断
▲鉢が軽く感じたら水やりタイミング
鉢を持ち上げて、重く感じたら水やりを──これは、従来よく言われてきた方法です。
これならたしかに、日当たり条件などの環境の違いや、季節ごとの違いもクリアして分かりやすいと思います。プラスチック鉢を使っているなら、持ち上げるのもそんなに苦ではありません。
でも・・・正直言ってわたしやったことがありません。ちょっと面倒に感じてしまって。
でも、確実でいい方法だと思います!
3、土をちょっと掘って確認
▲土を浅く掘って湿り気確認
指先で土を浅く掘ってみて、冷たく湿っていればまだ大丈夫。ほとんど湿り気を感じなければ水やりを。
この方法は、比較的やりやすい確認方法だと思います。
4、乾きやすい植物を目印にする
▲ローズマリーがしおれたら、バラの水やりサイン
これはわたしの方法です。バラの近くにある、乾きやすい植物を目安にするのです。
我が家の場合はローズマリーの鉢植えです。ローズマリーの株に対して鉢が少し小さいらしく、バラがしおれる少し前にローズマリーの枝先がしんなり下を向いてきます。これを見たら、ベランダ全体の水やりタイミングにしています。
ローズマリーは乾燥に強いので、少々しんなりしても大丈夫。
別にローズマリーである必要はなくて、なんでも構いません。我が家でも、バジルの鉢植えだったり、三つ葉の鉢植えだったり、そのときによりいろいろです。(ハーブ系多いですが、たまたまです)。
ポイントは、バラより少し先に水が切れる。そんな鉢植えを探して目印にすると、水やりタイミングを逃しません。
5、枝先が少しお辞儀したら
▲バラがぐったりしてたら、急いで水やりを!
これはかなり上級者向けですが──。バラの枝先が少しお辞儀したら水やりするのが、もっとも根を伸ばす水やり方法です。
とはいえ、下手したらバラにダメージを与えかねないので、意図してやるのは危険です。
考え方を変えて、こう思いましょう。もし、水やりし忘れて、少しぐったりしたバラを見つけたら。「きっと根がよく育ってくれたのね」と。とりあえず、急いで水やりしましょう。
正しい水やりの方法|鉢底から流れるまでたっぷりと
水やりに使う道具
▲ジョウロの先についている蓮口は下向きにする
ジョウロやシャワーノズルのあるホースの場合は、先についている蓮口(はすくち)を、下向きにセットして、しっかり土にかけます。蓮口を使うと、あまり土が掘れません。
▲10年来、愛用している水やりバケツセット
わたしの場合は、大小のバケツをセットにして水やりに使っています。
我が家は外水道がないベランダなので、10ℓのバケツとミニバケツを使っています。このミニバケツは子どものお砂場セットについていたもので、手に持ちやすくて重宝しています。
水やりのしかたの基本イメージ
▲鉢の縁から土までの間の2~3cmが「ウォータースペース」
バラの水やりで大切なのは「ウォータースペース」を使って水やりすることです。
「ウォータースペース」は、苗の植え付けのときにとった、鉢の縁から土までの2~3cmをさします。この「ウォータースペース」に水を溜めて、じょじょに水がしみ込んでいくようにするのが基本的な水やり方法です。
これをイメージして、実際に水やりしましょう。
水やりのしかた1、ウォータースペースに水を溜める
▲ウォータースペースに水を溜める
鉢に一気に水を入れて「ウォータースペース」に水を溜めます。土全体を水浸しにしましょう。
水やりのしかた2、鉢底からたっぷり水が流れ出るのを確認
▲鉢底からたっぷり水が流れ出るまで水やりを
ウォータースペースの水が引いたら、鉢底をチェック。鉢底からたっぷり水が流れ出ていればOKです。
鉢底から水が出ていなかったり、ちょっとしみ出すていどだと足りません。もう一度、ウォータースペースに水を溜めて水やりを。
バラの水やりでよくある失敗
毎日水やり
水やりタイミングがよく分からないから──そんな理由で、毎日ちょっとずつ水やりすればいいかな?と考えてしまうことがあります。
でも、これはバラにとってあまり良い結果になりません。枯れはしないけれど、健康に育つことができません。
水がかかっていないところの根が枯れてしまい、全体に元気がなくなってしまいます。
葉の上からシャワー
▲蓮口を上に葉の上からシャワー
蓮口を上にして、シャワーのように水やりするシーン。見た目がいいからか、写真や映像でもよく見かけます。見た目や気分はいいけれど、これでは肝心な土に水を届けることができません。
蓮口は下向きにセットして、しっかり土にかけましょう。
1カ所だけに集中して水やり
▲1カ所だけに水やり
鉢の端っこ1カ所だけに集中して水やりするのも良くありません。たとえ鉢底から水が流れ出るまでやっても、水のかかっていない場所の根が枯れてしまうおそれがあります。
だから、ウォータースペースいっぱいに水を溜める方法で水やりするのが大切なのです。
あいびーこれらの水やりの失敗は、多くの方がやってしまいがちです。注意してください。
水やりはいつする?|基本は朝、夏は注意
▲朝の光の中で水やりを
水やりに適した時間帯は朝です。朝の光がもっとも植物を育てるので、朝たっぷり水がある状態が望ましい。だから、水やりは朝おこなうのが基本です。
とはいえ、夜にバラの水切れに気づくときもあります。そんなときは時間を問いません。緊急時はいつでも水やりを。
ただし、真夏の水やりは少しコツが必要です。くわしくは、こちらのページで解説しています。
→リンク
水切れに注意したい時期|花芽ができる大切なタイミング
▲バラの芽が伸びだして3cmほど。ちょうど花芽ができる頃
どんな時期でも水切れするのはバラにダメージになりますが、とくに気をつけたい時期があります。
新芽が伸びて1cm~5cmのころに花芽分化がおきます。この頃に水切れさせると、花芽ができなくて、花の咲かない枝になることがあるので、とくに注意が必要です。
春の3月~4月ごろが特に要注意。
▼バラの3月の育て方をチェックしてください
→準備中
あいびー3月の水やりはとくに注意です。
まだ冬の、のんびりした水やりタイミングの感覚が残っているので、つい3月もあまり水やりしなかったということになりがちです。
注意しましょうね。
まとめ|迷ったらこの水やりを
バラの基本的な水やりを紹介しました。
バラの根を育てるには「乾く」時期と「湿る」時期をメリハリつけて水やりするのが大切です。
だらだら毎日ちょっとずつ水やり──これは良くありません。乾かすときはしっかり乾かす、水やりするときはたっぷりと。緩急つけていきましょう。
バラの水やりタイミングを知るのは、ちょっと悩みの種。初心者さんは、水やりチェッカーを使うと安全に水やりできます。
水やりに適した時間は朝ですが、真夏以外ならいつでも大丈夫です。真夏は特殊なので、それは別ページで紹介します。
初心者にオススメの水やりチェッカーはこちらから
→準備中
鉢の素材やサイズにより水やりは変わります。鉢について詳しくはこちらから
バラと小さなガーデンづくり
バラの鉢の選び方|迷ったら8号ロングポットでOK【形・素材・サイズを解説】
水やりは土とも密接な関係があります。土について詳しくはこちらから
→準備中
注意が必要な季節の水やりをまとめています。それぞれ確認してください
▼真夏の水やりは、こちらからどうぞ
→準備中
▼3月の育て方記事は、こちらから。水やりについても紹介しています
→準備中
▼冬の水やりは、こちらからどうぞ
→準備中



















