夏の水切れ対策に欠かせないマルチングのご紹介。今回は、とくにオススメのセダム マンネングサを使った方法です。とても有効なので、参考にしてくださいね^^


夏の暑さ対策にマルチング!

▲猛暑の夏は人もバラも苦手

雨が明けると、あつーい夏がやってきます。この時期、バラも暑さ対策が必要です。

 

夏は土が乾きやすくなるので、とくに鉢栽培では水切れを起こしやすくなります。朝夕、水やりしてもまだ追いつかないなんてこともあって、可愛いバラのためとはいえ手間ですよね。

 

ひどいときには熱で根が傷んでしまうこともあるので、とくに日当たりの良い場所ではバラの暑さ対策が必ず必要です。

 

そこでマルチングです。

 

マルチングとは、植物の株元の土を何かで覆うことで、土が乾燥するのを防いだり、根が傷むのを防いだりする方法です。

 


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よく使われるのが、樹皮を細かく砕いたバークや、ミズゴケをバラの株元に置く方法です。他にも、鉢底石を土の表面に2cmほど敷いても効果があります。

 

マルチングに多肉植物がオススメ!

▲鉢土にばら撒いておけばOK

回おすすめしたいのが、バラのマルチングに多肉植物を使う方法です。これはわたしがバラ栽培を始めた頃からやっている、お盆の帰省対策なんですが、とても有効なので今回改めてご紹介します。

 

やり方は簡単です。

 

上の写真のように、鉢土の上に多肉植物をばら撒いておくだけ。使っている多肉植物は、セダムのマンネングサです。いろんな多肉植物がありますが、これが一番使いやすいと思います。

 

▲やがて瑞々しい緑のカーペットに

 

こうしてばら撒いておけば、やがてしっかり根を張り瑞々しい緑のカーペットになります。見た目もいいでしょ? マンネングサは夏に小さな黄色い花もつけます。

 

マルチングに多肉植物をオススメする6つの理由

かにもさまざまなマルチング資材がある中で、とくに多肉植物をおすすめする理由を6つ紹介します。5つに絞りたかったのですが、6つになってしまいました。

 

1、生きた植物なので温度をしっかり下げてくれる


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とえば、ヤシ繊維なんかもマルチングによく使われる園芸資材なんですが、これに比べて多肉植物は生きた植物なので、鉢土だけでなく周りの温度をしっかり下げる効果があります。多肉は自分の葉にたくさんの水分を蓄えるので、まわりに涼しい環境を作り出してくれるんですね。

 

2、根が浅くてバラに悪影響を与えない

▲多肉植物の根は浅い

とんどの多肉植物の根は浅く、土の表面を覆うだけで深く入り込みません。そのため、バラに悪影響を与えず、うまく共生してくれます。

 

3、コガネムシの産卵対策・黒星病対策になる!

▲コガネムシが鉢土に産卵するのをガード!

たしが一番最初に注目したのが、コガネムシの産卵対策です。マンネングサで鉢土を覆っておけば、コガネムシが産卵しにくいのです。鉢土を全面しっかり覆っておけば、ほぼ産卵されません。

 

▲オルトランDXを併用すればカンペキ!

 

今はオルトランDXを撒いて完全駆除していますが、マンネングサで全面覆っていれば、ほぼ産卵されません。冬の植え替えで、コガネムシの幼虫がいないのは確認済みです。

 

土からの水の跳ね返りが原因で発生する黒星病の対策としても、マンネングサのマルチングは有効です。表土がマンネングサで覆われているので、勢いよく水やりしても土からの跳ね返りがバラの葉につく心配はありません。

 

4、肥料や薬剤散布はめくってやればOK!

▲シャベルでめくっても丈夫だから枯れない

土を覆ってしまうと、肥料やりや薬剤散布がしにくいと思う方もいるでしょう。でも、マンネングサは屋上緑化に使われるくらい丈夫な植物です。シャベルで土ごと薄くめくりあげて、そこに肥料や薬剤を撒いておけば大丈夫です。マンネングサが枯れることはありません。

 

5、コスパ最強!

▲冬の植え替え後これくらい置いておけば、どんどん増える

たしは冬の植え替えのとき、鉢にこれくらいマンネングサをばら撒いておきます。たったこれだけなのに、夏にはしっかり鉢土を覆うくらい茂ってくれます。

 


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いろいろな多肉植物がありますが、マンネングサは安いです。1ポット数百円で買えます。しかも毎年どんどん増えます。とにかくコスパ最強です!

 

6、常緑で見た目がキレイ

▲マンネングサは冬も青々としてキレイ

ンネングサは常緑で、冬も緑色のままです。一見スギゴケのように見えて、見た目も涼し気でいいですよね^^ 

 

わたしは1鉢だけマンネングサを確保していますが、毎年どんどん増えるので、これ以上は捨ててしまいます。それくらい丈夫なんです。

 

小山内健さんお墨付き!?

阪園芸の小山内健さんがバラの手入れを教えてくれるYOU TUBE チャンネルをご存知ですか? こちらの動画で、マンネングサのマルチングを紹介しています。

 

京阪園芸では、鉢土だけでなく、花壇の土にもマンネングサを植えてありました。その有効性を認めているってことですね^^

 

マンネングサのマルチングは絶対わたしが最初にやりだしたと思うので、もしかしたら当サイトの記事をご覧いただけたのかな? たまたま京阪園芸さんでも、思いついた方がいたのかな? 

 

いずれにせよ、小山内健さんのお墨付きがいただけたので、これまでより自信をもってオススメできます^^

 

暑さ対策、鉢にも一工夫

▲二重鉢で鉢も暑さ対策

まりに陽当たりの良い場所でバラを育てているなら、鉢にも一工夫。薄いプラスチックの鉢は鉢の温度が上がりやすいので、厚みのあるテラコッタ鉢を使うと、暑さ対策になります。

 

さらに二重鉢といって、一回り大きな鉢の中にすっぽり入れてしまうとかなり鉢の温度が上がるのを防げます。上の写真はちょっとブサイクに入りきれてませんが、すっぽり収まるサイズの鉢を用意してください。この場合の鉢の素材はプラスチックでも構いません。

 

▲鉢に巻き付けるタイプの暑さ対策 写真提供/とらうさぎ

 

これは、そだレポを担当していただいている とらうさぎ さんの方法。鉢に遮熱効果のあるものを巻き付けて鉢の中が熱くなるのを防いでいます。

 

まとめ

日本の猛暑を乗り切るため、バラの暑さ対策をご紹介しました。マンネングサを鉢土に生やす方法は、わたしがずっとやっている自己流のマルチングです。たまたま小山内健さんの動画でも取り上げられていたので、再度、皆さんにご紹介しようと思い立ち記事にしました。

 


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マンネングサのマルチングは、毎年、お盆に1週間ほど家を留守にするので、その際の水切れ対策としても有効です。小さい鉢はお風呂に取り込みますが、大きな鉢はマンネングサのマルチングと、自動給水キャップをつけたペットボトルを2本ほど挿して出かけます。

 


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さらに、オムツに使われている強力保水剤を利用した 水のお留守番 も併用すれば、10日くらいは平気でした。

 

数年前、出先で夫が急病になり地方で入院してしまったのですが。真夏に1カ月間家を留守にしたので、もうバラは諦めていました。ところが、なんと大丈夫だったんですよ! 嬉しかったですねぇ! 

 

今年も暑くなりそうですが、いろんな知恵で人もバラも乗り切りましょう!

 

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