毎年、春と秋の年2回発売されるバラの専門誌「New Roses」。世界じゅうで発表される新しいバラを、いち早く紹介してくれる雑誌です。2019年の春号(Vol.25)が発売されたので、その内容を少しだけ紹介します!


「New Roses」vol.25(2019春号)は、真っ赤なバラの表紙!

▲New Roses vol.25は、色鮮やかな赤バラの表紙

New Roses は、産経メディックス社から春と秋の年2回刊行されているバラの雑誌です。春号では、前年の秋~今年の春に発表された新品種のバラを世界じゅうの主要ナーセリーから紹介してくれます。2019年春号は、真っ赤なバラの表紙で5月に刊行されました。もう入手した方も多くいらっしゃるでしょうね^^

 

ちなみにこの赤バラは、「フロレンティーナ」(コルデス)です。

 

この雑誌、雑誌というにはしっかりとしたつくりの本です。厚いめの紙質で裏写りなど一切なく、美しいバラの写真を堪能できます。本の大きさはA4よりも横幅が2cmほど広いワイドサイズです。

 

編集長は玉置一裕さん。「国際バラとガーデニングショウ」では、毎年、玉置一裕さんセレクトのバラの新品種を紹介する人気コーナーがありましたよね! 今年の「ばらフェスタ2019」でも、同じように新しいバラを紹介するコーナーが設けられていて、ステージでひとつひとつ紹介してくれるトークショウも開催されました。

 

2019年春号のテーマは「花色」!

▲バラの「花色」は、どんな花よりバリエーション豊富!

号は、いつも昨年秋~今年の春に発表された新品種を紹介してくれるのですが、今回はとくに「花色」に焦点をあてた編集がされていました。

 

先日レポートした「ばらフェスタ」のトークショウでも「海外で好まれる花色と、日本で好まれる花色は、はっきり違いがある!」と、多くの専門家が話していました。実際にどう違うのか? 誌上では各ナーセリーの「花色」へのこだわりが、実際に育種している方の言葉でしっかり語られています。それを読み進めていけば、より深く理解できるようになると思います。

 

内容をちょっとだけご紹介しましょう!

 

海外で好まれる「花色」と日本で好まれる「花色」

▲日本の育種家の「花色」へのこだわりが凝縮されたページ

外では、はっきりとした花色が好まれる傾向が強いようです。印象的な花色、重厚な花色、ソフトな色でもけっして退色しない花色が好まれます。

 

そんな中でも各ナーセリーにより微妙に考え方が違います。

 

たとえばドイツのコルデス社では、バリエーション豊かな花色を──と話しています。中でもヨーロッパで「愛の象徴」として需要の高い赤バラの育種に取り組んでいるとありました。フランスのデルバール社では、エモーション(感動)を大切にした育種をしていると語られています。

 

イギリスのデビッド・オースチン社では、ソフトな、まるで天然染料で染めたような色合いを追求しているそうです。確かにそんな感じですよね。アンドレ・エヴ社でも、繊細で淡い色を生み出す試みをしていると、紹介しています。

 

▲アンドレ・エヴ社の新作「リュート」

 

これに対して多くの日本の育種家が目指すのは、移り変わる儚げな花色です。

 

たとえば白なのに中心にピンクが差すとか、中心に紫が差すとか。そんなニュアンスのある花色だったり、咲きながら少しずつ色を変えていく花色が好まれます。そんな日本人ロザリアンの好みに合った花色のバラを育種する方が多いのです。

 

一方、日本発の世界に通用するバラを考えると、ビビッドで安定した花色を目指す育種家もいます。たとえば京成バラ園芸の武内俊介さんです。誌上ではあらゆる色彩を生み出したいと語っています。「ロサ・オリエンティス」の木村卓功さんは、日本人好みの変化する花色のバラと、海外で好まれるほとんど変化しない安定した花色のバラ、両方を視野に入れた育種をしているそうです。このあたりの話は、「ばらフェスタ」のトークショウでも熱く語ってくれました。

 

▲安定した赤色の木村卓功さんの新作「マイローズ」

 

▼木村卓功さんのトークショウは、こちらからご覧ください!

 

ほかにも、ショップごとのおすすめバラが新作に限らず掲載されています。気がつけば次はこのバラを・・・なんて考えてしまうのですが、それも悩ましい。なにしろ、ほとんどの方がもうキャパいっぱいいっぱいまでバラを育てているでしょうからね! どうぞ悩ましくも楽しい時間を「New Roses」で過ごしてくださいね^^

 

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京阪園芸」では、希望者に小山内健さんの直筆サインを入れてもらうことができます。メール便での配送で、送料は一冊あたり200円かかります。商品との同梱はできません。楽天ポイントが12ポイント獲得できます。

 

珠玉のバックナンバーはこちらから!

New Roses(Vol.24) New Roses SPECIAL EDITION for

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New Roses秋号は、その年ごとのテーマを決めた編集がされます。2018年秋号(vol.24)では、「バラと暮らしのマリアージュ」というテーマで、バラのある暮らし提案がされました。

 

▼こちらで内容を少しだけ紹介しています!

 

New Roses(Vol.23) ローズブランドコレクション

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2018年春号(vol.23)は、2017年秋~2018年春に発表されたバラが162品種、たっぷり紹介されています。

 

まとめ

「New Roses」2019年の春号が発売されています。毎号、発売を楽しみにしている方も多いことでしょう! 判型が大きく見やすくて、しかも使っている紙質が良いのでバラの写真がとてもきれいな色で再現されています。なかなか贅沢なつくりです。

 

書店では取り扱いのないところも多いので、どうぞネットで購入してください。送料無料のところも多く、書店と同じ値段で購入できます。

 

2018年秋号(vol.24)で発表された新しいバラ13品種から、読者カードなどから選ばれる「読者が選ぶBEST5」が今号でも発表されていました。さて、そのBEST1は!?

 

今年も河本純子さんの新作が選ばれていました。詳しくは・・・どうぞ本誌でご確認くださいね!

 

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