まつお園芸でネット販売している「ローテーション薬剤セット」を応援レポーターさんが購入して散布チャレンジしました。そのときの様子を、商品とともに紹介します!
希釈タイプ農薬デビューにオススメ!「ローテーション薬剤セット」と「薬剤希釈キット」
▲「ローテーション薬剤セット」 出展/まつおえんげい公式
京都にあるバラを中心とした総合園芸店「まつお園芸」では、希釈タイプの農薬をセットにしたバラの「ローテーション薬剤セット」を販売しています。
希釈タイプの農薬散布をしてみたいけれど、初めてでよく分からないから心配! という、農薬初心者でもローテーション使いできるように使い勝手と効果を考えた農薬セットになっています。
セット内容は
■殺虫剤「モスピラン液剤100ml」「オルトラン液剤100ml」「ベニカR乳剤100ml」×2本
■殺菌剤「サルバトーレME20ml」「トップジンMゾル30ml」「サプロール乳剤30ml」
■展着剤「ダイン1ooml」
の、計8点セット。ノウハウを記載した防除ミニペーパー付きです。
▲薬剤希釈キット 出展/まつおえんげい公式
散布液をつくる際に必要になる「薬剤希釈キット」も販売しています。
計量カップや計量スプーン、スポイトなど計8点セットです。
▼まつおえんげいの販売サイトはこちらからどうぞ
「ローテーション薬剤セット」を使って希釈タイプの農薬散布してみました!
応援レポーターの天女の舞子です。希釈タイプの農薬を使って農薬散布にチャレンジしました。そのときの様子をレポートします。
▲3月中旬の貸し農園のバラたち 写真提供/天女の舞子
昨年の夏、実家から引っ越したのをきっかけに、バラ鉢を貸し農園に置かせてもらうようになりました。実家では住宅地だったこともありハンドスプレー農薬で薬剤散布していたのですが、さすがに鉢数が増えてハンドスプレーでは対応しにくくなってきていました。
そこで希釈タイプの農薬散布をしてみたいとずっと思っていましたが、実際にどんな薬剤を使えばいいのか、さらに希釈倍率や散布間隔など、詳しいことが分かりません。やはり本格的な農薬散布はハードルが高いです。
▼まつおえんげい公式you tube
そんななか、you tubeでバラの動画をよく観ていたまつお園芸で「ローテーション薬剤セット」が販売されていることを知り、これなら自分でもできるかな? と思い購入しました。
使い方のミニペーパーもついているということで、ハードルが下がったような気がします──とはいえ、まだまだ尻込みしながらやっていますが。
商品到着
▲ローテーション薬剤セット(左)と、薬剤希釈キット(右) 写真提供/天女の舞子
ローテーション薬剤セットは、希釈タイプの農薬7本+展着剤の8本セット。一緒に計量カップやスポイトなどがセットになった薬剤希釈キットも購入しました。
商品はコンパクトに包装されて届きました。
▲薬剤散布ミニペーパー 写真提供/天女の舞子
どちらのセットにも、薬剤散布のポイントや薬剤を希釈する際のポイントを書いた紙が同封されていました。こういうのがあると助かります。
ドキドキの希釈タイプの薬剤散布
▲スポイトで少量を計測 写真提供/天女の舞子
じつは小山内健さんが3月初旬に芽薬として「ダコサプ」散布をオススメしているので、それを行い、その後まつお園芸セットで最初の薬剤散布をすでに済ませてあります。ということで、4月初旬の今日はまつお園芸セットでの2度目の薬剤散布を行います。
最初の薬剤散布がAの組み合わせ「オルトラン液剤+トップジンMゾル」だったので、今回の2度目の薬剤散布はBの組み合わせ「ベニカR100倍+サルバトーレME3000倍」。
噴霧器は手動の蓄圧式噴霧器で、タンク容量は2リットルです。
準備はしっかりしているつもりですが、原液をどれだけ入れればいいのか、現場でいつも悩みます。まつお園芸から希釈率に対応して原液をどれだけ入れればいいか書いた紙も入っていたしメモをしていけばよかったんですが、結局スマホアプリ「農薬希釈くん」が使いやすかったです。
▼「農薬希釈くん」のDLはこちらから(Google playからもDL可)
あと展着剤の濃度が曖昧で、しかも微量すぎて本当にはかるのが大変でした。薬剤を入れる順番もあるので、慣れるまでしばらくオロオロしてしまいそう。
▲蓄圧して一気に散布 写真提供/天女の舞子
蓄圧式の噴霧器は、レバーを引かなくていいので手が疲れません。でも2リットルの薬液は重いし、ノズルが短くて奥の方や葉裏にかけにくいのが気になりました。それに調整が悪かったのか、ハンドスプレーのような細かい霧になりません。
ノズルが長いタイプは容量の大きなものが多いので、使い勝手のよいアイテムが見つけられるといいなと思っています。
▲準備~片付けまで最低でも1時間必要 写真提供/天女の舞子
マスクとゴーグル、カッパを着て散布しましたが、風の弱い日だったのに思いっきり体にかかったり、息でゴーグルが曇ったりして、散布作業もなかなか大変でした。
まだ慣れないし、準備にも散布にもさらに片付けにも時間がかかるので、最低でも1時間以上の余裕をもって予定を組む必要がありそうです。
コスト的には安いし、さまざまな目的で薬剤の組み合わせを変えて散布できるのが、希釈タイプの農薬散布の強みカナと思います。
もちろん薬剤の知識があってのことなので、これからもっと勉強が必要だし、少しずつ薬剤散布に慣れていきたいと思います。
準備も大変だし、散布薬液は作り置きができないし、片付けも・・・。でも、バラのためには手軽なハンドスプレー農薬より希釈タイプ農薬の方がいいのだから頑張ります!
まとめ
今回は、まつお園芸で販売している「ローテーション薬剤セット」「薬剤希釈キット」の紹介と、天女の舞子さんによる、実際の薬剤散布レポートという内容でした。
希釈タイプの農薬散布に初めてチャレンジしようというときには、やはりいろいろハードルが高く感じられるものです。が、まつお園芸の「ローテーション薬剤セット」は、農薬初心者にもやりやすい入門セットで、農薬散布のハードルを低くしてくれる商品です。
最後に天女の舞子さんが書いてくれているように、薬剤の知識がもっとついてくれば、状況に合わせて薬剤を変えていくことができる──というところが、希釈タイプ農薬の大きなメリットです。
まつお園芸のこの薬剤セットは、「農薬散布のたたき台」にすることができるもの。これを基本に、別系統の薬剤を追加してローテーションを増やしたり、被害に遭いやすい病虫害に合わせて組み合わせを変えたり、いずれ少しずつカスタマイズしていきましょう。
カスタマイズの参考になるバラの農薬情報は、下記のページでご覧ください。
▼バラ農薬の系統一覧
▼バラの農薬散布・年間スケジュール
▼農薬の基礎知識
▼まつお園芸公式サイトはこちらです
▼病気と害虫対策の記事一覧は、こちらからどうぞ