ウドンコ病で真っ白になったバラ「紅玉」の蕾

「庭のバラは平気なのに、なぜかベランダだけウドンコ病になる・・・」。じつはウドンコ病は、「カビ=ジメジメ」という常識が通用しない少し変わった病気です。

この記事では、ベランダ栽培で発生しやすい理由から、シリンジ(葉水)・納豆菌スプレー・重曹オイルによる実践的な対策、市販薬の選び方まで詳しく紹介します。


CONTENTS

春のベランダ・軒下栽培でとくに注意!今年こそウドンコ病を克服しよう

▲ウドンコ病にかかった白モッコウバラ

かくなってきて、バラの蕾が膨らむのを毎日楽しみにしていたのに・・・気づけば葉っぱや蕾の下が、まるで白い粉を吹いたように真っ白!

 

ウドンコ病は、とくにベランダ、軒下栽培の方は要注意な病気です。見た目がショッキングなだけでなく、放っておくと新芽が縮れたり光合成ができなくて生育が悪くなってしまうこともあります。

 

「カビの病気っていうから、ジメジメしないように気をつけていたのに、どうして?」
「ベランダで大事に箱入り娘で育てていたのに、なぜうちのバラだけ・・・?」

 

こう思う方も多いかもしれません。じつは、ウドンコ病には一般的なカビの常識を覆す「ある意外な特徴」があります。そのため、よかれと思って良質な環境で育てている人ほど、足元をすくわれてしまう盲点があるのです。

 

この記事では、長年バラのウドンコ病と向き合ってきたわたしの実体験をもとに、ウドンコ病の勘違いされやすい正体と原因を徹底解説!さらに、我が家のベランダで効果を実証した「納豆菌スプレーでの予防」や、家にあるモノでできる「手作り重曹オイルスプレーでの治療法」など、化学農薬に頼りきらない安心・安全なステップをわかりやすくお届けします。

 

今年こそ、ウドンコ病をすっきり克服して、お気に入りのバラを美しく咲かせましょう!

バラのウドンコ病はなぜ出る?ベランダ栽培で多発する本当の理由

▲ウドンコ病にかかったミニバラ

策を始める前に、まずは敵の正体を知ることから始めましょう。ウドンコ病を克服する最大の鍵は、その「風変わりな性質」にあります。

ウドンコ病の正体は「水が嫌い」なカビ!?

植物の病気の多くは「高温多湿」や「長雨」で発生します。バラの最凶の病気と言われる「黒星病」も、雨に濡れることで感染が広がります。

 

ところが、ウドンコ病の原因であるカビ(糸状菌)は、全く逆の性質を持っています。なんと、「乾燥気味で、風通しが悪く、日当たりが悪い場所」が大好物なのです。

 

さらに驚くことに、ウドンコ病の胞子は「水に弱く、長時間濡れると発芽・感染能力が落ちる」という、カビらしからぬ弱点を持っています。

だから「雨の当たらないベランダや軒下」で発生しやすい

我が家のベランダ

▲ベランダはウドンコ病が出やすい環境

「庭に地植えしたバラは平気なのに、ベランダで大事にしている鉢植えにばかりウドンコ病が出る。どうして?」この謎の答えが、まさに先ほどの性質です。

庭のバラは、ザーザー降りの雨に当たることで、ウドンコ病の胞子が自然に洗い流されたり溺れたりして、意外と大流行しにくかったりします。

 

一方で、雨の当たらないベランダや軒下は、ウドンコ病にとって水で溺れる心配がない安全地帯です。雨が遮られ、適度に乾いていて、風が遮られて胞子が留まりやすい環境は、彼らにとってまさに「楽園(パラダイス)!」。

 

じつは、日本よりはるかに夏が乾燥している欧米(イギリスやアメリカの西海岸など)では、ウドンコ病は日本以上に猛威を振るう最凶の病気として恐れられています。雨の当たらないあなたのベランダは、気候のメカニズム的に、この「欧米の乾燥地帯」と同じ状態になってしまっているのです。

ウドンコ病と黒星病の違いを比較

バラの2大疾病、ウドンコ病と黒星病の違いを、わかりやすく表にまとめました。

比較 ウドンコ病 黒星病
好む環境 乾燥気味・風通し悪い 高温多湿・雨
水への反応 長時間濡れると弱る 水滴で感染拡大
出やすい場所 ベランダ・軒下 雨ざらしの庭
発生時期 春・秋 梅雨〜夏

