バラの「ローテーション散布」は、同じ系統の農薬ばかり使って耐性がつくのを防ぐための方法です。

しかし初心者向けハンドスプレー農薬は、商品名が違っても同じ系統成分が入っていることが多く、単純に交互使用しても意味のあるローテーションになっていない場合があります。

今回は、初心者向けに「なぜ必要なのか」「どう考えればいいのか」を分かりやすく解説します。


CONTENTS

ローテーション散布とは?

薬を適正に、効果的に使うためには「ローテーション散布」が必要といわれます。

 

しかしローテーション散布とはどういう意味でしょうか? じつは商品を変えればいいわけではなく、有効成分を変えればいいわけでもありません。意外と奥が深いのがローテーション散布です。

 

今回は、農薬のローテーション散布の正しい意味を理解すると同時に、初心者でも実践しやすいローテーションのやり方を、製品ベースで紹介します。

同じ農薬ばかり使うと耐性がつく

じつは植物につく病気の原因菌や害虫は、同じ農薬ばかり使っていると、その農薬に耐性をもつものが発生することが知られています。同じ農薬ばかり使っていれば、いずれその農薬が効かない病原菌や害虫ばかりになってしまうおそれがあるのです。

 

それはあなたの庭だけの話ではなく、長い年月をかけて、いずれ日本全体でその農薬が効果を失うことにもつながります。

 

大げさな話ではなくローテーション散布は、あなたのバラを守ると同時に、その農薬が使い続けられる年数を少しでも長くするために重要な使い方という側面もあります。

ローテーション散布は「系統を変える」のが基本

ローテーション散布は、農薬の商品を変えるのではなく、農薬に含まれている薬剤(有効成分)を変えればいいわけでもありません。じつは「異なる系統の薬剤を交互に散布する」ことではじめてローテーション散布が成立します。

 

ローテーション散布とは

・病気や害虫に、異なる系統の薬剤を交互に散布する防除方法

その「ローテーション散布」意味がないかも?

アブラムシ

▲バラの蕾にびっしりついたアブラムシ

ラがどんどん生長する春はロザリアンにとって嬉しい季節ですが、同時に病虫害に悩まされ始める季節でもあります。せっかく伸びた新芽の先を真っ白にしてしまうウドンコ病や、蕾にびっしりつくアブラムシ・・・。イヤですよね!

 

これらを予防したり駆除するために使うのが農薬です。

 

▲ハンドスプレー農薬は手軽だけれど・・・

手軽に使えるハンドスプレータイプの農薬は、初心者さんでも1本や2本もっている商品でしょう。

 

上の写真の3種類のハンドスプレー農薬は、殺菌剤と殺虫剤の両方が入っているタイプ。ほとんどのホームセンターで取り扱いがあり入手しやすく効果も高いので、多くの方が使っています。

 

YOUYOU

わたしも、ちょうどその3種類のハンドスプレー農薬を使っているわ。バラには「ローテーション散布」した方がいいって聞いたから、アレを使ったら次はコレって交互に──。まぁ、詳しくは分からないんだけどね。

あいびーあいびー

残念ながら、この3種類のハンドスプレー農薬をローテーションしても、意味のあるローテーション散布になっていないわ。

どうしてこの3種類じゃ意味がないのか、どうすればいいのかが分かるように、順を追って説明していくね。

※この記事内では、ローテーション散布の考え方を説明するため、生産終了した「アタックワンAL」を例として掲載しています。

ローテーション散布が必要な理由

▲図1、葉についた害虫の群れ

の図は、害虫がバラの葉についている図です。なんか憎らしい顔してますが、アブラムシだとしましょう。

 

ここに、アブラムシに効果のある殺虫剤Aをかけます。

 

▲図2、殺虫剤A使用後

アブラムシをほぼ退治しました。でも、1匹だけ赤いアブラムシが残ってしまいましたね。じつはこの赤いアブラムシは突然変異で、殺虫剤Aに耐性があります。

 

ここにまた殺虫剤Aをかけます。

 

▲図3、殺虫剤Aが効かない害虫だらけになってしまった・・・

殺虫剤Aは赤いアブラムシに効かないので、いくら散布してもどんどん増えていきます。

 

このように、同じ殺虫剤ばかり使っていると、結果的に耐性をもつ害虫ばかり増やしてしまい、バラを育てている側からみれば「ぜんぜん農薬が効かない!」ということになります。

 

ウドンコ病や黒星病でも同じです。

 

同じ殺菌剤──たとえば殺菌剤Bばかり使っていると、殺菌剤Bに耐性をもつ菌が現れ増殖し、次第に殺菌剤Bが効かなくなっていくのです。

 

耐性をもつ害虫や菌の発生を防ぐために有効なのが、いくつかの農薬の「ローテーション散布」です。これが、ローテーション散布が重要な理由です。

 

YOUYOU

なるほど~。同じ農薬を使い続けていると、結局その農薬が効かなくなってしまうのね。だからローテーション散布しないとダメなのね。

理由はわかったけど──だったら3種類の商品をローテーション使いするわたしのやり方でいいんじゃないの?

あいびーあいびー

それじゃ次に、YOUちゃんが使っている3商品の農薬成分を細かく見ていきましょう。

商品名が違っても同じ成分が入っていることがある

商品名 商品写真

有効成分

ベニカXネクストスプレー

還元澱粉糖化物・クロチアニジン・ピリダリル・ペルメトリン・マンデストロビン

ベニカXファインスプレー

クロチアニジン・フェンプロパトリン・メパニピリム

アタックワンAL ビフェントリン、ミクロブタニル

 

3つの商品のハンドスプレー農薬を、詳しく見てみましょう。これらはどれも殺虫剤と殺菌剤を混合した商品で、複数の有効成分が配合されています。

 

注目してほしいのは、ベニカXネクストスプレーにもベニカXファインスプレーにも「クロチアニジン」という同じ成分が使われている点です。

 

「クロチアニジン」は、アブラムシに効果のある殺虫成分です。

 

つまりベニカXネクストスプレーとベニカXファインスプレーをいくら交互に散布しても、アブラムシにとってはローテーション散布になっていないのです。

 

YOUYOU

あっ、本当だ! 商品名が違っても、同じ有効成分を使っているのね! たしかにこれだとローテーションにならないわね。

でもアタックワンALは、有効成分がかぶっていないから大丈夫そうね。

あいびーあいびー

さぁ、それはどうかな? じつは「ローテーション散布」は、有効成分が違っていればいいのではなくて、その薬剤の系統が重要なの。

系統の違う農薬をローテーションするのが効果的な「ローテーション散布」なのよ。次は系統をみていきましょう。

有効成分が違っても同じ系統の場合がある

商品名 有効成分 系統
ベニカXネクストスプレー

還元澱粉糖化物

クロチアニジン

ピリダリル

ペルメトリン

マンデストロビン

デンプン系殺虫剤

ネオニコチノイド系殺虫剤

ジハロプロペン系殺虫剤

ピレスロイド系殺虫剤

Qol剤(ストロビルリン系)殺菌剤

 

ベニカXファインスプレー

クロチアニジン

フェンプロパトリン

メパニピリム

ネオニコチノイド系殺虫剤

ピレスロイド系殺虫剤

アニリノピリジン系殺菌剤

アタックワンAL

ビフェントリン

ミクロブタニル

ピレスロイド系殺虫剤

EBI剤、またはその作用機作からDMI剤に分類される

 

注目してほしいのは、赤字で記したところです。配合されている殺虫成分は違うけれど、どのハンドスプレー農薬にもピレスロイド系殺虫剤が入っています。

 

つまりこの3種類の農薬をローテーション散布しても、同じピレスロイド系薬剤を散布し続けていることになり、意味のあるローテーションになっていないのです。

 

YOUYOU

有効成分の名称が違っているのに、系統は同じなのね!これだと確かにこの3商品を使っても意味のあるローテーション散布になっていないわね。

難しいなぁ・・・。ところで、そもそも農薬の系統ってなに?

農薬の系統とは?

農薬は害虫や病原菌への攻撃方法で分類される

▲さまざまな方法で害虫を駆除

ここまでくると、かなり専門的な話になりますが、農薬の系統とは「害虫や菌に対する作用の仕組みが同じグループ」をさします。

 

上の図のように、害虫に効果のある農薬は大きく5つのタイプに分けることができます。

 

「神経を攻撃するタイプ」、「ホルモンバランスを崩すタイプ」、「消化器官を攻撃するタイプ」、「新しい皮膚を作れなくさせるタイプ」、「呼吸させなくするタイプ」の5タイプです。

 

これら5タイプをさらに細かく分けて同じような作用で攻撃するタイプの農薬をグループ分けしたのが「農薬の系統」です。

同じ系統ばかり使うと効かなくなる

同じ方法でばかり攻撃すると、それに耐性を持たれてしまう恐れがあるから「さまざまな効果で攻撃するように系統の違う農薬をローテーション散布する」というのが、「ローテーション散布」の正確な意味なのです。

 

YOUYOU

なるほどー!「ローテーション散布」が必要な理由はよく分かったし、わたしがやっている3商品のローテーションじゃあまり意味がないのも分かったわ。

それじゃ結局どうすればいいの?

初心者向けハンドスプレー農薬は成分が重なりやすい

▲農薬の「ローテーション散布」は、希釈タイプを使うのが確実

統を変えながら、かつそれぞれの農薬の年間使用回数を守りながら、正しく「ローテーション散布」しようと思えば、現状ハンドスプレー農薬だけで済ますのはムリです。

 

ハンドスプレー農薬がさまざまな薬剤を配合しているのに対して、希釈タイプの農薬は、ほぼ単一の成分でできています。これを系統別にいくつかそろえてローテーション散布するのが、もっとも確実な方法です。

 

YOUYOU

そんなぁ・・・。我が家の環境だとそんな本格的な薬剤散布はできないんだけど──。

同じような人は多いと思うけど、どうすればいいの?

あいびーあいびー

ハンドスプレー農薬以外に、現在では初心者にも使いやすい農薬が登場してきています。

それでは次に、初心者向けに現実的な方法を紹介します。

初心者におすすめの現実的なローテーション方法

1、ベニカXガード粒剤+GFオルトラン粒剤(鉢栽培で使用)


ベニカXガード粒剤 550g KINCHO園芸 殺虫剤 ベニカ 殺虫剤 顆粒 殺虫剤 殺菌剤 ベニカ 殺菌剤 顆粒 殺菌剤 病害虫 対策 病害虫 予防 殺虫殺菌剤

オルトラン GFオルトラン 粒剤 200g KINCHO園芸 殺虫剤 農薬 オルトラン 殺虫剤 害虫 駆除 殺虫 アブラムシ 殺虫 アオムシ 殺虫 害虫 対策 殺虫剤 粒剤

 

土に撒いて病虫害を防除する農薬「ベニカXガード粒剤」は、クロチアニジン(ネオニコチノイド系殺虫剤)+バチルス チューリンゲンシス菌の生芽胞及び産生結晶毒素(病気耐性を上げる天然由来の菌)を混ぜた商品です。

 

「GFオルトラン粒剤」は、アセフェート(有機リン系殺虫剤)単体の農薬です。

 

この二つの農薬は系統が違うので、ローテーション散布することができます。

 

ベニカXガード粒剤はバラに、年間4回まで使える。

GFオルトラン粒剤はバラに、年間5回まで使える。

 

どちらも効果の持続期間は約1カ月なので、両方合わせて年間9回、ローテーション使いで9カ月間、害虫からバラを守ることができます。

ベニカXガード粒剤は鉢栽培限定で使いたい

ベニカXガード粒剤に含まれるクロチアニジンは、ミミズなどの土中生物も駆除してしまうので、鉢栽培限定で使うようにしたい薬剤です。

 

2、GFオルトラン+ベニカグリーンVスプレー(庭植えOK)


殺虫殺菌剤 ベニカグリーンVスプレー 1000ml KINCHO園芸 殺虫剤 農薬 殺虫剤 殺菌剤 農薬 殺菌剤 うどんこ病 治療 殺虫剤 アブラムシ 殺虫剤

 

「ベニカグリーンVスプレー」は、フェンプロパトリン(合成ピレスロイド系殺虫剤)+ミクロブタニル(EBI系殺菌剤)を混ぜたハンドスプレー農薬です。

 

土に撒く粒剤ベニカXガード(ネオニコチノイド系殺虫剤)ともGFオルトラン粒剤(有機リン系殺虫剤)とも違う系統の殺虫剤なので、どちらの粒剤ともローテーション散布することができます。

このローテーションなら庭植えOK

GFオルトラン粒剤に含まれるアセフェートのミミズへの効果は限定的です。そのため、GFオルトラン粒剤とベニカグリーンVスプレーなら、地植え栽培でも使えるローテーション散布になります。

 

3、天然由来資材を併用する(どの農薬とも併用OK・使用回数に制限なし)


ベニカナチュラルスプレー 1000ml KINCHO園芸 殺虫剤 農薬 殺虫剤 ベニカ 殺虫剤 毛虫 殺虫剤 殺菌剤 農薬 殺菌剤 病気 防除 殺虫殺菌剤

マイローズ ベニカBT殺菌粒剤(500g)

 

「ベニカナチュラルスプレー」は、還元澱粉糖化物+イモムシ駆除に効果があるバチルス チューリンゲンシス菌(BT菌)の生芽胞及び産生結晶毒素+調合油(ニームオイル)を混ぜたハンドスプレー農薬です。

 

天然由来の成分だけを混ぜた人体にも環境にも安全なスプレーで、年間使用回数に制限がありません。

 

この農薬は、ほかのどの農薬とも殺虫成分がかぶらないので、ローテーション使いしやすい農薬です。ただし、大きく育ってしまった害虫には効果が薄いです。

 

「ベニカBT殺菌粒剤」は、バチルス チューリンゲンシス菌(病気耐性を上げる天然由来の菌)単体の土に撒く粒剤です。使用回数に制限はありません。

 

これら人体にも環境にも安全な資材を上手に利用して、病虫害からバラを守りましょう。

 

ベニカBT殺菌粒剤は、上記のベニカXガード、GFオルトラン、ベニカグリーンVスプレーと併用でき、使用回数に制限がないのでとても使いやすい商品です。(ただし、ベニカXガードにはベニカBT殺菌粒剤が含まれているので、同時に使う必要はありません)。

4、病気に強い品種を選ぶ

リュシオール

▲「ロサ オリエンティス プレグレッシオ」ブランドの「リュシオール」

近年発表されている新品種のバラには、病気の発生が少ないものが多くあります。

 

たとえば日本なら「ロサ・オリエンティス・プログレッシオ」ブランドのバラは、病気にかかりにくい手のかからないバラばかりです。フランスの「デルバール社」のバラも、耐病性の高いバラを多く発表しています。

 

耐病性の高いバラなら、病気予防や治療用の薬剤散布を減らすことができます。

5、希釈タイプ農薬なら本格的なローテーションが可能(中級者以上の方向け)

希釈タイプの農薬

▲希釈タイプの農薬を散布するのが確実

希釈タイプの農薬は、多くが単体の薬剤です。そのため、自分で農薬の系統管理がしやすく、確実にローテーション散布ができます。管理している株数が多い中級者以上の方は、希釈タイプ農薬を使って上手にローテーション散布してください。

 

具体的なローテーション散布の参考になる記事をいくつか貼っておきます。

希釈農薬の基礎知識

バラと小さなガーデンづくり

希釈タイプの農薬を選ぶとき・組み合わせるときの基礎知識と注意点10!<農薬初心者向け>

希釈タイプの農薬を選ぶとき・組み合わせるときの基礎知識と注意点10!<農薬初心者向け>
プロおすすめのローテーション例

バラと小さなガーデンづくり

バラの消毒・使用薬剤とプロおすすめのローテーション例・3月から始めるバラの農薬散布!

バラの消毒・使用薬剤とプロおすすめのローテーション例・3月から始めるバラの農薬散布!
希釈タイプ農薬の系統一覧

バラと小さなガーデンづくり

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!
希釈タイプ農薬の使い方

バラと小さなガーデンづくり

希釈タイプの農薬の作り方・使い方と注意点<農薬初心者むけ>

希釈タイプの農薬の作り方・使い方と注意点<農薬初心者むけ>

鉢栽培と地植えで考え方は違う

ラ栽培に限らず、植物を育てるには豊かな土が必要です。ミミズは植物が育ちやすい栄養豊富な土をつくる、植物にとってなくてはならない存在です。ミミズは「土の守り神」「畑の神様」と称されるほどです。

ベニカXガードはミミズや生態系への影響に注意

ベニカXガードに含まれているクロチアニジンには強力な殺虫効果があります。バラの根を食べるコガネムシ幼虫をも駆除するほど頼もしい農薬ですが、「土の守り神」であるミミズなども一緒に駆除し、長く土に残る性質から生態系への影響が懸念されている薬剤です。

 

このため、地植えのバラに頻繁に使うのはオススメできません。鉢栽培主体で使いたい農薬です。

地植えではGFオルトラン中心が現実的

同じ土に撒くタイプの農薬GFオルトランの主成分はアセフェートです。アセフェートはミミズへの影響は限定的とされています。庭植えで使うならGFオルトランを中心に、スプレー農薬を組み合わせてローテーションを組むのが、環境に優しく現実的な方法です。

初心者はどこまで気にすればいい?

YOUYOU

どの商品を選べばいいか分かってよかったわ。これならわたしもできそう。

サイトでは、初心者向けの農薬の使い方として「がっつりタイプ」(害虫をほぼ見たくない方向け)「観察タイプ」(しっかり観察することで農薬の本数を減らしたい方向け)の2つの方法を提案しています。

 

それぞれ詳しく紹介しているので、参考にしてください。

初心者向け農薬の使い方提案

バラと小さなガーデンづくり

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

最初から完璧を目指さなくてOK

初心者さんは農薬じたいが苦手なのに、さらにローテーション散布するために、農薬の成分名やら作用効果による系統やら、気にしなければいけないことが多すぎて、最初は混乱してしまうと思います。

 

とりあえずローテーション散布の理論だけでも理解しておけば、あとはできる範囲でやっていって大丈夫。まずオススメの方法を試してみて、あとは自分なりに工夫していけばいいと思います。

 

完璧を目指して疲れてしまうより、できる範囲でゆるく取り組んで楽しむ方を優先しましょう!

よくある質問(FAQ)

ハンドスプレーだけでローテーションできますか?

初心者向けのハンドスプレー農薬は、さまざまな成分を配合して「これ1本で病気にも害虫にも効く」と、オールマイティーに使える薬剤を商品開発しています。

 

そのため、どの商品も成分が重なりがちで、ハンドスプレー農薬だけでローテーション散布を成立させるのは難しいです。

毎回違う商品を使えばいいの?

ローテーション散布は、商品を変えて散布するのではなく、有効成分の系統を変えて散布するのが効果的なやり方です。

 

初心者さんが使いやすいハンドスプレー農薬や土に撒くタイプの農薬を、有効成分やそれぞれの系統まで別記事にまとめているので、自分なりのローテーション散布を考えたい方は、どうぞ参考にしてください。

初心者向け商品の有効成分や系統まとめ

バラと小さなガーデンづくり

バラ初心者におすすめのハンドスプレー&土に撒く農薬一覧|病気・害虫対策を比較

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ベニカXガードとGFオルトランは交互使用できる?

ベニカXガード粒剤の有効成分はクロチアニジン(ネオニコチノイド系殺虫剤)+バチルス チューリンゲンシス菌です。一方GFオルトラン粒剤の有効成分はアセフェート(有機リン系殺虫剤)です。殺虫成分の系統が違うので、交互使用することができます。

無農薬ならローテーションは不要?

無農薬資材、たとえば今回紹介したベニカナチュラルスプレー、ベニカBT殺菌粒剤などは、病原菌や害虫に耐性がつかないので、ローテーションする必要がありません。人にも環境にも安心・安全で使いやすい資材です。

まとめ│農薬ローテーションは土に撒く粒剤をメインにすれば初心者でもやりやすい

今回は、バラの農薬の「ローテーション散布」について、やや深堀りして紹介しました。

 

我が家はベランダ栽培のため、あまり農薬が使えない環境です。そこで年4回までのベニカXガード粒剤をメインで使い、補助的に農薬の系統がかぶらないベニカグリーンVスプレーやベニカナチュラルスプレーを併用しています。

 

忙しい方ならベニカXガード粒剤とGFオルトラン粒剤を交互にローテーション使いするのをオススメします。

 

「そだレポ」を担当してくださっている応援レポーターさんには希釈タイプ農薬をローテーション使いしている方もいますが、細かいことはあまり気にせず数種類のハンドスプレー農薬を定期的に散布する方法の方もいます。

 

どれが正解でどれが間違いということではなく、それぞれの置かれた環境で、もっともやりやすい方法で実践していけばいいのです。「必ず農薬ローテーションしなければ!」なんて難しく考えず、最初はやりやすい方法でやり、少しずつ改善していけばいいと思いますよ。

 

YOUYOU

わたしも、とりあえず自分のできる範囲から取り組んでいきます。最初からベテランさんと同じように行かなくて当たり前だものね!

 

初心者向け農薬の使い方提案

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バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説

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初心者向けハンドスプレーと土に撒く農薬詳細

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バラ初心者におすすめのハンドスプレー&土に撒く農薬一覧|病気・害虫対策を比較

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参考文献

「今さら聞けない農薬の話」(農文協)

JCPA農業工業会「農薬はどうして効くの?」https://www.jcpa.or.jp/qa/a4_01.html

 

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