ローズ・ピンクの鮮やかな発色で形の良い花が美しい「レオナルド・ダ・ヴィンチ」。枝先が長くなるシュラブ樹形のバラで、つるバラとして使えます。その色変わりのような雰囲気の「レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ」は、フロリバンダ系統のブッシュ樹形。どちらも育てやすくて初心者向きの人気品種です。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
Leonardo da Vinci
DATA
バラの系統 | フロリバンダ【F】 |
開花のしかた | 返り咲き 3~4輪の房咲き |
花径 | 10cm |
花形 | 咲き始めの深いカップ咲きからクォーター・ロゼット咲きへ |
香り | 微香 |
樹形 | 本来ブッシュ樹形だが、日本では直立性のシュラブ樹形(2m) |
作出情報 | 1993年 フランス/メイアン |
備考 |
1993年イタリア モンツァ国際コンクール金賞受賞 冬季の切り詰めにも強い |
強健でよく咲く、ファースト・ローズにおすすめのバラ
深いローズ・ピンクが印象的なレオナルド・ダ・ヴィンチ。イタリア・ルネッサンスを代表する天才芸術家の名を冠したこのバラは、花びらが肉厚で、雨による痛みがほとんどなく、花もちがよく、最後まで美しいのが特徴です。しかも開いたときにクオーター・ロゼット咲きになりとても華やかな雰囲気のバラです。
作出国のフランスではフロリバンダとして登録されているので、本来はブッシュ樹形なのでしょうが、日本では枝先が2mほどになるシュラブ樹形に育ちます。枝先をトレリスやフェンスに誘引して、小型のつるバラとして立体的な仕立てをすることができます。また冬季の切り詰めにも強いので、ブッシュ樹形で楽しむこともできます。
ブッシュ樹形に管理すれば、春から秋まで四季咲きします。つるバラとして管理すれば四季咲きの性質は弱くなり、返り咲きていどになります。春バラの季節にたっぷり咲いた後は、比較的よく返り咲きし、秋にもあるていどまとまって咲きます。花枝があまり長くないので、花が下向きにならず、横向きに咲くのも扱いやすいポイント。
病気に強く育てやすい人気品種で、初めてバラを育てる人にもおすすめできます。1993年イタリア モンツァ国際コンクール金賞受賞
レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチもおすすめ
こちらも耐病性が高く、「無農薬でも育てられるくらい」と、書かれているサイトもありました。ローズ・ピンクの「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と同様に、マットな質感で退色の少ない美しい発色のバラです。
「レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ」の方は、「レオナルド・ダ・ヴィンチ」と異なり、1.5mまでの短いシュラブ樹形のバラです。「レオナルド・ダ・ヴィンチ」とよく似た印象の花ですが、交配は異なり、枝替わりというわけではありません。
2003年、フランス・メイアン作出。ドイツの国際コンクールADRを受賞。
口コミと値段の目安
バラ苗ショップからのコメント
レオナルド・ダ・ヴィンチ
クォーターロゼット咲きで、花弁数が多く厚く丈夫なため、雨による傷みが殆どない。花持ちが良く、数輪の房咲きとなって開花する。樹形は直立性でシュラブ状に生育するので短めのつるバラとして扱うのがよい。クラシカルな雰囲気と良好な返り咲き性のため人気が高い。強健種。(篠宮バラ園)
レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ
クリムゾンレッドの花色も寒さで深い赤に。育てやすく花もちの良い、四季咲きの木立性シュラブ。クリムゾンレッドの花色とカップ咲きの花形がシックな雰囲気のバラです。
花色は咲き進むにつれてピンクを帯びてきます。濃緑の照り葉が美しく、花色を引き立てます。
耐寒・耐病性があり、修景バラのように扱うことができます。また、枝がシュラブ状によく伸びるため低いフェンスなどに仕立てることもできます。(バラの家)
ロザリアンの口コミ
レオナルド・ダ・ヴィンチ
このバラの特徴は、その花の美しさもさることながら、ステム(花枝)の短さにあると思っています。ほぼつるを誘引した場所で花が咲いてくれるので、誘引の美しさが映えるバラといえます。壁に誘引した場合、壁にピッタリ張り付くように咲いてくれるので、壁面との相性もとても良いと思います。
レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチ
我が家では、鉢植えで、開帳型のフェンス仕立てです。土の関係か、または気候の関係か・・・赤というより、今年はピンクに近い。たくさん房になって咲き、大変華やかな薔薇です。
バラ苗の値段の目安
予約苗 バラ苗 レッドレオナルドダビンチ 国産大苗6号スリット鉢フロリバンダ(FL) 四季咲き中輪 シュラブローズ 赤系【2019年2月上旬順次配送】 価格:3,024円 |
まとめ
レオナルド・ダ・ヴィンチも、レッド・レオナルド・ダ・ヴィンチも、どちらもしっかりとした花びらの質で、雨傷みもなく、最後まできれいなまま楽しめるのが嬉しいバラです。
耐病性が高く、ホームセンターの隅で瀕死だったところを家につれてきて咲かせたという方を数人見かけました。花の発色がよく、どこかマットな雰囲気のあるところがフランスらしいなぁ~と思います。
育てやすく咲いたときの満足感も高い、ファースト・ローズにおすすめできるバラですね^^