ベイサルシュートやサイドシュートが伸びてきたら、どう手入れすればいいのでしょうか?
シュート処理は、ただ枝数を増やすための作業ではありません。来年以降の主幹を育て、樹形や花つきを良くするための大切な手入れです。
この記事では、鉢植えの木立ちバラとコンパクトなシュラブローズを中心に、ベイサルシュート・サイドシュートの育て方を、理由も含めて写真付きで分かりやすく紹介します。
シュート処理は「将来の主幹」を育てるための手入れ
▲「リュシオール」のベイサルシュート
春の一番花が終わった後、梅雨時期を中心に株元から特別勢いの良い枝が発生します。まるでアスパラガスのように瑞々しくてツルンとしたこの枝を「ベイサルシュート」(ベーサルシュート)と呼びます。
ベイサルシュートは株の未来をつくる枝
ベイサルシュートは、来年以降の株を支える主幹になる枝です。主幹の本数がしっかり確保できれば、古い主幹は取り除いても大丈夫です。こうしてバラは、主幹の世代交代を繰り返しながら、いつも若々しくたくさん花を咲かせる枝をキープしていくのです。
つまりベイサルシュートは、株の未来をつくる枝なのです。
株元から出る以外に、主幹の途中から発生する勢いの良い枝を「サイドシュート」と呼びます。こちらも大切な枝ですが、株そのものを若返らせるという意味では、ベイサルシュートの方が重要です。サイドシュートについては後半で紹介します。
この記事では、バラ栽培でもっとも重要といわれるベイサルシュートが出てきたらどうすればいいか、一般に「シュート処理」と呼ばれる手入れのしかたを紹介します。
バラには「木立ちバラ」と「つるバラ」、その間の性質をもつ「シュラブローズ」(「シュラブ系統のバラ」または「半つるバラ」)という大きく3つの性質をもつバラがありますが、今回は鉢植えの「木立ちバラ」と「高さ1mちょっとまでに管理するコンパクトなシュラブローズ」のシュート処理について紹介します。
地植えでの場合や、つるバラや、大型でつる仕立てにするシュラブローズは、今回とは違った手入れになります。これらは、また別のページで紹介します。
地植えの木立ちバラや大型シュラブ、つるバラでは手入れの考え方が異なります。それぞれの育て方は下記の記事をご覧ください
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【地植え編】バラのシュート処理・シュートの手入れのしかた
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つるバラのシュート管理は、木立ちバラのやり方と違います!
シュート処理の目的は枝数を増やすことではない
シュート処理は、多くの場合「枝数を増やすために行う手入れ」と説明されます。しかし、まずはその考えを横に置いてください。
一番大切なのは、ベイサルシュートを丈夫な主幹に育てることです。じゅうぶんな長さがあり、枝を何本も出せる太さがあり、硬くしまった丈夫な枝に育てる。そして冬剪定で良い芽を選びやすい状態にしておく。
瑞々しく発生したベイサルシュートを、こういう充実した枝に仕上げるのがシュート処理の本当の目的です。
バラを育てている環境が日照条件の良い場所で、しっかり肥料が効いているなら、結果として枝数が増えるかもしれません。でも、半日陰など日照条件の悪い場所では、枝数が増えることはあまりありません。
もしシュート処理の目的が枝数を増やすことだけなら、枝数の増えない半日陰栽培ではシュート処理はいらないのでは?と、思ってしまうかも知れません。しかし、そうではありません。どんな栽培条件でも、ベイサルシュートを充実させ良い主幹をつくることは大切です。そうすれば、将来の樹形や花付きを、今年よりもっと良くしていけるのです。
ベイサルシュートの基本の育て方【3ステップ】
▲株元から発生した「ベイサルシュート」
シュート枝だけに行う特別な手入れを一般に「シュート処理」といいます。でも「処理」という言葉には、切って捨てるようなマイナスイメージがありますよね。わたしは、できれば「シュートの手入れ」「シュート管理」「シュートの育て方」と呼びたいと思っています。
なぜならシュートは、来年以降の主幹となり、たくさんの花を咲かせる、特別な手入れで育てたい重要な枝だからです。
この記事では、そんな大切なベイサルシュートを上手に育てる基本の手入れを、3ステップで紹介します。
ステップ1、鉢土から20~30cm前後でソフトピンチする
▲土の表面から約30cm。枝先がまだ柔らかいうちが、最初のソフトピンチの適期
ベイサルシュートが伸びてきたら、鉢土の表面から30cmくらいを目安に最初のソフトピンチをします。
品種によって多少違いがあり、大輪品種では30cm前後、小・中輪品種では20cm前後が目安とされています。迷ったら30cmくらいと考えておけば十分です。
ベイサルシュートのソフトピンチでは、内芽・外芽は気にしなくて大丈夫です。枝先の柔らかい部分だけを摘み取るので、その後の枝は自然にまっすぐ伸びます。
ソフトピンチのしかた
「ピンチ」とは、枝先のやわらかい新芽を摘み取ることです。バラでは「摘芯(てきしん)」とも呼ばれます。ベイサルシュートは、枝先がまだ柔らかいうちに指で摘み取る「ソフトピンチ」で育てるのが基本です
▲①ベイサルシュートの枝先を指でつまんで
枝先ならまだ柔らかいので、上の写真のように指先でつまんでポキリと折ることができます。
▲②ポキリと折り取る
折り取る長さの目安は、枝先に密集している葉3枚分くらいです。あまり長く(深く)摘み取りすぎないよう注意しましょう。
蕾がついたら、すぐにピンチを!
