ビニールポットに入ったバラの新苗

春バラの季節になると、つい可愛い新苗をお迎えしたくなりますよね。でも、届いたばかりの新苗はとてもデリケート。すぐ植え替える前に、まずは環境に慣らしてあげることが大切です。

この記事では、新苗が届いてから最初にやること、養生のしかた、水やりや置き場所、初心者さんがやりがちなNG手入れまで分かりやすく解説します。


新苗を買ったら、まずどうする?

※初心者向けガイドの全体はこちら → 初心者目次

YOUYOU

ネットですごく可愛いバラを見つけたから、つい購入しちゃったの。今日それが届いたんだけど、どうすればいいかな? すぐ植え替えなきゃダメ? まだ土とか鉢とか揃ってないんだけど・・・。

あいびーあいびー

慌てなくて大丈夫よ。新苗はとてもデリケートだから、まずYOUちゃんの家の環境になじんでもらうことから始めましょう。詳しく説明するね。

バラの新苗を買ったら、すぐ植え替えなくて大丈夫

苗を購入する場所は意外とたくさんあります。バラ苗専門店の店頭、ホームセンターの苗売り場、バラ園入り口の出張販売、YOUちゃんのようなネット購入というケースも。

 

新苗を買ったお店別の考え方

・生産農場併設のバラ苗専門店  すぐに植え替えても大丈夫

・それ以外のケース  2~3日、待ってから植え替えが安全

新苗は輸送と環境変化で疲れている

当サイトでいつも「信頼のおけるバラ苗専門店で購入を」と言うのは、それぞれの輸送や管理に違いがあるからです。新苗を買ってからどうすればいいかも、それに応じて変わってきます。

 

生産農場併設のバラ苗専門店で購入した苗なら、もっとも状態はいいはずです。輸送時間が短く、売り場での苗の管理もしっかりしています。この場合は、自宅に持ち帰ってすぐに植え替えても大丈夫だと思います。

 

それ以外のケースでは、トラックでの輸送時間と販売店での管理のしかたが少し気になります。

2〜3日養生してから植え替えるのが安全

とくに新苗はまだ若いデリケートな苗なので「農場→トラック輸送→店頭→あなたの家」と、なんども環境変化を経ている新苗は、すぐに植え替えず、2~3日半日陰で休ませてから、つまり養生してから植え替えた方が安全です。

 

YOUYOU

わたしはネット購入だから、お店からトラック輸送を経て我が家に来ているのね。つまり2~3日、休ませた方がいいということね。

あいびーあいびー

絶対にすぐ植え替えちゃダメってわけではないけれど・・・。

届いたとき元気に見えても、やはり生き物だから、根や葉にダメージを受けている可能性が高いの。

だから、しばらく休ませてから植え替えした方が安全だと思う。その間に、土や鉢を用意すればいいわね。

新苗が届いたら、まずやること4つ

ネット購入したバラの苗

▲ネット購入で届いたバラの新苗

を自宅にお迎えしたら、まずやることは4つです。それぞれのポイントを紹介します。

 

新苗が届いたら、すぐやることリスト

1、苗の状態チェック 異常があれば、すぐ販売店に連絡を

2、仮置き場で養生  強風の当たらない半日陰に仮置き

3、強風対策 倒れないよう気をつけて

4、たっぷり水やり やるのは水のみ。肥料はあげないで!

1、苗の状態チェック|接ぎ口や葉を確認

新苗の接ぎ口アップ

▲接ぎ口が外れていないか、全体に弱っていないかチェック!

新苗は、台木に芽や枝を接ぎ木してつくります。短いものだと接ぎ木してから3カ月ていどのこともあります。接いだところから枝が外れていないか、まずチェックしましょう。

 

さらに、全体に萎れていないか、弱っていないか、病気や害虫がついたりしていないか確認を。一番下の葉が黄色くなっているていどなら問題ありません。枝が外れているなど、明らかな異常がある場合は、すぐに販売店に連絡を。

 

くわしくは下の項目で解説しています。

 

もし花が咲いていたら、花のすぐ下でカットして取り除いておきましょう。それ以外は、テープを取ったり、支柱を抜いたりなどせずに、なるべく触らないようにします。

2、半日陰で養生|新苗の置き場所

輸送や環境変化の疲れをとるため、2~3日養生する場合は、強風の当たらない半日陰に置きます。いきなり1日じゅう日の当たる環境ではなく、1日3時間ていどの日当りの場所を仮置き場に選んでください。

3、強風対策|倒れないよう注意

ビニールポットに入ったバラの新苗

▲新苗は安定の悪いビニールポットに入っていることが多い

新苗は、小さい不安定なビニールポットに入っていることが多いです。風で転がってしまわないよう、注意してください。

 

新苗が倒れないよう大きな鉢に仮置き

▲安定のいい大きな鉢に入れておくのも良い方法

もし安定の良い大きな鉢があるなら、その中に入れておくのも良い方法です。ビニールポットと鉢の間にくしゃくしゃにした新聞紙を丸めて入れ、ポットが倒れないようにしましょう。

4、たっぷり水やり|肥料はまだ不要

最後にたっぷり水やりします。このとき、肥料は与えません。明らかな害虫がいなければ、農薬も使いません。

 

この後、土を触って乾いていたら水やりしますが、おそらく養生中は必要ないことが多いと思います。

新苗の見た目で不安になるポイント

心者さんの場合、どんなケースが普通で、どんなケースが異常か分かりにくいですよね。ここでは新苗の問題ないケースと、問題アリのケースをいくつか紹介します。参考にしてください。

下葉が黄色いのは大丈夫?

株の下の方の葉が1~2枚黄色くなるのは、バラが順調に生長していればよく起きることです。少し輸送ストレスがかかった結果かもしれません。いずれにせよ、あまり大きな問題ではありません。黄色くなった葉は、取り除いておきましょう。

接ぎ木テープがない新苗もある

新苗には「芽接ぎ」「切り接ぎ」という2つの苗のつくり方があります。芽接ぎ苗の場合はテープが巻かれず、切り接ぎ苗の場合はテープが巻いてあります。どちらのつくりかたでも成長に差はありません。

 

つまり新苗には、テープが巻いてあるものと、ないものがあるのです。どちらでも問題ありません。

花や蕾がついていなくても問題なし

バラは花を咲かせるために、たくさんのエネルギーを使います。株を疲れさせないために、販売店の方であらかじめ花や蕾を摘んである場合があります。それは適切な管理で、問題ありません。

販売店に相談した方が良いケース

次のような状態だったら、なるべく早く販売店に連絡して相談してください。多くの場合は、写真の送付をお願いされます。

接ぎ口から枝が外れている

株元の、接ぎ木した部分から枝が外れてしまっている場合は、写真撮影してすぐに販売店に相談を。

ウドンコ病・黒星病が広がっている

葉が白くなるウドンコ病、葉に黒い斑点が出る黒星病が株に広がっている場合。こちらもなるべく早く撮影して相談を。

▼バラの病気はこちらでチェック

バラと小さなガーデンづくり

バラの害虫と病気|初心者向けに見分け方と対処法を解説

バラの害虫と病気|初心者向けに見分け方と対処法を解説

水切れでぐったりしている

明らかに水切れして、枝先がぐったり下を向いてしまっている場合。この場合は、すぐに写真を撮ってから水やりをして販売店に相談を。

YOUYOU

枝は外れてないわね。病気もなし。ぐったりもしていないから、わたしの苗は大丈夫そう。

初心者がやりがちなNG手入れ

小さい鉢のまま育てる

アレゴリーの新苗と6号鉢

▲ブランド苗の鉢は、かなりしっかりしている

多くの新苗はビニールポットに植えられていますが、一部のブランド苗は小さいけれど意外としっかりした鉢に植えられています。この鉢のまま育てられそうに思ってしまいますが、これでは土が少なすぎてバラが大きく育てません。

 

必ず6号鉢(写真右側の鉢)に植え替えて育てましょう。

接ぎ木テープを外してしまう

株元に巻いてあるビニールテープ・・・ちょっと気になりますよね。このテープは台木と咲かせる品種の枝が外れないように巻いてあるので、絶対に取り除かないでください。

 

現代の接ぎ木テープは、役目を終えるころに劣化して、自然と取れることが多いです。それまでつけたままにしましょう。どうしても取り除きたいなら、9月を過ぎれば、取り除いても大丈夫です。

支柱を抜いてしまう

新苗には必ず支柱がついています。これは品種ラベルをつけるためにあるのではなく、接ぎ木したところから枝が外れないようにつけられているものです。取り除かず、つけたままにしてください。

すぐ肥料を与える

新苗は、養生期間を過ぎればすぐに植え替え(鉢増し)をします。そのときに使うバラの培養土に肥料が入っているので、他に肥料を与える必要はありません。

いきなり強い日差しに当てる

植え替えする前の養生段階で、いきなり1日じゅう日当たりの良い場所に置くのはオススメできません。1日3時間ていどの日当りで、強い風の当たらない場所に置きましょう。

届いてすぐに植え替える

デリケートな新苗は、2~3日養生してから植え替えた方が安全です。あなたの家にたどり着くまで、輸送や環境変化で新苗はストレスを抱えています。

 

絶対にすぐ植え替えてはいけないわけではありませんが、安全を取れば養生期間を置きましょう。

気になって触りすぎる

せっかくお迎えした新苗が気になるのは分かります。でも、養生期間は、しっかり養生させましょう。風当たりが強くないか、萎れていないか、転がったりしていないか、気にしながらも手を出さず温かく見守りましょう。

養生後は6号鉢に鉢増ししよう

バラの培養土を足す

▲養生期間が過ぎたら6号鉢に鉢増しを

生期間の2~3日が過ぎたら、6号鉢に植え替え(鉢増し)します。それまでに、必要なものを準備しておきましょう。

新苗の植え替えで準備するもの

新苗の鉢増しで準備するもの

・口径18cmの6号鉢(プラスチック製でOK)

・バラの培養土(バラ専用の土)/どこのメーカーのものでもOK

・鉢底ネット(底穴が大きい鉢なら必要)

・鉢底石(底穴が小さい鉢なら必要)

・ビニタイまたは麻紐

・ベニカXガード(土に撒くタイプの農薬)

 

詳しい植え替えのしかたは、5月の新苗の育て方記事をご覧ください。

詳しい鉢増し方法はこちら

バラと小さなガーデンづくり

5月の新苗の育て方|6号鉢への鉢増しと蕾摘みのコツ

5月の新苗の育て方|6号鉢への鉢増しと蕾摘みのコツ
YOUYOU

鉢は6号鉢ね。あとはバラの培養土・・・2~3日の猶予があるから、落ち着いて買い物ができるわ。

あいびーあいびー

はじめてバラを育てるのに、新苗を買ってしまった方も、きっといますよね。じつは新苗ははじめての方向きではないけれど、最近のバラはとても強いから、落ち着いて育てていってね! きっと大丈夫よ。

まとめ|新苗は慌てず環境に慣らしてから育てよう

今回は、初心者さんが新苗を購入してすぐにやることをまとめました。

 

多くの場合、新苗が我が家に届くまでには輸送や環境変化のストレスがかかっています。2~3日、我が家の環境になじんでもらうための養生期間をもうけた方が、のちの生育が良くなります。

 

新苗はとにかく強風や転がったときの衝撃で枝が取れてしまうのが心配です。そこに注意しながら、しっかり養生してもらいましょう。

 

その間に必要なものを準備して、落ち着いて最初の植え替えをしましょう。

 

まず慌てない。そして、触りすぎない。

 

近年のバラはとても強いものが多いので、新苗からでも育てやすくなっています。ポイントさえ押さえていけば、きっと初めての方でも新苗から上手く育てられます。

 

この記事は、春からバラ育てをスタートする初心者向けのページから派生した記事です。春からバラ育てをスタートする初心者向けのページは、こちらです。

バラと小さなガーデンづくり

STEP0│バラは冬からがベスト。でも春からも始められる|初心者向けスタートガイド

STEP0│バラは冬からがベスト。でも春からも始められる|初心者向けスタートガイド
初心者向けガイドの全体目次はこちらです

バラと小さなガーデンづくり

はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド

はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド
5月の新苗の育て方

バラと小さなガーデンづくり

5月の新苗の育て方|6号鉢への鉢増しと蕾摘みのコツ

5月の新苗の育て方|6号鉢への鉢増しと蕾摘みのコツ
バラの新苗の育て方6カ月

バラと小さなガーデンづくり

バラの新苗の育て方|春から秋まで6カ月の育成ガイド

バラの新苗の育て方|春から秋まで6カ月の育成ガイド

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク