「New Roses」2021年春号 vol.29 が発売。内容をちょっとだけご紹介！

春と秋に発売されるバラの専門誌「new roses」の2021年春号（vol.29）が発売されました。今回も盛りだくさんな内容です。その中身をちょっとだけ紹介します！

CONTENTS

2021年春号は、赤白の華やかな絞りバラが表紙！

▲華やかな絞りのバラ「モーリスユトリロ」（デルバール）が表紙

春と秋のバラシーズンに合わせて発刊される「NewRoses」は、玉置一裕さんが編集長をつとめるバラの専門誌です。といっても、詳しいバラの育て方を載せるのではなく、バラの新品種やバラの取り入れ方提案がメイン。

春は、各ナーセリー発表の新品種にフォーカスしたつくりになっています。各ナーセリーが今力を入れている品種はどんなものなのか、ただ品種写真を載せるだけでなく、どんな意図をもって新品種を育種しているのか、それぞれの考え方が分かり、とても興味深いです。

巻頭エッセイに添えられた「リラ」に注目！

▲耐病性の高い青バラ「リラ」

今号もたくさんの新品種のバラが紹介されている中で、目を引くバラを少しだけ紹介します。まず、巻頭エッセイ「バラは多様性が命」に添えられた「リラ」。ロサオリエンティス2020年発表のバラです。

上の写真は、new roses誌の写真の色に寄せて色調補正をかけていますが、ロサオリエンティスのサイトで見ると、かなり青っぽい。上の写真ではライラック色ですが、ロサオリエンティスのサイトの色は青味の強い藤色です。

▼ロサオリエンティスのリラのページ

バラの家公式本店ロサオリエンティス

バラ苗【新苗】リラ (FL藤) 癌腫抵抗性台木苗国産苗［農林水産省品種登録出願中...

「リラ」は、整ったカップ咲きの中輪で、夏の高温期には青味を増してロゼット咲きになります。耐病性が高く、無農薬・減農薬栽培も可能。花つきのよいフロリバンダ系統。香りは中香。実際の花を観てみたくなりますね！

ほかにも、これまであまりなかった香りの良い淡い黄色品種「シシリエンヌ」もすごく気になりました。淡い黄色品種、ほしいと思っていたんですよ。

コマツガーデン櫻井哲也さんの赤みのローズカラーのバラ「アンクレット」もすごく素敵。今、赤バラがマイブームなんです＾＾

ガーデン素材としてのバラ

▲3人のスペシャリストが庭素材としてのバラを語る

バラはたった一輪でも完成された美しさがあって、たとえばコンクリート床の殺風景な屋上に咲く一輪のバラでもじゅうぶん美しい。でも、バラにはもっとポテンシャルが──秘められた無限の可能性があります。

ガーデンローズは、それ単体ではなくさまざまな植物や構造物と組み合わせて、美しい景観をつくることができます。日本では、花自体の美しさにこだわりのある方は多いけれど、庭の素材としての視点がまだまだ重視されていないように感じます。

今号のNewRosesでは「庭を構成する素材としてのバラ」に着目した記事が散見されました。

たとえば「庭できれいなバラって？」の記事では、京成バラ園ヘッドガーデナーの村上敏さん、横浜イングリッシュガーデンや中之条ガーデンズの植栽デザインをつとめる河合伸志さん、コマツガーデンで育種・苗生産・造園を行う櫻井哲也さんの3人のスペシャリストが、どんな点に注目して庭を彩るバラを選べばいいかのアドバイスをしてくれています。

バラ苗リモンチェッロ国産新苗4号ポリ鉢修景用四季咲き黄色系