▲蕾がついたら即ピンチ!
もしもベイサルシュートが20~30cmの長さになる前に蕾がついたら。その時点で蕾ごと枝先をピンチして取り除きます。
▲蕾の下にある細い花芽
蕾をピンチするときは、蕾の下にある葉の付け根に注意してください。上の写真のような細い芽が出ていることがあります。これは、これから花に育っていく芽(花芽)です。
こういう細い花芽がないところまで下がった場所でピンチしましょう。
内芽、外芽を気にしなくてもいい理由、あまり深く切り取ってはいけない理由について詳しくは、下記のページをご覧ください。
柔らかい枝のピンチと硬い枝のピンチの育ち方の違いを紹介しています
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バラのシュートをピンチする2つのやり方と、その後の育ち方/ソフトピンチとハードピンチ
ステップ2、夏の終わりまで蕾をピンチし続ける
▲蕾のふくらみがみえたらピンチ!
最初のピンチ後は、枝先に蕾をつけるたびにピンチを繰り返します。夏の間は花を咲かせません。
枝先に蕾のふくらみがみえたら、蕾が小さいうちにピンチします。
ステップ3、夏剪定して秋花を咲かせる
▲ベイサルシュートもほかの枝と同様に夏剪定する
夏の終わりの8月下旬~9月上旬は、バラの夏剪定を行う時期です。
ここまでソフトピンチを繰り返して育ててきたベイサルシュートは、ほかの枝と同じように夏剪定をし、秋花を咲かせます。上の写真では、右端の枝がベイサルシュートです。
▲ベイサルシュートにも秋花を咲かせる
春花後に発生したベイサルシュートの先に秋花が咲きました。ここまでくれば、ベイサルシュートは硬く締まった充実した枝になっています。
この段階で、ベイサルシュートの特別な手入れは完了です。これ以降はほかの枝と同じ管理をします。
どうしてこの育て方をするの?【シュート処理の理由】
30cm前後で最初のピンチをする理由
▲芽の位置を調整するために、20~30cmで最初のピンチをする
これは「リュシオール」のベイサルシュートです。いま22cmあります。販売元のデータによると花径4~5cmの小花品種だそうなので、そろそろピンチする時期です。
もっと長く伸ばしてもいいというバラの先生も多いけれど、この段階でピンチを勧めるのには理由があります。
▲高さ52cmで最初のピンチをしたベイサルシュート
たとえば上の写真の右端に写っているのは、適切な時期にピンチしそこなったベイサルシュートです。かなり長くなっていたものを、52cmの高さにピンチしてあります。
やがて冬になり、このベイサルシュートを短く冬剪定しようという段になると、困ることが起きやすいです。
▲鉢植えバラはかなり短く冬剪定するけれど・・・
鉢植えバラの冬剪定では、かなり思い切って主幹を短くしますが、ちょうどいいところに芽がなくて、仕方なく内芽の上で切ることになったり、他の枝と高さを合わせられなくなったりということが起きやすいのです。
20〜30cmで一度ソフトピンチしておくと、その位置に新しい芽が増えます。すると冬剪定で「ちょうど切りたい場所」に芽が残りやすくなるため、将来の樹形を作りやすくなるのです。こうすることで、冬剪定で良い位置に芽がなくて困るのを防げるのです。
▲今から高さ20cmにカットするのはNG!
では今からでも高さ20cmくらいの青い線のところで切ってもいいかというと、そうはいきません。今から青い線のところで切ろうとしても、もう枝が硬くなってしまっています。
硬い枝のところまでハードピンチで切り戻すと、後に伸びるのは弱々しい細枝になってしまい、主幹に育てることが難しくなります。
ピンチする枝の硬さと、ピンチ後に伸びる枝の関係について詳しくは、下記のページをご覧ください。
夏まで花を咲かせない理由
▲ベイサルシュートの花は、ほうき状になる
じつはベイサルシュートの花は、たくさんの蕾がつき大きな房咲きになります。どれだけこの枝にエネルギーが集中しているか、これを見るだけでもよく分かりますね。
この状態を「ほうき状」と呼びます。上の写真の花、まるでほうきを逆さに立てたように見えませんか?
このほうき状の花、初心者さんが「なんかたくさん花が咲いてくれたの~♪」と、大喜びするものなのですが・・・この花を咲かせるのはNGです。
このほうき状の花は花数が多いので、とてもエネルギーを使います。ベイサルシュートのエネルギーをどんどん使うので、枝が充実できません。それに花が重いので、強風で倒れてベイサルシュートの付け根から外れてしまうこともあります。
さらに頂芽優勢の原理に従い、このベイサルシュートばかりにエネルギーが注がれ、ほかの枝が生長できなくなってしまいます。
そうならないように、ベイサルシュートの花は蕾のうちに摘んでしまって咲かせないのが鉄則なのです。
▲秋まで蕾を摘み続ける
ということで。ベイサルシュートの先に蕾をみつけたら、その都度ピンチして取り除きましょう。ベイサルシュートの蕾は、夏の間はずっと摘み続け、秋花から咲かせます。
秋花を咲かせる理由
▲中央のガッシリ締まった古い主幹と、左右の瑞々しいベイサルシュート
ベイサルシュートを育てるために蕾を取った方がいいなら、秋花も咲かせない方がいいのでは? そんな疑問がわいてくるかも知れません。じつは秋花を咲かせるのは、ベイサルシュートの総仕上げという意味があります。詳しく紹介しましょう。
シュート枝とそれ以外の枝との見分け方に、わたしはよく「シュートはアスパラガスのように太く瑞々しくて勢いのある枝」と表現します。
上の写真でも分かるように、出たばかりのシュートってほんとうにツルンと瑞々しいです。この枝を来年以降の主幹に育てるためには、古い主幹のようにガッシリと硬く締まった幹にする必要があります。
▲花が咲くと枝が締まる
では枝を硬く締まらせるにはどうするかというと、花を咲かせるといいのです。
花を咲かせると花に多くの養分を取られるので、枝の生長は一時的にストップします。枝が長く伸びたり太くなる代わりに、硬くしまった枝になるのです。こうすることで、枝が充実します。
ソフトピンチを勧める理由
▲ソフトピンチした枝は、痕が分からないくらいまっすぐ1本につながる
ソフトピンチした枝は、ピンチしたすぐ下の芽が伸びてきて、上の写真のようにいずれ1本につながります。ピンチする前よりもピンチした後の枝の方が太いくらい、充実した枝になっています。
こうしてベイサルシュートを、充実した主幹に育てていくのです。
▲ハードピンチ後の枝は細枝に分かれやすい
一方、硬くなってしまった枝をハサミで切るハードピンチをした枝は、その後どうなるでしょう?
ハードピンチすると枝は何本かに枝分かれしますが、元々の枝の太さや日照条件などから、どれも良い枝にできるとは限りません。
上の写真のベイサルシュートは3本に枝分かれしましたが、半日陰栽培の我が家では、どれも細い枝になってしまいました。そこで2本は切り落とし1本だけを残しましたが、枝分かれしたときに角度がついてしまい、主幹としては扱いにくい枝になってしまいました。
こうなることを防ぐため、ベイサルシュートのピンチは、まだ枝が柔らかいうちに行うソフトピンチの方が良いのです。
ベイサルシュートの育て方まとめ
| 手入れ | 理由 |
| ①30cm目安でソフトピンチ | 良い芽を増やし将来剪定しやすくする |
| ②夏剪定まで蕾を摘み続ける | 花に使う養分を枝の充実に回す |
| ③秋花を咲かせる | 枝を硬く締めて主幹を完成させる |
ピンチの適期を過ぎてしまったら?
▲黒で描いたのが元からある枝、緑色で描いたのがベイサルシュート
ベイサルシュートは土の表面から20〜30cmでソフトピンチするのが理想ですが、実際にはもっと伸びてから気づくことも少なくありません。
元からある緑色の葉のなかに、枝先の赤っぽい新芽が目立つようになって「なんか勢いのいい枝が伸びてきたなー?」と、よくよく観察して初めてベイサルシュートが伸びていることに気付くことも多いでしょう。
気づいた時点の状態に合わせて対処しましょう。
ケース1、30cmを過ぎたが、まだ枝先が柔らかい
Bのベイサルシュートのように、30cmは越えているけれど、ほかの枝よりもまだ短く、枝先が柔らかい場合。
枝先を4~5枚の葉をつけて、やや深いめに指でピンチ(ソフトピンチ)します。
これ以降は、ほかの枝と高さがそろうまで、蕾をつけ次第ピンチを繰り返します。高さがそろったら、後はほかの枝と同じ管理をします。
ケース2、他の枝より飛び出してしまった
Aのベイサルシュートのように、ほかの枝より長く飛び出している場合。
ほかの枝より5cm(10cmでもOK)くらい下の位置でピンチします。指でピンチ(ソフトピンチ)しても剪定バサミでカット(ハードピンチ)しても、どちらでも構いません。
シュート枝はとても勢いがいいので、次に芽吹いた枝がすぐにほかの枝を追い越してしまいます。それを見越して、少し控えた長さにカットするのです。
これ以降に伸びた枝先に蕾がついたら、咲かせてもいいし、咲かせずピンチで蕾を取り除いてもOK。これ以降はほかの枝と同じ管理をします。
シュート枝の長さによって、指でピンチする場合と指でもハサミでもいい場合がありますが、詳しくは下記のページをご覧ください。
ケース3、ほうき状になってしまった場合
▲背高く伸びたベイサルシュートの枝
「もうグーンと伸びて、枝先に蕾や花をたっぷりつけているんだけど~!?」そういう方もいるでしょうね。
ほうき状のつぼみがたっぷり、もしくはもう花が咲いている状態のときにどうすればいいかを紹介します。
▲ほかの枝より少し低い位置でカット
ほかの枝の高さ(青いライン)より5~10cm低い位置の、赤いラインでベイサルシュートをハサミでカット(ハードピンチ)します。
ベイサルシュートの花は咲かせません。花瓶に挿して、どうぞ室内に飾ってください。きっと豪華な花が楽しめます。
▲次についた蕾から咲かせてOK
その後、ベイサルシュートからもほかの枝からも新芽が伸び出し、それぞれに蕾をつけます。この蕾からは咲かせても大丈夫です。
サイドシュートの手入れのしかた
サイドシュートは枝数と樹形を整える
▲古い主幹から直接発生するのがサイドシュート
ベイサルシュートに続き、「サイドシュート」の手入れのしかたを紹介します。サイドシュートは主幹の途中から発生する勢いの良い枝です。上の写真の左側に写っているのがサイドシュートです。
ベイサルシュートは将来の主幹になるため、できるだけ枝をまっすぐ伸ばして充実させたい枝です。そのため、このサイトでは枝先が柔らかいうちのソフトピンチを基本として紹介しています。
一方サイドシュートは冬剪定の芽を確保する必要がないため、高さをそろえる目的でハードピンチします。この枝が育つことで花枝が増え、株全体のボリュームも出てきます。
ただし勢いが強いため、そのまま伸ばすとサイドシュートだけが大きく育ち、ほかの枝が育ちにくくなります。そのため、一度だけ高さを調整してから育てます。
サイドシュートの処理はベイサルシュートより簡単です。2ステップで紹介します。
ステップ1、最初はほかの枝と高さをそろえて切る
▲ほかの枝より少し低くカット
サイドシュートはベイサルシュートより高い位置から発生しているので、すぐにほかの枝より飛び出して1本だけ背が高くなってしまいます。
バラは頂芽優勢の原理に従い、高い枝(ここではサイドシュート)ばかりをヒイキして養分を送ってしまいます。その結果、ほかの枝が育たなくなってしまいます。
こういう事態を防ぐため、ほかの枝と同じくらい、もしくは5cmていど低い位置までハードピンチ(つまりハサミでカット)で切り戻しておきます。サイドシュートはほかの枝より勢いがいいのですぐに高く育ってしまうから、それを見越して、ほかより少し低くするのです。
サイドシュートは、冬剪定のための芽をつくらなくていいので、剪定バサミでカットするハードピンチをしましょう。こうすることで、枝分かれして葉を増やすことができます。
上の写真でいうと、中央に写っている赤い矢印の枝がサイドシュートです。ほかの枝より太くて勢いがあるのが分かると思います。
これが長く伸びてほかの枝より飛び出してきたところで、ほかの枝と高さをそろえて青い線でハードピンチしてあります。(5cmほど低くしても良かったですね)。こうすることで、サイドシュートからもほかの枝からも新芽が伸びてきています。
もしサイドシュートを伸ばしっぱなしにすると、ほかの芽が伸びなくなってしまいます。必ず切りましょう。
ステップ2、一度切り戻したら、咲かせてOK
▲一度切り戻した枝先に蕾がついたサイドシュート
上の写真の赤い矢印は、サイドシュートです。
▲サイドシュートを近くで見た様子
このサイドシュートは、一度ほかの枝に合わせて青いラインでハードピンチしてあります。その後、黄色の矢印で示した2本の枝が左右から伸び、それぞれに蕾をつけています。
▲反対側から見た様子
反対側からみると、この通り。中央奥の、赤い新芽がたくさんあるあたりが、サイドシュートの枝先です。
サイドシュートだけが飛び抜けて高くなることがなく、ほかの枝も順調に生長しています。1番花に続き、2番花が咲き始めていますね。
この段階まで育てば、あとは普通の枝と同じです。花を咲かせても構いませんし、暑い時期の花を避けたい場合だけ秋まで蕾を摘み続けても大丈夫です。
伸びすぎたサイドシュートの対処法
▲1本だけ高く伸びだしたサイドシュート
続いて、もうほかの枝より長く伸び出してしまっているとか、枝先に蕾や花をつけてしまっているサイドシュートをどうすればいいかを紹介します。
ここまで読んでくださっていれば、どうすればいいか分かると思います。考えながら読み進めてくださいね!
▲ほかの枝より少し控えてサイドシュートをカット
青いラインで示したほかの枝の高さと同じ、または少し(5cmほど)低い位置、赤いラインの位置でサイドシュートをハードピンチします。
▲次に伸びてきた枝先の蕾は咲かせてOK
その後サイドシュートは枝分かれして、枝先に蕾をつけます。ほかの枝からも新芽が伸び出し、それぞれに蕾をつけます。この蕾は咲かせても大丈夫です。
サイドシュートは一度高さを整えれば、あとは特別扱いする必要はありません。以降はほかの枝と同じように管理します。
まとめ│適切なシュート管理で、来年以降の花つきや整った樹形を手に入れよう
今回は、鉢植えで育てる木立ちバラと、コンパクトに管理するシュラブローズのシュート管理について紹介しました。
ベイサルシュートは来年以降の主幹になる枝です。枝先が柔らかいうちにソフトピンチし、夏の間は蕾を摘みながら充実させることで、冬剪定しやすい丈夫な主幹へ育てることができます。
一方、サイドシュートは枝数を増やし樹形を整える枝です。一度ハードピンチして高さを整えたら、その後はほかの枝と同じように管理して大丈夫です。
シュート枝は勢いが強いため、花を咲かせると養分が集中し、ほかの枝の生長が遅れてしまうことがあります。とくに鉢植えではその影響が大きいため、夏の間は花を我慢して枝を育てることを優先しましょう。
最初は「せっかく伸びた枝を切るのはもったいない」と感じるかもしれません。でも、適切なタイミングで手入れしたシュートは、翌年からの花つきや樹形を大きく左右する大切な枝です。
今年育てた1本が、来年、再来年の美しい株づくりにつながっていきます。
初めて育てると「こんな勢いのある枝を切ってしまって大丈夫?」と不安になるものです。でも、切れずに伸ばしっぱなしにすると、翌年には主幹がその1本だけになってしまうことがよく起こります。こうなると、その後の手入れは、格段に難しくなってしまいます。
思い切って切ることが、じつは将来の手入れを楽にするコツなんですよ。
シュートについては、このページを起点に、それぞれの詳しい記事へ進んでください。
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