「草ぶえの丘バラ園」は、千葉県佐倉市にある農業体験施設「佐倉草ぶえの丘」の中にあります。13,000㎡の園内には、原種、オールド・ローズを中心に、約1050品種・2500株のバラが植えられています。その多くが春のみの一季咲きなので、春にこそ訪れたいバラ園です! 「草ぶえの丘バラ園」について詳しく紹介します。

スポンサーリンク




草ぶえの丘バラ園は、「佐倉草ぶえの丘」内にあるバラ園

▲「佐倉草ぶえの丘」園内マップ 出展/佐倉市役所公式サイト

葉県佐倉市にある「佐倉草ぶえの丘」は、農業体験や動植物とのふれあいを通じて、子どもたちに豊かな人間性を育んでほしいという願いから作られた、公共の農業体験施設です。

 

園内には、アスレチック、ふれあい動物園、ミニSLなどの子どもたちが遊べる施設や、野菜の収穫、草笛・陶芸・七宝・ガラスペインティングなどの体験ができる施設があります。さらに食堂、キャンプ場、ログハウス、研修施設や宿泊施設まであります。年間を通して、田植え体験やたけのこ掘りなどさまざまな体験イベントが催されていて、大人も子どもも楽しめる人気スポットです。

 

草ぶえの丘バラ園は、この「佐倉草ぶえの丘」の一角にあります。約13,000㎡のバラ園には、原種やオールド・ローズを中心に、約1050品種、2500株のバラが植えられています。多くが春のみの一季咲きのバラなので、ぜひ春に訪れたいバラ園です!

 

 

「草ぶえの丘バラ園」のバラの見頃は5月中旬~6月上旬

▲満開のオールド・ローズ園 出展/佐倉草ぶえの丘バラ園ブログ

咲き品種のバラは例年4月上旬から咲き始めますが、もっともバラが咲きそろう見頃は5月中旬~6月上旬になります。オールド・ローズには香りの良い品種が多いので、この時期、園内はすばらしいバラの香りに満たされます。

 

返り咲きする品種もあるので、春バラのハイシーズン以外の季節もそれぞれの表情を楽しむことができます。秋には野生種の多くは赤いヒップを実らせます。秋の実りを感じるヒップのある風景もいいですよ。

 

Rosehips
Rosehips / ArminFlickr

 

「草ぶえの丘バラ園」園内にはバラだけでなくさまざまな植物が植えられています。ソメイヨシノと八重桜も植えらえており、花の季節にはどこも人でいっぱいのなか、ここではのんびり桜が見られる穴場スポットではないかと、バラ園ブログで紹介されていました。

 

1周すれば、しぜんとバラに詳しくなれるバラの博物館

内は9つのコーナーに分けられています。それぞれのコーナーを1周すれば、バラのことがしっかり理解できるバラの博物館としての機能をもたせて植えられています。それぞれのコーナーを簡単に紹介しましょう。

 

1、鈴木省三のバラ

日本の「バラの父」、「ミスター・ローズ」とも呼ばれる日本を代表するバラの育種家・鈴木省三氏(1913~2000)が作出したバラを展示したコーナーです。ここにはモダン・ローズが植えられているので、秋にもバラの花が楽しめます。

 

2、世界の原種のバラ

ヨーロッパ、北米、北アフリカの原種が植えられています。

 

3、バラの歴史をたどる

原種のバラがどのように改良されていったのか、古い品種のバラから新しい品種のバラまで、バラの歴史を辿りながら散策することができます。

 

4、中国のバラ

ヨーロッパのバラとは趣の異なる、中国原産のバラと、その改良品種が植えられています。

 

5、日本のバラ

日本原産のバラと、その改良品種が植えられています。日本にも素晴らしいバラがあります!

 

6、アジアの原種バラ

バラの原種は北半球に広く分布していますが、アジアにも優れた原種バラがたくさんあります。

 

7、オールド・ローズガーデン

四季咲き性をもつ中国原産のバラがヨーロッパにわたる以前に、ヨーロッパで確立していたバラの系統を集めたローズガーデンです。ほとんどが一季咲きで、たっぷりとした花びらの枚数の多いカップ咲きで香りの良いバラが多いのが特徴です。

 

8、インドの夢

暑さにも強いバラを研究している、インドのヴィル・ヴィララガヴァン夫妻が作出したバラが植えられています。

 

9、サンタマリアの谷

イタリアのヘルガ・ブリシェ氏から寄贈されたバラが植えられています。

 

ひたすらバラの美しさを楽しみたいという方にも、もちろん満足できるバラ園ですが、バラをもっと奥深くまで理解したいという方にこそ訪れてほしいバラ園です!

