花径4cmの軽やかな白花を咲かせるつるサマースノーは、枝がやわらかくトゲがほとんどないつるバラ。ガーデンでもっとも使いやすい白つるバラのひとつです。

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つるサマー・スノー

Summer Snow,Climbing

DATA

バラの系統 クライミング【Cl】
開花のしかた 一季咲き、5~10輪の房咲き
花径 4cm
花形 半八重のフリル咲き
香り 微香
樹形 4mほどの枝が柔らかいクライミング樹形
作出情報 1936年 アメリカ/Couteau
 備考 枝が柔らかいのでランブラー樹形に区分されることもある

棘がほとんどない

株が充実してくると、夏に少し返り咲く

 

白つるバラの代表品種。ホワイトガーデンに欠かせないバラ!

▲「サマースノー」は、アーチにフェンスに使いやすい

びらにフリルがかかった純白の花を房咲きにするサマー・スノーは、ガーデンでもっとも使いやすい白つるバラのひとつです。

 

まず花付きが素晴らしい。1輪は小さいけれど、大きな花房を作って株を覆いつくしそうな勢いでたくさん咲きます。花もちも良いので、長く花が楽しめます。

 

花柄が短いのも長所です。枝からあまり離れずに花を咲かせるので、思い描いたように景色が作りやすく、ガーデンローズとして扱いやすい品種です。

 

基本は春のみの一季咲きですが、株が充実してくれば夏に少し返り咲きします。

 

トゲがほとんどなく、枝が細くて柔らかい

にトゲがほとんどなく、しかも枝が細くて柔らかいので、誘引作業がしやすいのが、つるサマースノーの特徴です。葉は細長い照り葉で、見た目が軽やかです。

 

思い描いたように誘引しやすいので、壁面に、アーチに、ポールに、低いフェンスにも、さらにフラワーベッドのようにも、さまざまな仕立て方ができます。とくにホワイト・ガーデンをめざす方には欠かせないバラといえます。

 

ハダニやうどん粉病に注意を!

も枝も申し分なく、初心者でも育てやすい品種ですが、ややうどん粉病にかかりやすく、夏の強い陽ざしで葉焼けをしたり、混みあいすぎると夏にハダニが発生したりします。あまり混みあわないように、風通しよく間をあけて誘引するように注意が必要です。

 

ピンク色の品種や、ブッシュ樹形品種。多くの枝替わり品種あり!

▲枝替わりのピンク・サマースノー(春かすみ)

替わりが起きやすい品種で、多くの枝替わり品種があります。ピンク色の花の「ピンク・サマースノー」は、日本で作出された品種で別名「春かすみ」とも呼ばれます。

 

クライミングから枝替わりでフロリバンダ(ブッシュ樹形)になった品種もあります。白花のフロリバンダが「サマー・スノー」、ピンク色の花のフロリバンダが「スプリング・パル」

 

通常は、ハイブリッド・ティー系統やフロリバンダ系統などブッシュ樹形のバラが基本で、そこから枝替わりでつるバラができるけれど、サマー・スノーの場合は、つるバラが基本となり、そこから枝替わりでブッシュ樹形のバラ(フロリバンダ系統)ができた珍しいケースです。フロリバンダ系統の「サマー・スノー」や「スプリング・パル」は四季咲きです。

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口コミと値段の目安

バラ苗ショップからのコメント

白のつるバラとしてつるアイスバーグと並び真の傑作品種。輝かしい雪のような白中輪で房咲き。花付きの多さ、枝の扱いやすさ、葉の美しさなど、やはり抜きん出た存在。(村田ばら園)

 

ロザリアンの口コミ

とにかく花つきが素晴らしいのでおすすめできるバラの1つです。広い壁面でも成長が早いのですぐに白い花いっぱいに埋めることができます。むしろ、あまり狭い場所や逃がし先のないアーチなどではかわいそうかもしれません。
葉は黄緑色に近い明るい緑色で、花の白さとともに爽やかな印象です。うどんこ病の対策として、日当たりよりも風通しを良くすることを念頭に置いた方がよいでしょう。

 

バラ苗の値段の目安

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まとめ

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花つきよく、花期が長く、トゲがなくて扱いやすく、さらに育てやすい。白つるバラを選ぶなら、「つるアイスバーグ」と「つるサマー・スノー」が、もっともおすすめできる2大品種です。

 

「つるアイスバーグ」は花径8cmと花が大きく、「つるサマー・スノー」は花径4cmですが、ひらひらとした波打つ花びらでより軽やかで愛らしい印象。「つるアイスバーグ」は濃い緑色の大きめの葉なのに対して、「つるサマー・スノー」は細くきゃしゃな印象の葉で、こちらも軽やかです。

 

花のサイズが欲しい時には「つるアイスバーグ」、全体に軽やかにしたいときには「つるサマー・スノー」と使い分けると良さそうですね!

 

ピンク・サマー・スノー(春かすみ)も使いやすそうです。

 

▼「つるアイスバーグ」については「アイスバーグ」のページを参照してください

 

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