バラの系統/シュラブ系統【S】

      2017/07/04

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モダン・ローズの中で、どこの系統にも属さないバラをまとめてあるのがシュラブ系統です。典型的な木立性のバラよりも枝先が長く半つる性になるものが多くあります。イングリッシュ・ローズ(ER)は、このシュラブ系統に属しています。モダン・シュラブとも呼ばれます。

シュラブ系統は、半つる性のモダン・ローズ

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▲シュラブ系統のバラ「ローブリッター」

ュラブ」というのは樹形の分類で「半つる性」を表す言葉です。株元はしっかりと立ち上がり、ランブラー系統やクライミング系統のようになにかに誘引しなくても自立することができますが、枝が長いものでは3mくらいにまで伸び、先にいくほど細くしなやかになるので噴水のように枝垂れる樹形です。

 

オールドローズに多く見られる樹形で、庭にしぜんな茂みを作ったり、なにかに誘引してつるバラのように使うこともできます。

シュラブ系統は、モダン・ローズなのにシュラブの樹形をもつバラのグループです。シュラブ樹形と紛らわしいためか「モダン・シュラブ」と呼ばれることもあります。

 

イングリッシュ・ローズ【ER】はシュラブ系統【S】に属する

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▲シュラブ系統のイングリッシュ・ローズ。グラハム・トーマス(Rosa`Graham Thomas´)

イングリッシュ・ローズは、オールド・ローズとモダン・ローズのいいとこ取り!

イングリッシュ・ローズとは、オールド・ローズのように多くの花びらを丸く咲かせるクラシカルな花の形、すばらしい芳香、典型的なオールド・ローズの樹形であるシュラブ(半つる性)樹形、モダン・ローズのように返り咲きする性質、育てやすい強健さ、多彩な花の色をもつバラです。

 

イングリッシュ・ローズはオールド・ローズとモダン・ローズの良いところをあわせもつバラとして、日本でも人気の高いバラです。

 

 

イングリッシュ・ローズは、デヴィッド・オースティン・ローゼズ社のバラをさす

1969年、イギリスの育種家デヴィッド・オースティンデビッド・オースティン・ローゼズ社を創設し、それ以降、このナーセリーから発表された新しい品種のバラをイングリッシュ・ローズと呼んでいます。つまりイングリッシュ・ローズとは、デヴィッド・オースティン氏が発表しているバラのみをさしています

 

イングリッシュ・ローズはモダン・ローズの一つです。

ただし、イングリッシュ・ローズは新しい系統のバラとして国際的に認められているわけではないようです。国際登録ではイングリッシュ・ローズはシュラブ・ローズのひとつとして登録してあります。

 

 

イングリッシュ・ローズははかなげな印象のバラ

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▲イングリッシュ・ローズのクレア・オースティン(Rosa `Claire Austin´)

イングリッシュ・ローズは1969年以降に作出されたモダン・ローズのひとつですが、モダン・ローズの代表格であるハイブリッド・ティー系統の花と、まったく違った印象です。

 

ハイブリッド・ティー系統のバラは、どちらかというとはっきりとした鮮やかな花色で、りんとして上を向いて咲く巨大輪女王のような風格があるのに対して、イングリッシュ・ローズの花色は優し気な淡い色が中心。咲き方はゆるくカーブした枝先からややうつむいて咲きます

 

花の形はオールド・ローズのようにロゼット咲きクオーター・ロゼット咲き。淡い花色とあいまって、大輪なのに優しくどこかはかなげな印象です。現代人の好みにぴったりと合って、日本でも人気が高いですね。

 

 

枝先が長くやわらかいので、つるバラのように使える

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▲イングリッシュ・ローズ・ガーデン(撮影:花菜ガーデン)

イングリッシュ・ローズの優れたところは、半つる性なので、自立させれば噴水のように枝先をカーブさせながら枝垂れるし、短くカットすれば木立性のバラのようにも使えます。さらに、枝先をアーチやトレリスに誘引すれば、つるバラのようにも使えるという使い勝手の良さも魅力です。

 

また、花の大きな種類が多く、花柄が長いので、切り花にも使いやすい。さらに香りの楽しめる品種も多いバラです。人気になるのもうなずけます。

 

まとめ

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日本でも人気の高いイングリッシュ・ローズは、バラの系統分類によるとシュラブ系統に属します。

オールド・ローズからはたくさんの花びらと丸い咲き方のクラシカルな花形、ふくいくとした甘い香り、シュラブ樹形を、モダン・ローズからは返り咲き性、強健さ、多彩な花色を受け継いだイングリッシュ・ローズ。とても魅力的なバラですよね! 

デヴィッド・オースティン・ローゼズ社が創設される以前の1961年に初めてデヴィッド・オースティンが発表したバラ、コンスタンス・スプライを皮切りに、これまで200種類以上のイングリッシュ・ローズが誕生しています。

ぽってりと丸く大ぶりな花を、うつむき加減に咲かせる様子は、とっても愛らしいですよね!

 

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