ウドンコ病が発生しやすい「時期」と「引き金」

▲ウドンコ病が発生しやすい時期

ウドンコ病が活発になるのは、主に以下のシーズンです。

 

・春(4月〜6月):新芽がぐんぐん伸び、蕾が膨らむ時期
・秋(9月〜11月):夏の暑さが和らぎ、涼しくなる時期

 

カビといえば真夏の蒸し暑い時期をイメージしますが、ウドンコ病が一番元気になるのは20℃前後の過ごしやすい気温のとき。人間が「お出かけ日和だな」と感じる心地よい季節が、ウドンコ病のトップシーズンです。

 

しかし真夏の猛暑期には勢いが落ち、ほとんど見かけなくなります。

 

寒暖差が大きい環境でとくに発生しやすく、三寒四温と呼ばれる春の気候や、温度変化が大きくなりやすいベランダ栽培ではウドンコ病が発生しやすくなります。

 

また、植物を大きくしようとして窒素(チッソ)分の多い肥料をあげすぎてしまうことも大きな引き金になります。窒素が多いと、バラの細胞がふやけたように柔らかく(軟弱に)育ってしまい、ウドンコ病の菌が葉の表面に針を刺しやすくなってしまうので注意が必要です。

 

さらに日照不足でひょろりと軟弱に育ったバラもウドンコ病にかかりやすいです。

【予防】お金をかけずにできる!2つのオーガニック対策

ドンコ病の正体と原因がわかれば、対策はもう見えてきたも同然です。

ここからは、化学農薬を何度も撒く前にぜひ試してほしい、安心・安全で効果抜群の「2つの予防法」を紹介します。

予防法① 朝一番の「シリンジ(葉水)」

カビの予防なのに葉っぱを濡らすの!?と驚かれるかもしれません。ですが、前述の通りウドンコ病の胞子は長時間濡れると発芽・感染能力が落ちるという珍しい弱点を持っています。

 

雨の当たらないベランダや軒下などの環境では、週に数回、人工的に雨を降らせるイメージで、ホースのシャワーや霧吹きを使って葉の表裏をしっかり洗い流すシリンジ(葉水)がものすごく効果的です。

シリンジを行うときの鉄則

必ず天気の良い日の「朝一番」に行ってください。

夕方や夜にシリンジをして葉が濡れたまま夜を迎えると、今度は水が大好きな別の病気(黒星病)を招く原因になってしまいます。

 

日中の太陽と風で、数時間以内にカラッと乾かせる朝に行うこと。これこそ、雨の少ない欧米のガーデナーたちも実践している、定番のオーガニック予防法です。

予防法② 納豆菌スプレーで予防バリアを作る

納豆スプレー

▲つるバラの葉裏から納豆菌スプレーを散布

もうひとつ、日本ならではの強力な味方が、私たちの食卓でお馴染みの「納豆」です。じつは、納豆菌(バチルス菌)を使った微生物防除は、プロの花苗生産者の温室でも実際に導入されている信頼性の高い技術です。

 

仕組みはとてもシンプル。ウドンコ病の菌がやってくる前に、バラの葉の表面をあらかじめ「体に害のない良い菌(納豆菌)」でいっぱいにコーティングしてあげるのです。すると、後からやってきたウドンコ病の菌は、葉にくっつく隙間がなくなり、発生を未然に防ぐことができます。

「雨が当たらないベランダ」だからこそ、高い効果が出る

じつはこの納豆菌スプレー、庭の地植えのように雨が当たる環境だと、せっかく定着した納豆菌が洗い流されてしまうため、効果を維持するのが少し難しくなります。

しかし雨の当たらないベランダや軒下、または温室なら、スプレーした納豆菌が流されずに葉の表面にずっと留まってくれます。つまり、ベランダや温室という環境は、納豆菌スプレーがもっとも本領を発揮できる、相性抜群の場所なのです。

 

我が家でもこの納豆菌スプレーをベランダで3年間にわたって実験してみたのですが、その効果は目を見張るものでした。

同じつるバラ(紅玉)の株で、左側には納豆菌スプレーを定期的に散布し、右側には散布しないで育ててみたところ、なんとスプレーをした左側はウドンコ病が一切出ず、生き生きとした美しい葉を保ち続けることができたのです。

 

納豆菌スプレーは、家にある道具で簡単に作ることができます。詳しいレシピや、葉にしっかり定着させるためのちょっとしたコツ(展着剤アビオン-Eの活用など)は、こちらの記事でステップを追って詳しく解説しています。ぜひ合わせてチェックしてみてください。

納豆菌スプレーのつくり方使い方はこちらをご覧ください

バラと小さなガーデンづくり

バラのウドンコ病予防に納豆菌が効く!納豆菌スプレーのつくり方・使い方

バラのウドンコ病予防に納豆菌が効く!納豆菌スプレーのつくり方・使い方

【発生初期】白い粉を見つけたら?早めの対処法

1枚だけ葉っぱが白くなっている! というごく初期の段階なら、慌てて株全体に強い薬を撒く必要はありません。部分的なケアでサクッと食い止めましょう。

水の霧吹きでまず洗い流す

1枚だけ葉っぱが白くなっている程度なら、まずは慌てなくて大丈夫。

 

霧吹きやシャワーで、患部がびしょびしょになるくらいたっぷり水を吹きかけ、白い粉を洗い流してみてください。

 

ウドンコ病は一般的なカビと違って水に弱い性質があり、初期ならこれだけで勢いが落ちることもよくあります。ただし、葉が濡れたまま夜を迎えると別の病気(黒星病)の原因になるため、必ず朝〜午前中に行いましょう。

変形した葉や蕾は思い切って切り取る

一度ウドンコ病にかかって激しく縮れてしまった葉は、たとえスプレーで菌がいなくなったとしても、元通りの瑞々しい姿に戻るわけではありません。見た目も悪く、株の元気がなくなって見えてしまいますよね。

 

そんな傷んだ患部は思い切ってハサミで切り取り、それ以上広がらないように切り口の周りにもう一度スプレーをして消毒しておきましょう。

【初期〜重度】出てしまったら「重曹オイルスプレー」で治療

重曹オイルスプレー・キッチン版作り方1

▲ウドンコ病治療に効果的!重曹オイルスプレー

んなに予防に気をつけていても、季節の変わり目などにうっすらとウドンコ病が出てしまうことはあります。

そんなとき「やっぱり化学農薬を買ってこなくちゃダメか・・・」と落ち込む必要はありません。キッチンにある身近なモノだけで、安全かつ強力に撃退することができます。

 

それが、私のブログでもイチオシしている重曹オイルスプレーです。手作りできるうえに効果も高いので、ウドンコ病治療に、ぜひ取り入れてください。

アブラムシ・ハダニにも効く一石二鳥のメリット

しかもこの重曹オイルスプレーのすごいところは、ウドンコ病を治療しながら、同時にバラの大敵であるアブラムシやハダニ、コナジラミといった小さな害虫も一緒に退治できる点です。

 

こちらも実証実験をしているので、興味のある方はご覧ください。

アブラムシを手作りスプレーで駆除する実験

バラと小さなガーデンづくり

【ガチ検証】バラのアブラムシに効く無農薬手作りスプレー5選!最強の天敵も発見

【ガチ検証】バラのアブラムシに効く無農薬手作りスプレー5選!最強の天敵も発見

重症化してしまった場合の使い方

ウドンコ病で真っ白になったバラ「紅玉」の蕾

▲かなり酷くなっていても諦めないで!

「気づくのが遅れて、葉っぱの大部分が真っ白になってしまった」という場合でも、重曹オイルスプレーの濃度を濃く調整することで、かなり重症化してしまったウドンコ病に対しても効果を発揮します。

 

基本濃度はかなり安全よりレシピなので、治療に使うなら倍の濃さに調整した治療用レシピで使ってください。

 

白い粉で覆われた葉裏や枝にまで、液がしたたるほどたっぷりスプレーし、さらに指でなじませれば完璧です。油の膜と重曹の力が病気の芯まで浸透し、しぶといウドンコ病をすぐに目立たなくしてくれます。

 

油分が気になるときは、後で水で洗い流してください。

重曹オイルスプレーのつくり方・使い方はこちらをどうぞ

バラと小さなガーデンづくり

バラの重曹スプレー完全ガイド|ウドンコ病・アブラムシ・ハダニに効く「重曹オイルスプレー」の作り方

バラの重曹スプレー完全ガイド|ウドンコ病・アブラムシ・ハダニに効く「重曹オイルスプレー」の作り方

失敗しないための「予防」と「治療」の使い分け

ここまで紹介したオーガニック資材の使い分け目安を整理しました。

 

状態 おすすめ対策 向いている環境
まだ発生していない 納豆菌スプレー ベランダ・軒下
発生初期(1〜2枚) 重曹オイル局所噴霧 全環境
広がり始めた 重曹オイル治療濃度 ベランダ向き
高温期の治療 カリグリーン 夏場
確実に抑えたい 化学殺菌剤ローテ 中〜上級者

 

2つの手づくりオーガニック資材「納豆菌で守り、重曹オイルで攻める」という組み合わせで、化学農薬に頼らないウドンコ病対策が可能です。

 

ただし重曹オイルスプレーは油を使っている関係で、気温が高くなってからの使用には注意が必要です。25度以上になるほど気温が高いときのウドンコ病治療には、下記のカリグリーンがおすすめです。

 

※重曹オイルスプレーは基本濃度で使えばほぼ薬害は出ないので予防にも使えますが、より安全性を考えれば、予防には「納豆菌スプレー」の方をオススメします。

市販薬を使うなら?無農薬派〜化学農薬派までの選び方

本的には「納豆菌」と「重曹オイル」の2つがあればウドンコ病はコントロールできますが、「手作りする時間が取れない」「オーガニックの手法は本当に効くのかちょっと不安」という方のために、市販の薬剤(農薬)を上手に使った確実な対策も紹介します。

 

まずは、それぞれの特徴を分かりやすい表にまとめました。

 

資材・農薬 予防 治療 天然系 特徴
BT粒剤 × 根から吸収し耐性UP
ベニカXガード × 害虫も同時予防
やさお酢 初期向き
カリグリーン 高温期向き
サプロール × 強力だが臭いあり

※やさお酢の治療効果はごく初期のみです。

【予防向き】BT粒剤・ベニカXガード・やさお酢

BT粒剤は、根から吸わせて病気耐性を上げる天然資材


マイローズ ベニカBT殺菌粒剤(500g)

ベニカBT殺菌粒剤は、自然界にあるバチルスチューリンゲンシス菌(BT菌)を根から吸わせることで、バラの病気への抵抗力を強くする効果があります。ただしその効果は絶対ではなく、ベニカBT殺菌粒剤を使っていてもウドンコ病は少し発生します。とはいえ、かなり抑えられるのは間違いありません。

 

商品名に「殺菌」とついていますが、厳密には殺菌効果ではなく病気耐性を上げ予防する効果です。治療効果はありません。

 

年間使用回数に制限がなく、繰り返し何度も使えます。予防効果は約1カ月。

ベニカXガードは、病気と害虫予防が同時にできる農薬


ベニカXガード粒剤 550g KINCHO園芸 殺虫剤 ベニカ 殺虫剤 顆粒 殺虫剤 殺菌剤 ベニカ 殺菌剤 顆粒 殺菌剤 病害虫 対策 病害虫 予防 殺虫殺菌剤

ベニカXガードの有効成分は「クロチアニジン」「バチルスチューリンゲンシス菌」です。クロチアニジンが殺虫成分で、バチルスチューリンゲンシス菌(BT菌)が病気耐性を上げる成分です。

 

つまり、上記のベニカBT殺菌粒剤に殺虫成分「クロチアニジン」を追加したのが、このベニカXガードです。クロチアニジンが化学農薬なので、ベニカXガード自体も化学農薬に分類されます。病気と害虫予防が同時にできて使いやすい商品です。

 

ベニカXガードの年間使用回数は4回までです。予防効果は約1カ月。

やさお酢は、病気と害虫予防、さらに害虫駆除もできる天然資材


アースガーデン 園芸用殺虫・殺菌剤 やさお酢(1000ml)【アースガーデン】

オーガニック栽培派の方にとても人気がある市販の「お酢スプレー(やさお酢など)」も、ウドンコ病対策として優秀なアイテムです。

 

農業の世界でも「お酢の100倍希釈液」はウドンコ病の予防や初期治療に効果があるとされています。お酢に含まれる「酢酸(さくさん)」には、ウドンコ病の殺菌効果があるだけでなく、バラの代謝を促して葉を健康にする(病気に強くする)ダブルの効果が期待できます。

 

予防効果はあまり持続しません。2~3日に1回散布をオススメ。

【治療向き】カリグリーン

カリグリーンは、ウドンコ病や灰色カビ病を治療する天然の殺菌剤


殺菌剤 カリグリーン 1.2g×10袋入 KINCHO園芸 殺菌剤 農薬 殺菌剤 野菜 殺菌剤 ハーブ 殺菌剤 野菜 病気 予防 野菜 病気 防除 肥料 カリ肥料 M6

炭酸水素カリウムを主原料にした安全な病気治療薬です。臭いもないため、ベランダでも安心して使えます。もし「重曹オイルでもまだ白い粉がしぶとく残る」という時のステップアップとしても推奨できます。

化学殺菌剤を使うときの注意点

▲農薬の定期散布はローテーションを意識して

うしても化学農薬の力でしっかり治療したいという場合、定番の薬剤がありますが、実は現代のバラ栽培においてはいくつか重要な注意点があります。

サプロール乳剤は、病気予防と治療もできる希釈して使う農薬


殺菌剤 マイローズ ST サプロール 乳剤 100ml KINCHO園芸 殺菌剤 サプロール 殺菌剤 バラ 殺菌剤 バラ 病気 予防 バラ 病気 治療 バラ 黒星病 防除

サプロール乳剤は、ウドンコ病への特効薬として有名な、植物の中に薬液が染み込んで効く(浸透移行性)治療薬です。ただし集合住宅のベランダ栽培の場合は、独特の強い臭いがあるため、使いづらいところがあります。

 

効果は2~3週間持続します。

知っておきたい!昔ながらの定番薬の注意点

長年バラを育てている方や、古い園芸書を参考にしている方は「ダコニール1000」や「ベンレート水和剤」を思い浮かべるかもしれません。しかし、これらには現代ならではの弱点があります。

ダコニール1000は、病気予防に優れた効果があるが、高温期の薬害に注意


殺菌剤 ST ダコニール 1000 30ml KINCHO園芸 殺菌剤 農薬 殺菌剤 ダコニール 殺菌剤 野菜 殺菌剤 花 殺菌剤 野菜 病気 予防 花 病気 予防 芝生 病気 予防

ダコニール1000は優れた病気予防薬ですが、夏の暑い日に撒くと、葉が茶色く縮れる薬害(葉焼け)が出やすいというデメリットがあります。

ベンレート水和剤は、病気予防にも治療にも効果が高い農薬だが、抵抗菌が増えてしまった


殺菌剤 マイローズ GF ベンレート 水和剤 2g×6袋入 KINCHO園芸 バラ 殺菌剤 バラ 病気 予防 バラ 病気 治療 バラ 黒星病 対策 バラ うどんこ病 対策 M6

ベンレートは病気の予防にも治療にも優れた効果を発揮する希釈タイプの農薬です。

 

しかし古くから使われ続けた結果、ウドンコ病の菌が薬への免疫(薬剤耐性)を持ってしまい、現代では耐性菌の事例が多くなっています。

薬剤耐性を防ぐ「ローテーション散布」の基本

市販の化学農薬を使う場合に忘れてはいけないのが「商品名ではなく、成分の系統を変えて交互に撒く」というルールです。

 

例えば、サプロール乳剤は「EBI系(DMI系)」というグループに属しています。これを使用したら、次回は全く異なるグループ(アニリノピリミジン系など)の薬剤を組み合わせないと、カビに耐性がついて薬が効かなくなってしまいます。

 

薬を選ぶときは、パッケージの裏にある「成分名」や「系統」をチェックしてください。バラに使える農薬の系統を一覧にまとめた記事でも確認できます。

希釈タイプ農薬の系統をまとめた一覧データ

バラと小さなガーデンづくり

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!

ウドンコ病をそもそも出さない!3つの環境づくり

こまで紹介した薬剤やオーガニック資材での対策は、じつはあくまでサポート役。一番大切なのは、バラ自身が健康に育ち、ウドンコ病が居心地の悪い「環境」を人間が先回りして作ってあげることです。

明日からすぐにできる、大切な3つのアプローチを紹介します。

1、風通しを良くして病気の楽園を作らせない

前述の通り、ウドンコ病は「風通しが悪く、空気が淀んだ場所」が大好きです。

・鉢植え同士の間隔(鉢間や株間)を少し広めに取る
・株の中心に向かって込み入っている細い枝や、密集した葉をすっきり整理する

これだけで風が通り抜け、胞子が葉に留まりにくくなります。特にベランダ栽培では、意識して隙間を作ることが最大の防御になります。

2、病気に強い耐病性品種を選ぶ

「どうしても毎年ウドンコ病に悩まされる」「できるだけお世話をラクにしたい」という方は、苗を選ぶ段階から戦略を変えてみるのがおすすめです。

 

近年のバラの品種改良の進歩は目覚ましく、化学農薬をほとんど使わなくてもウドンコ病や黒星病を自力で跳ね返すほど、驚異的な耐病性を持つ品種がたくさん作出されています。

 

とくにロサオリエンティスでは耐病性の高いバラの育種に力を入れています。ロサオリエンティスのなかでもプログレッシオブランドのバラはどれも耐病性の高い育てやすいものばかりです。バラの家でロサオリエンティス・プログレッシオまたはタイプ1、タイプ0、もっと上のタイプSを検索してみてください。

 

最初の品種選びを工夫するだけで、その後の苦労が10分の1になりますよ!

3、冬の大掃除と春の「芽薬」で先回りする

▲冬のバラ園は葉をすべて摘んである

ウドンコ病の菌は、冬の間にバラの芽の隙間や古い葉、落ち葉などに潜んで冬越し(越冬)し、翌年の春に再び活動を始めます。このサイクルを断ち切るのが、冬と春のメンテナンスです。

冬(休眠期)に葉をすべてむしり落とす

冬の剪定のタイミングで、残っている葉をすべて手で落として処分します。これで葉に潜む菌を物理的にリセットできます。

春の「芽薬(めぐすり)」で先回り

春になり、新芽が吹き出したタイミングで、最初の病気予防薬(ダコニール+サプロール)を芽に散布します。これは京阪園芸の小山内健さんが「芽薬(めぐすり)」と命名されている、とても理にかなったアプローチです。

 

芽の中に潜んでいる病原菌が増える前に殺菌することで、その年の病気の発生を格段に減らしてくれます。

まとめ|ウドンコ病は原因を知ればベランダでも怖くない

バラのウドンコ病について、原因から最新のオーガニック対策、市販薬の注意点までを詳しく解説してきました。

 

最後に、大切なポイントをおさらいしておきましょう。

 

・ウドンコ病は「水(雨)が嫌い」という、一般的なカビとは真逆の性質を持っている
・雨の当たらないベランダや軒下は、ウドンコ病にとって最高の楽園になりやすい
・出やすい時期(春・秋の20℃前後)の前には、「朝のシリンジ(葉水)」や「納豆菌スプレー」での予防バリアが効果絶大!
・もし白い粉が出てしまっても、軽度から重度まで「手作り重曹オイルスプレー」で安全に撃退できる
・市販の化学農薬に頼る場合は、薬害や薬剤耐性のシステム(ローテーション)を正しく理解して使うこと

 

「カビ=ジメジメ」という思い込みを捨てて、ウドンコ病の正しい性質さえ掴んでしまえば、雨の当たらないベランダでも無農薬・減農薬で綺麗にバラを咲かせることは十分に可能です。

 

我が家の環境に合った優しいケアを取り入れて、今年も大好きなバラの開花を笑顔で迎えましょう!

 

納豆菌スプレーのつくり方・使い方はこちらから

バラと小さなガーデンづくり

バラのウドンコ病予防に納豆菌が効く!納豆菌スプレーのつくり方・使い方

バラのウドンコ病予防に納豆菌が効く!納豆菌スプレーのつくり方・使い方
重曹オイルスプレーのつくり方・使い方はこちらから

バラと小さなガーデンづくり

バラの重曹スプレー完全ガイド|ウドンコ病・アブラムシ・ハダニに効く「重曹オイルスプレー」の作り方

バラの重曹スプレー完全ガイド|ウドンコ病・アブラムシ・ハダニに効く「重曹オイルスプレー」の作り方
無農薬スプレーでアブラムシが駆除できるか実験

バラと小さなガーデンづくり

【ガチ検証】バラのアブラムシに効く無農薬手作りスプレー5選!最強の天敵も発見

【ガチ検証】バラのアブラムシに効く無農薬手作りスプレー5選!最強の天敵も発見
希釈タイプ農薬の系統をまとめた一覧データ

バラと小さなガーデンづくり

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!

【保存版】バラ農薬の系統一覧 薬剤のローテーション散布に絶対必要な情報!
病気と害虫対策の総合案内ページはこちらです

バラと小さなガーデンづくり

病気と害虫対策の総合案内ページ

病気と害虫対策の総合案内ページ

 

cropped-rose1.png
スポンサーリンク