バラにはさまざまな品種がありますが、基本構造はどれも同じです。ここでは、バラの基本構造と各部位ごとの名称、さらに簡単な説明をしています。

バラの基本構造と各部位の名称

バラ構造-4

1.がく

一重咲きの花びらと同じ5枚です。

2.花びら

一重咲きは5枚。半八重は、アンジェラで12枚ていど。八重咲きは、ピエール ド ロンサールで75枚ていど。一般に、花びらの枚数20枚以上で八重咲きと呼びます。

3.おしべ(雄蕊)

細い花糸と花糸の先につく葯(やく)からなるおしべが密集しています。多くのおしべは咲き初めは鮮やかな黄色で、数日後には茶色へと変色していきます。おしべの奥にめしべ(雌蕊)があります。

4.花柄(かへい)・花枝(かし)

花柄は花を支えるための軸で、花梗(かこう)ともいいます。ふつう、葉っぱはつきません。

花を支えるための枝(幹と花柄の間の部分)を花枝と呼びます。つるバラの方が分かりやすいので、下図を参照にしてください。

植物には草と木があります。草と木の違いは、形成層があるかなしかの差です。木には樹皮の内側に形成層があり、年を経るごとに幹が太くなっていきます。一方、草には形成層がないので、あるていどの太さまでしか育ちません。

チューリップを例にとってみます。チューリップは草です。チューリップは茎をのばしてその先に花を咲かせます。「茎」とは、草の幹をさします。チューリップの茎は花を咲かせるためのものなので「花茎(かけい)」と呼ぶことができます。

一方バラは木です。木の場合は「茎」という言い方はしませんので、花を咲かせる枝は「花枝(かし)」と呼びます。が、花枝という呼び方はあまり一般的でなく、専門家でも「バラの花茎」という言い方をする方もいます。本サイトでは「花枝」で統一しています。

5.花殻(はながら)

花が咲き終わっても残っている花の部分をいいます。見た目に悪いだけでなく、そのままにしておくと病気の原因になることもあるので、摘み取ります。ただし、種を採取したい場合は残します。

6.托葉(たくよう)

葉柄(葉を支えるための茎)のつけ根にある小さな一対の葉です。

7.とげ

とげは樹皮の一部が変化したもので、バラの品種により大きさや数はさまざまです。この絵のようにびっしりと幹を覆うようにとげのある品種もあれば、大きなかぎ爪がぽつんぽつんとついているものもあります。八重のモッコウバラにはとげがなく、新しい品種にもとげのほとんどないものがあります。

8.葉軸

小葉の中央にある軸のこと。

9.小葉

バラの葉は頂小葉と、左右一対の小葉からなります。枚数は3枚から十数枚の奇数枚です。ただし、ロサ・ペルシカという種類のバラだけは、葉が小葉に分かれず、1枚の葉です。

バラの葉は品種により、光沢のない葉と、ツヤのある照り葉があります。

10.頂小葉

バラの葉の一番先にある小葉です。

11.ヒップ

ヒップはバラの果実をさす言葉。「お尻」とは関係なく、「ヒップ」だけで「バラの果実」をさします。ヒップの中に種があります。

ビタミンCが豊富なため、美容や健康のため乾燥させてローズヒップティーとして飲まれています。ヒップを取る主なバラは「ハマナス」「イヌバラ」。ヒップの形は球形、紡錘形など、品種により異なります。

秋の庭の彩りのため、わざとヒップを残すガーデナーもいます。

 

まとめ

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バラの基本構造を、花まわりを中心にご紹介しました。世界中に4万種以上の園芸品種があるといわれるバラですが、どのバラも、基本構造は同じです。バラを知ろうと思えば、まず押さえておきたい基本情報ですね。

 

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