 

併設ショップ「ロザリウム」と資料館

ショップ「ロザリウム」

ラ園に併設されたショップ「ロザリウム」では、バラの苗を販売しています。すべて「草ぶえの丘バラ園」に植えられているバラを親木として作られた苗なので、他では入手困難な苗もあります

 

ショップは春と秋のバラの開花シーズンのみ営業しています。

 

春;5月上旬より6月下旬まで 
秋;10月中旬より11月下旬まで

 

通信販売には年間を通して対応してもらえます。

 

詳しくは下記、草ぶえの丘バラ園公式サイトのショップのページ をご覧ください。

 

資料室には、鈴木省三氏の貴重な収集品が!

料室には、鈴木省三氏が収集した書籍、雑誌、カタログ、研究資料など9000が収められており、閲覧することができます。1910年からそろえられた英国ばら協会の年報のバックナンバーには、ここを訪れた現英国ばら協会会長もうなったといいます。

スポンサーリンク



「草ぶえの丘バラ園」は、2015年、世界バラ会議優秀庭園賞を受賞!

 

2014年、「佐倉草ぶえの丘バラ園」は、アメリカの「Great Rosarians of the World Program 」より「殿堂入りバラ園」として選ばれました。さらにフランス、リヨンで2015年に開催された、第17回世界バラ会議では「優秀庭園賞」(Award of Garden Excellence 2015)を受賞しました。

 

世界バラ会議の優秀庭園賞は、世界中のバラ園からとくに評価が高いバラ園に贈られる賞で、「ガーデンの美しさと魅力」「メンテナンスの質の高さ」「一般の人々への影響力」「バラとバラ文化の普及実績」の4項目で評価されます。「草ぶえの丘バラ園」は、全項目で満点評価だったそうです!

 

前年の2014年には、アメリカ・サンマリノの「ハンチントン図書館、美術館及び植物園」のGreat Rosarians of the World programから、「草ぶえの丘バラ園」は「殿堂入りバラ園」として選ばれています。

「草ぶえの丘バラ園」は、世界的に認められた評価の高いバラ園なのです!

 

ローズフェスティバルの開催

「草ぶえの丘バラ園」では、毎年5月下旬~6月上旬にかけてローズフェスティバルが開催されます。フェスティバルに合わせて、バラの講習会や各種イベントが催されます。

 

詳しくは、下記の公式サイトで確認してください。

 

観光バラ園とは一線を画す「草ぶえの丘バラ園」の成り立ち

光目的のバラ園なら、春だけでなく秋にも見頃を迎えるモダン・ローズを多く植えるものですが、ここ「草ぶえの丘バラ園」には、モダン・ローズはあまり多くありません。その理由は、このバラ園がバラ文化研究所が1996年に開園した、ヘリテージローズの収集と保存を目的とした「ローズガーデン・アルバ」をベースにしているからです。

 

バラ文化研究所とは

本を代表するバラの育種家であり、バラの研究家であった鈴木省三氏は、いつもこう話していたそうです。

「バラの博物館のない国は文化国家とはいえないよ。必ずバラの博物館をつくるように」

 

その志を継ぐ形で「バラ文化研究所」は、1995年に発足しました。

 

「ローズガーデンアルバ」とは

憧れのローズガーデン―ローズガーデンアルバのオールドローズたち

新品価格
¥7,909から
(2017/5/2 05:04時点)

木省三氏から譲り受けたバラをもとに「博物館機能をもった植栽のバラ園」をめざして1996年、バラ文化研究所は、佐倉市に「ローズガーデンアルバ」を開園します。

 

「ローズガーデンアルバ」は、日本国内に原種やオールド・ローズの魅力を伝えるガーデンとして人気を得ます。

 

収集品種が増えるにつれ、手狭になってしまったため「ローズガーデンアルバ」のバラをそのまま引っ越したのが、2005年に開園した「草ぶえの丘バラ園」 (The City of Sakura Rose Garden) なのです。

 

「草ぶえの丘バラ園」は、鈴木省三氏とゆかりの深いバラ園なのですね! 鈴木省三氏のバラを集めたコーナーがあったり、鈴木省三氏の収集した資料を保管している資料室があったりするのもうなずけます。

 

「草ぶえの丘バラ園」には、国内唯一の珍しい品種も!

「草ぶえの丘バラ園」は、フランス・リヨンのラ・ボンヌ・メゾンバラ園をはじめ、世界各地のバラ園から協賛を得ています。園内には、日本ではここでしか見られないという珍しい品種もあります。

 

さらに、フランス、イタリア、インド、アメリカ、オーストラリア、日本と、まさに世界各国からの寄贈を受け、「草ぶえの丘バラ園」は年を追うごとに充実したものに成長しています。

 

 

「草ぶえの丘バラ園」の目的はヘリテージ・ローズの収集と保存

▲キモッコウバラ

 

「ヘリテージ・ローズ」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? ヘリテージ(heritage)とは「遺産」という意味です。つまり「ヘリテージ・ローズ」とは、「後世に残すべき価値あるバラ」という意味あいです。

 

草ぶえの丘バラ園を管理する「バラ文化研究所」は、世界バラ会議公認の「国際ヘリテージローズ会議」の実行委員会の母体となっています。そのため、草ぶえの丘バラ園では「ヘリテージ・ローズ」の収集と保存を目的としています。

 

「草ぶえの丘バラ園」は、バラを文化的側面から捉え、バラ文化を後世に残すことを使命としているのです。

 

管理は年間延べ3000人を超えるボランティアの手による!

出展/佐倉草ぶえの丘バラ園ブログ

ぶえの丘バラ園は、「ローズガーデンアルバ」時代と変わらず現在も、バラ文化研究所と年間延べ3000人を超えるボランティアにより管理・運営されています。

 

ボランティア活動を通して、バラの育て方を実際に学ぶことができ、バラ好き仲間と交流することができます。草ぶえの丘バラ園のボランティアは、随時募集していまので、興味のある方は、下記、草ぶえの丘バラ園の公式サイトから問い合わせてみては!?

 

 

訪れた人の口コミは?

敷地内のバラ園はそんなに広くは無いがバラの原種が集められていて趣があります。関連する書籍も充実していてバラ愛好家にはすばらしい施設です。

またバラ園から少し離れた場所に移設した古民家がありお餅の即売があったりします。入場料がかかりますが安いので気軽に行けるので散歩におすすめです。

「佐倉草ぶえの丘」に行きました。目当てはサツマイモ堀りと落花生堀り。ここは春から秋までいろいろな楽しみかたがありますが、秋の収穫祭はくいしんぼうには最高です。

動物たちとのふれあいやアスレチック、ミニSL乗車など小さな子供と遊ぶところもたくさん。夏はキャンプもできます。

また園内の野菜類の販売や、古民家のつきたて御餅即売などもあります。事前にHPからイベント情報を確認して出掛けたほうが良いでしょう。

▲バラ園以外がメインの口コミです

 

アクセスと駐車場、開園時間、入園料、休園日の情報

アクセス情報

住所/千葉県佐倉市飯野820 佐倉草ぶえの丘内

 

東関道佐倉ICから約25分

京成佐倉駅から約10分

 

駐車場

無料駐車場あり

 

電車

京成佐倉駅北口より循環バスで10~20分

*循環バスは本数が少なく、定員に限りがあります。循環バスの運行に関するお問合せは、佐倉市役所都市計画課(TEL043-484-6163)までどうぞ。

 

開園時間と入園料、休園日

開園時間

3月20日~10月31日は、午前9時~午後6時

11月1日~3月19日は、午前9時~午後4時30分

*閉園時間は、各公式サイトにより若干のズレがあります。詳しくは「草ぶえの丘バラ園」にお問い合わせいただくのが確実です。

 

バラ園入園料

大人(高校生以上)410円/小人(小・中学生)100円/未就学児無料

 

休園日

月曜日(11月1日~3月19日の間のみ)、12月29日~1月1日

 

公式サイト

▲まるごとe!ちば「千葉県公式観光物産サイト」

 

▲佐倉市役所公式サイト

 

▲草ぶえの丘公式サイト

 
*お出かけの際には、必ず公式サイトで確認してください!

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク