あいびーですこんにちは!
桜の便りに誘われて、春休みでダラダラしている娘と一緒に、近所をぶらりとお散歩してきました。
桜といえば日本では「ソメイヨシノ」と相場が決まっているもの。
でも、桜にはいろーんな種類がありまして。
近所にもソメイヨシノとは違う桜が、ソメイヨシノより一足早く咲いてくれています。
今日は、そんな早咲きの桜の話です。
君は「横浜緋桜」だったんだね!
我が家の最寄りのバス停脇に、3月中旬から咲く鮮やかなピンクの桜があります。
あたりはまだまだ冬景色なのに、その木だけいきなり春になっちゃったような、唐突に咲く桜。
ずーっと名前が分からなかったんですよね。
でも、早咲きだし濃いピンク色だし、きっと「河津桜」だと思ってたんです。
ところが、一昨年行った河津町で見た「河津桜」はこちら。
ぜんぜん違いますよね!
花びらは似ているけれど雄しべの色が違う!
バス停脇の桜は雄しべが赤いけれど河津桜は雄しべが白。
比べると、バス停脇の桜の方が格段に赤みが強く華やかに感じられます。
なんだろうなんだろうと、ずっと分からなかったんですが、ようやく分かりました。
これ、「横浜緋桜」という横浜で作出された桜だったんです!
横浜市環境創造局のサイトには、横浜緋桜についてこう書かれています。
【生みの親】
桜の新品種作りに取り組んでいる白井勲氏(港北区高田町)です。【特徴】
・花は赤みが強く大輪、下向きに咲きます。
・染井吉野と同じように、葉の出る前に花が咲きます。
・開花期が早咲き・中間咲き・遅咲きの3タイプがあります。(花の形態は同じ)
・早咲きは3月20日ごろから咲きはじめ,遅咲きは4月10日ごろから咲きはじめます。
・小学校で入学式のころに満開になるものを植えたい時には、中間咲きのものを植えます。【経緯】
昭和47年ごろに早咲き種の鮮やかな紅色の寒緋桜(かんひざくら)と病気に強い山桜(兼六園熊谷(けんろくえんくまがい)という種類)を交配させ、それぞれの系統の利点を備えた丈夫で美しい桜が誕生しました。
昭和60年1月、その桜は、横浜の名を冠し、花の色の特徴を表す,「横浜緋桜」と名付けられました。
そして農水省に種苗法に基づく品種登録がなされました。
平成8年4月2日には横浜公園開園120周年を記念して横浜緋桜の植樹式が横浜公園のこどもの遊び場付近で、横浜市長(高秀秀信)、横浜緋桜の生みの親の白井勲さんが参加して行われました。
平成9年11月12日には品種登録された最初の木(原木)が白井勲さんから中区制七十周年記念実行委員会に寄贈され,本牧山頂公園東側の芝生広場に植栽されました。
どうやらこの桜、早咲き~遅咲きまでいろんな時期に咲くタイプがあるようです。
近所のバス停脇に咲くのは早咲きタイプなんでしょうね。
横浜緋桜の名所は横浜市環境創造局のサイトの最後の方に書いてある本牧山頂公園です。
こちらの公園の横浜緋桜は中間咲きタイプが多いようで、ソメイヨシノと一緒に楽しめます。
みなとみらい21の日本丸の近くにも中間咲きタイプの木があるようですよ。
ソメイヨシノの咲くころにお出かけしたら、ちょっと注意して見てみてね!
ソメイヨシノのふんわり淡いピンクとはまったく違った色味だから
すぐに分かると思います!
きっと君は「おかめ桜」
ガクが赤くてちょっと細い花びら。
これも近所にときどき咲いている桜なんだけど。
これまた早咲きで、咲き始めるのは3月に入ってすぐくらい。
ソメイヨシノの咲くころにはもう散っている。
この木も、もうかなり散ってました。
この桜、おそらくイギリスの桜研究家が作出した「おかめ桜」と思われます。
上の横浜緋桜を探す過程で、一緒に調べられました。
この桜もずっと名前が分からなかったので、スッキリ!
小田原の根府川あたりが、このおかめ桜の名所のようです。
あなたは絶対「寒緋桜」──よね?
遊歩道沿いには寒緋桜も咲いていました。
沖縄で「桜」といえばこの「寒緋桜」をさすそうです。
沖縄では1月に咲きますが、本州では2月以降。
本州では確か旧正月あたりに咲くから「元日桜」という別名もあるそうだけれど・・・。
あれれ?
旧正月って2月中旬よね?
今はもう3月下旬だけど──そんなに花期が長いのかしら?
寒い時期だから長く咲き続けているのかな??
まさか、これ別の桜なのかしら?
どう見ても寒緋桜だけどなぁ~。
う~ん。
植物の同定は難しい。
やっぱりソメイヨシノが好き♪
▲去年のソメイヨシノ。今年ももうすぐ!
濃いピンクの桜はとてもチャーミングなんだけど
やっぱり慣れ親しんだソメイヨシノが満開になるのを心待ちにしてしまいます。
あの、ふんわりとした柔らかい色と咲き方がとても好きです。
もうすぐ日本列島、桜一色に染まりますね^^
それじゃまたね♪
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