6月12日の「真宙」/鉢増し・・・できず

▲樹高80cm。固くて抜けませんでした 写真提供/アスタルティ

番花を切り戻した「真宙」。そろそろ鉢増しをしようとしたら・・・抜けない。

 

試行錯誤しても抜けないため、冬になるまでそのままにしておくことにしました。もともと12号鉢で大きめなので1シーズンなら何とかなるでしょう。

 

「真宙」は花が咲くにしたがって、香りが強くなりました。最初は中香でしたが、5月終盤には強香と呼べるくらいのフルーツ系の良い匂いがしましたね。

 

この時期の手入れ

5/22 「殺菌剤+殺虫剤」の散布。「殺菌剤/フルピカフロアブル(クミアイ化学工業)」+「殺虫剤/プレオフロアブル(住友化学)」+「展着剤/アビオンE(アビオン)」。

 

    「ユーキリン(リン酸肥料/相原バラ園)+ミラクル(アミノ酸肥料/相原バラ園)」を一掴みお礼肥として投入

 

5/29 「フルボ酸活力液アタックT-1」(花ごころ)で希釈液を作り、500mℓ散布しました。また、雨による土壌の酸性化を防ぐため、カニガラ石灰を鉢の周囲に撒いています。

 

6/5 「マイローズ殺菌スプレー」(住友化学園芸)を使用。お礼肥としてリン酸肥料の「ユーキリン」とアミノ酸肥料の「ミラクル」(どちらも相原バラ園)を一つかみずつ撒きました。

 

6/12 「ベニカXガード」(住友化学園芸)を10g、鉢の周囲に撒きました。肥料として*「森ぶ源 美育さん」(樹木新理論)を水に溶かして混合液を作り撒いています。

 

「森ぶ源 美育さん」でマンガン・ケイ酸・ホウ素といった成分を補給しました。そろそろ梅雨で肥料を撒きにくくなるため、早い段階でユーキリン&ミラクルを使っています。

 

*「森ぶ源 美育さん」は、樹木内のエネルギーを作り出すために必要な「モリブデン成分の欠乏」に着目する樹木新理論社の製品。水溶性の樹木用ミネラル栄養・肥料製品です。

 

7月24日の「真宙」/真夏の影響

▲樹高90cmで主幹は9本 写真提供/アスタルティ

んざりするほど暑い夏。真夏の手入れは、若芽が徒長しないよう「ホソオビアシブトクチバ」が代わりにやって(食べて)くれていたのを7/24に確認したので(== お役御免とばかりにテデトール。ホソオビは割と大きくなっていました。

 

他のバラには暑くなって一気に伸び始めた品種がありますが、「真宙」は鉢増しをしていないので、そんなに大きくはなっていないようです。

 

▲葉焼けの跡。薬剤の影響かな? 写真提供/アスタルティ

 

高温障害か薬剤による葉焼けかはわかりませんが、2週間くらい前から葉が焼けているので薬剤を散布するときの濃度を薄目にしました。

 

日照時間は5時間程度のお昼くらいまで日が当たる場所に置いています。摘蕾やベーサルシュートのソフトピンチを続けています。

 

この時期の手入れ

6/18 殺菌剤+殺ダニ剤の散布。「殺菌剤/STダコニール1000(住友化学園芸)」+「殺菌剤/STサプロール乳剤(住友化学園芸)」+「殺ダニ剤/コロマイト乳剤(三井住友アグロ)」。

 

6/26  殺菌剤+殺虫剤の散布。「殺菌剤/ジマンダイセンフロアブル(ダウ・アグロサイエンス日本)」+「殺虫剤/プレオフロアブル(住友化学)」+「展着剤/アビオンE(アビオン)」。

 

7/3 殺菌剤の散布。「ベンレート水和剤」(住友化学) 。

 

7/17 殺菌剤+殺ダニ剤の散布。「殺菌剤/ストロビーフロアブル(日本曹達)」+「殺ダニ剤/バロックフロアブル(協友有アグリ株式会社)」。

 

7/3・7/17に活力剤「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)を与えました。

 

7/17にカニガラ石灰を1つかみ撒いています。

 

7/24 殺菌剤+殺虫剤の散布。「殺菌剤/フルピカフロアブル(クミアイ化学工業)」+「殺虫剤/プレオフロアブル(住友化学)」。

 

   「ユーキリン(リン酸肥料/相原バラ園)+ミラクル(アミノ酸肥料/相原バラ園)」を1掴み追肥として撒きました。

 

7/24に使用した「フルピカフロアブル」は、希釈倍率を2000倍→3000倍に薄めて高温による薬害対策としました。薬剤散布時の気温と日時は、朝6時で26度でしたが日が当たると一気に温度が上昇するためです。

 

固形肥料による追肥は夏剪定までお休みする予定なので、木が細らないよう7月末に与えました。水やりは朝6時と夕方6時の2回行っています。

 

8月7日の「真宙」/試しに咲かせた夏花

▲樹高は1mくらい。葉には疲れが見え始め 写真提供/アスタルティ

の上では秋が始まる「立秋」ですが、35度を超える猛暑が続く今日この頃。暑さに耐えてきた「真宙」も、そろそろ夏バテの気配が見え始めてきました。

 

暑さ対策で鉢増しをした方が良かったのかもしれませんね。

 

▲「真宙」の夏花。花の大きさは8cm 写真提供/アスタルティ

 

試しに夏花を咲かせてみたところ、薄い珊瑚色で8cmほどのシャローカップ咲きで開きました。花もちはよく、香りは夏でも強香を保っています。

 

ただし、暑いためか一輪咲きで咲いたので、今後はあまり咲かせないようにして秋まで体力の温存を図っていきます。

 

この時期の手入れ

8/7 液肥と活力剤の散布。「さわやかアミちゃん」(ヤサキ)+「高濃度フルボ酸活力液 アタックT-1」(花ごころ)

 

「さわやかアミちゃん」は野菜用の液肥ですが、在庫処分で安かったので試しに買って使ってみました。お醤油を水で薄めたような感じの色とにおいがします。

 

9月3日・8日・11日の「真宙」/やりすぎてしまった夏剪定・追肥

▲夏バテした真宙。樹高は1m程度 写真提供/アスタルティ

ず9月3日のレポートから。樹高1mの「真宙」は猛暑で夏バテ気味。台風来襲前に夏剪定をどうするか迷うわたし。

 

「うーん・・・思い切ってこうしちゃえっ!」

 

▲夏剪定後。樹高70cm。明らかにやりすぎ! 写真提供/アスタルティ

 

ということで、1/3ほど切って樹高を70cmに下げた後、ボロボロになった葉をすべてむしってしまいました。

 

やってる最中は「台風の強風でどうせ葉がすべて飛ぶのだから、ボロボロの葉は全て取ってしまえーっ!」という感じで、勢いだけで取っていましたが、終わった後は──。

 

「やりすぎちゃったね、これ・・・」と、反省モードに。

 

葉からの光合成&蒸散の確保のために、きれいな葉がついているベーサルシュートは長めに残しています。夏バテでボロボロになった葉をすべて落としたので、致し方ない選択となりました。ベーサルシュートに養分が偏らないよう、ソフトピンチで対応しようと思います。

 

ちなみにホソオビがいたので、そちらはすべて退治しました。

 

数日後、葉を取った枝から新芽が出始めているので、ホッとしています。

 

台風来襲前だったので、追肥は5日後の9月8日に行い、さらに9月11日に殺菌剤を散布しています。

 

この時期の手入れ

8/27 コガネムシの幼虫対策で殺虫剤を使用。「家庭園芸用サンケイダイアジノン粒剤3」(住友化学園芸)。

 

9/3 夏剪定。

 

9/8 追肥。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+ユーキリン(相原バラ園)+ミラクル(相原バラ園)を混ぜて、二握りほど鉢の周囲に撒きました。

 

9/11 殺菌剤の散布。ベンレート水和剤(住友化学)。

 

殺菌剤を撒いた後は、必ずシャワーを浴びています。暑さは和らぎましたが、湿度が高くて汗でビショビショになってますからね。

 

夏の間、西日を避けていましたが、置き場所を西日の当たる場所へ徐々に移動させています。

 

あいびーあいびー

長く残した枝に養分が集中してほかの枝に栄養が回らなくなりがちなので、1本だけ枝を長く残すのはあまりオススメできません。アスタルティさんはしっかり対応していくようですが、初心者さんなら、同じ高さにそろえた方が楽ですよ^^

 

11月27日の「真宙」/ボーリングに泣かされた秋花

▲11月27日時点の真宙。樹高は1mくらい 写真提供/アスタルティ

日になるたびに篠突く雨に襲われた「真宙」は、多くの蕾が開花できずにボーリングしてしまいました。花びらの枚数が多いので、雨には弱いのが欠点だから、なるべく「真宙」は軒下に置くのがお勧めです。

 

花期はボーリングしなければ10月中旬~11月中旬まで。11月下旬になると寒くなり始めたためか、動きが止まりました。

 

▲11月初旬の「真宙」の秋花 写真提供/アスタルティ

 

それでも一応、一部の花は咲いたので写真は撮っています。独特のフルーツとレモンが混ざったような、爽やかな芳香が漂います。元気の出るビタミンカラーは私は好きですね。

 

この時期の手入れ

10/9 殺菌剤+殺虫剤の散布。STダコニール1000(住友化学園芸)+STサプロール乳剤(住友化学園芸)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

11/5 殺菌剤+殺虫剤の散布。ジマンダイセンフロアブル(ダウ・アグロサイエンス)+コロマイト乳剤(三井住友アグロ)。

 

11/6 追肥。「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)+ユーキリン(相原バラ園)+ミラクル(相原バラ園)を混ぜて、2握りほど鉢の周囲に撒きました。

 

病気については、黒星病が少し出ました。それほど弱い品種ではありませんが、3週間に1回は薬剤を撒くとキレイな葉を保てるようです。

 

12月初旬~1月29日の「真宙」/葉むしり・冬剪定・鉢増し・寒肥・マルチング

▲12月末。葉むしり後の「真宙」。かなり枝が長い 写真提供/アスタルティ

年の12月初旬の夜間に強風が吹き、12号鉢で育てていた「真宙」さんが倒れてしまいました。良いスペアの鉢がなく、いったん小さめ(おそらく10号)のプラ鉢に仮植えしました。

 

樹高1mほどと背が高いので強風の影響を強く受けるようで、同じく背高のっぽの「ルシファー」は根元から折れてしまいました。

 

その後12月末には、葉むしりを終えました。

 

▲1月22日。プラ鉢から取り出した根鉢 写真提供/アスタルティ

 

今年に入り1月初旬に冬剪定を終え、1月22日に鉢増しを行いました。

 

根鉢を抜いてみると、仮植えしていたプラ鉢の外周が小さめだったため、鉢に触れていた部分から白く発根しています。

 

しばらく考えた後、最低限度土を崩して、そのまま新しい鉢(元のサイズと同じ12号鉢)に鉢増ししました。

 

▲1月22日。鉢増し完了 写真提供/アスタルティ

 

土をあまり崩さなかったせいで、ウォータースペースをしっかり確保できませんでしたが、土は次第に沈み込んでいくので、これで良しとします。

 

冬剪定は50cmていどの高さにしました。小枝等はばっさり切ってしまい、メンテナンス性を重視する仕立てにしています。

 

この時期の手入れ

12月末 冬剪定のために残っている葉をすべて取りました。

 

1/4 冬剪定。切り口に「トップジンMペースト」(日本曹達)を塗りました。

 

1/22 鉢増し。寒肥として「RSKバラ園バラの肥料」(松栄産業)を少量。土は「バラの培養土」(相原バラ園)を使用しました。

 

1/29 「完熟のたい肥」(相原バラ園)でマルチング。

 

鉢増しを行った後、1週間後に「完熟のたい肥」(牛糞たい肥)で表土をマルチングしました。「完熟のたい肥」は、固くなりがちな土壌の改善と保温効果があります。

 

この後は、様子を見ながら2月末に芽出し肥を与える予定です。

 

「真宙」を育ててみての感想

▲花も香りも樹姿もいい優等生のバラ 写真提供/アスタルティ

 

香り豊かで樹姿も良く、花も美しい優等生のバラです。

 

最新の品種と比べると少し耐病性に劣りますが、定期的な薬剤散布でフォローできるぐらいの強さはあります。

 

スリップスや芋虫系には好かれますが、ハダニなどの被害はありません。

 

初心者から上級者まで、幅広い人が楽しめるバラです。人気品種なのもよくわかりますね。

 

育てた人紹介/アスタルティ

もともとわたしは、花にあまり興味がありませんでした。

 

転機になったのは、コロナが蔓延しはじめた2021年3月ごろ。人ごみを避けて立ち寄った園芸店で、キレイに咲いていたマーガレットを1鉢購入しました。そのマーガレットがあまりにキレイだったので、ほかにも何か──と、4月ごろに園芸店を再訪。そこで出会ったのが売れ残りらしき「リアン・ローズ」というバラでした。ほかのバラ苗は傷んでいるものが多かったのですが、「リアン・ローズ」は病気ひとつなく、元気に枝が伸びていました。

 

そんな健気なバラに元気をもらったわたしは、これも何かの縁と「リアン・ローズ」を購入。「リアン」の意味がフランス語で「絆」ということも知らなかったわたしは、知らず知らずのうちにロザリアンとして歩むことに。

 

「絆」には「しがらみ」や「呪縛」の意味もあります。わたしはバラを育てるというしがらみに囚われつつも、このそだレポで誰かの助けになればいいと考えています。

 

そう。

 

「絆」には「支えあい」や「助け合い」という意味もあるのです。

 

 

▼そだレポ検索は、こちらのページを利用してください

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク