バラ育てを始めようか迷っているとき、「本当に自分に育てられるの?」と不安になりますよね。この記事では、バラが「大変そう」に見える理由と、実際のところを分かりやすく整理しました。読むことで、「これなら大丈夫かも!」と思えるはずです。
このシリーズの読み方|ガイド+全5ステップ
バラは本当に大変?結論:昔ほど大変じゃありません
▲フランスの個人庭では農薬の使用が禁止に
あいびー「バラって大変?」とよく聞かれるから、なぜ大変と思われているのか、どうして今はそんなに大変じゃないのか、どうすればいいのかを少し具体的に紹介するね。
今のバラは昔ほど大変じゃないって、前に話したけど、どうしてそうなったのか、分かりやすい事例を紹介しましょう。
ヨーロッパはバラの品種改良の中心地で、なかでもフランスには歴史ある大きなバラのナーセリーがたくさんあります。そんなフランスで、一般家庭の庭で農薬を使うことが禁止される法律ができました。
この法律ができてから、とにかく病気に強い、*農薬散布なしで育てられるバラの育種が急がれました。この流れはフランスだけでなく、ほかのヨーロッパ諸国やアメリカ、そして日本の育種家たちにも伝わり現代の大きな潮流となっています。
それで近年の新しいバラは、とにかく病気耐性の高い品種が生み出されるようになってきたのです。つまり「バラは大変」というイメージは、少し前の常識なんです。
*日本よりも冷涼なヨーロッパの環境では、害虫被害はあまり問題視されないので、病気さえ抑え込めれば無農薬栽培ができるそうです。
YOUこれは説得力あるわ。法律で農薬が使えなくなったなら、そりゃ、農薬なしでも育つバラの開発に力を入れるのは当然よね。
あいびーそうなの。バラのナーセリーにとっては死活問題よね。だから必死なの。
日本の育種家もすごく頑張っていて、耐病性の高いバラがどんどん増えているのよ。
それでも「バラは大変」と言われる理由
▲かつてのバラの講習会は理由を教えてくれなかった
あいびーどんなに育てやすいバラが増えても、「バラは大変・難しい」というイメージは、なくならない。その正体を、さらにいくつか紹介するね。
バラが大変・難しいというイメージがついたのは、これまで何度も紹介しているように、昔のバラが病気に弱く、ヨーロッパと気候の違う日本で育てるのはさらに大変だったのが大きいです。
そのせいかもしれませんが、昔のバラの講習会はガメ暗記方式が多かった。
わたしが参加した講習会でも「理由を考えなくていいから、とにかく言われた通りにやりなさい」というスタンスでした。これでは、参加者が難しいと思うのも仕方ないです。
YOUうわーガメ暗記はきつい。どうしてそうなるのか理由を教えてほしいけど、その説明も専門的で難しいのかな?
あいびーキチンと説明すると長くなってしまうから。
決められた時間内に講習会が終わるように、そういう対応だったんだと思う。
一応、質問する時間はあったけど、かなり専門的な説明で、当時のわたしにはとても理解できなかったもの。
そしてもうひとつ。
あまたのバラの先生方を悩ませているのが、選択の多さだと思います。じつはわたしも、これにはとても悩まされました。
まずバラ苗には、いくつもの種類があります。冬から育て始める苗、春から育て始める苗、時期を気にせず育て始める苗。育て始める時期が違えば、当然、最初の手順から違ってきます。
日差しや置き場所など環境によっても最適な育て方は違うし、鉢栽培と庭栽培でも違うし、品種によっても性質が違うので育て方が少し変わります。
肥料や農薬も種類が多く、コレ!と絞ることが難しい。
教わる側からすれば、選択肢が多すぎるのは混乱のモトですよね。
YOUそうよね。コレにはコレ!って教えてくれた方が分かりやすいわ!
あいびーでもそうすると、先生によって言うことが違うから、それはそれで分からなくなってしまうの。
バラ育てって、伝えるのがとても難しいジャンルだと思うわ。
これから始める人が、バラが“大変そう”に見える5つの理由
▲現代は、情報が多すぎて分かりにくくなっている
続いて、初心者がつまずくよくある失敗を5つ見ていきましょう。
一足先にバラ育てをスタートした初心者たちの実情を知ることで、これから始める「あなた」の不安はきっとやわらぎます。
1、水やりの感覚がつかめない
バラを育て始めたその日から必要な水やり。まずこれが分かりにくい。
よく「鉢を持って軽く感じたら水やりを」と言われるんですが、この時点で????って感じですよね。よく分かります。
結論からいうと、今はいい商品があるんです!水やりが必要かどうかを”見える化”してくれるアイテムがあるので、コツがつかめるまではそれに頼るのがオススメです。
他の方法もあるから、水やりの失敗は、あまり心配しなくても大丈夫です。
2、害虫対策が後手になる
バラに魅了されるのは人間だけではないようで。さまざまな害虫がやってきますが、先手必勝!予防で害虫を寄せ付けないのが一番です。
とはいえ・・・ちょっと忙しくて観察できずにいたら、葉っぱが穴だらけになることも。初心者だから?いえいえ。中級ロザリアンだってやらかします。
でも害虫は季節によって発生するサイクルが決まっているので、それを覚えてしまえば実はそこまで難しくありません。予防のタイミングも自然と分かるようになります。
失敗も勉強のうち。上達への近道ですよ。
3、病気を怖がりすぎる
今のバラは病気耐性が上がっているから、病気に強い品種を選べば、病気はさほど怖くないです。
さらに、日本の農薬メーカーが発見した、病気をかなり防いでくれる便利なアイテムもあります。うまく取り入れれば、バラの病気の悩みはかなり減らせます。
毎週、消毒しなくちゃ!なんてイメージ捨ててしまって大丈夫です。
4、情報に振り回される・そのまま真似してしまう
バラが大変と思われる理由のひとつに、現代ならではの「情報の多さ」があります。昔は書籍や専門家の講習会が中心でしたが、今はネットやSNS、動画など、さまざまな情報があふれています。
You TubeやSNSでは、バラの育て方が気軽に学べる一方で、情報が多すぎることで混乱してしまう人も少なくありません。
初心者向けの基本情報と、中級者以上の応用テクニックが一緒に語られていることも多く、何をどう取り入れればいいのか分からなくなってしまうのです。
いい情報もたくさんあるんです。
でも、ちゃんと分かって取り入れればいいけれど、あまり知識のない初心者が形だけまねるのはどうかな?と感じる情報もあります。
実際、わたしもやりました。上手く行かなくてぐいぐいやっていて、大事な枝2本をダメにしてしまったことが・・・。
だから初心者のうちは、基本の育て方を忠実に守った方がいいと思うのです。
5、完璧にやろうとする
バラは生き物です。ちょっとしたことで調子を崩すこともあります。
けしてあなたの管理が悪かったせいではなくて、急に気温が寒くなったのかも知れないし、少し風が強すぎたのかも知れない。
だから、完璧にやろうとしても難しいし、そんな完璧にやる必要なんてありません。
ちょっと調子を崩しても、たいていのことなら、バラは自分の力で立ち直ります。基本ができていれば、あとはバラを信じて見守りましょう。
少しの失敗は、自分の成長への足掛かり。それくらいのスタンスがちょうどいいと思います。
まずは1年、基本のお世話を続けてみてください。それだけで見える景色が変わります。
あいびーバラを育て始めた初心者が、陥りがちな5つのつまずきポイント。どうだった?
便利なアイテムや新しい予防薬を上手に使えばなんとかなりそう──そう思えた?だいぶ不安はやわらいだかな?
よかれと思った行動が逆効果に|初心者がやりがちなNG管理
▲思い付きで植え替えるのは、とても危険!
YOUそれで、さっき(前の記事で)言ってた「初心者はバラを可愛がりすぎてダメにしがち」って話だけど──。具体的にどんな感じ?
じつは初心者がバラを枯らしてしまう原因の多くは「可愛がりすぎ」です。とにかくバラが気になって、手をかけたくて、かけたくて、仕方なくなってしまうのです。
なんとなく調子が悪いような気がするからと、思いつきで肥料をやったり。
水が足りないのかな~と1日に何度も水やりしたり。
SNSで見かけた情報を、とりあえず試してみたり。
動画を見ながら、時期を気にせず植え替えたり・・・。
これ全部、初心者あるあるです。そして、おそらく全部、裏目にでます。
良かれと思ってやったことが、結局バラを弱らせてしまう原因になってしまうのです。
YOUよく見ると、これってちゃんとした知識がないから+情報に振り回されてるって感じね。
あいびーそう。基本を覚えることは大事。基本がしっかりしていれば、思いつき管理でバラを枯らしてしまうことはないから。
「今のバラは育てやすい=何も覚えなくてもいい」ってことではないわよ。
基礎知識はあなたのバラを守る盾になる。
害虫対策だけは必要|ここがバラ育ての頑張りポイント
▲害虫が嫌いなら、しっかり予防
じつは初心者が、バラ育てが大変と感じてしまう理由はもう一つあります。さっきもちらっと出したけど害虫問題です。
どんなに病気に強いバラでも、温暖な日本の環境では多くの害虫がやってきます。害虫が発生してしまったら農薬で退治するわけですが、虫が苦手なうえに農薬も怖いイメージが強くて。
ここも初心者が挫折しやすいポイントです。
害虫が苦手なら、害虫が出る前に予防すればいい。虫の顔を見なくて済みます。今の農薬は、初心者にも使い勝手の良い商品が増えています。もっと気軽に使える農薬以外のアイテムもあります。
理解して使えば怖くない。少しずつステップアップしていきましょう。ここは頑張りポイントです。
あいびー農薬は、むやみに怖がらなくていい。ルールを守って使えば安全です。ルールを知らないから怖く感じるだけ。
まとめ|バラは“正しく知れば”大変じゃない
▲初心者でもチャレンジできる紫色のバラ「ノヴァーリス」
バラが大変とか難しいと言われる理由を具体的に紹介しました。ここまでの情報をまとめましょう。
①昔のバラは実際に育てにくい大変な品種が多かった。
②昔のバラ講習会はガメ暗記方式が多かった。
③バラの育て方は選択肢が多すぎて、整理して伝えにくい。
④バラを育て始めた初心者の悩み5選。水やりが分からない/害虫対策が後手になる/病気を怖がりすぎる/情報をそのままマネする/完璧にやろうとする。
⑤初心者は基礎知識がないから情報に振り回されがち。
⑥害虫が苦手
⑦農薬が怖い
たくさんありましたね。これらに対する解決策は──。
■実際は、今のバラは病気耐性がとても上がっているから、昔みたいに大変ではありません。
■今は便利なアイテムや薬剤があるので、上手に取り入れて、失敗を減らせます。
■現代の情報過多に振り回されないためには、基礎知識を得ることが大事。
■どんなに病気耐性が上がっても害虫はやってくるから、害虫対策は今から始める方の頑張りポイントです。しっかり予防すれば、虫を見なくても済みます。
■農薬は、正しい知識がないから怖いと思うだけ。ルールを守れば怖くない。
YOU今回いろいろ聞いて思ったのは、バラってイメージ先行で大変だと思われてるところが多いのね。
でも、基礎知識があれば、むやみに怖がる必要はないって分かったわ。
なんだか・・・思っていたより、ちゃんと向き合えそうな気がしてきた。
あいびーそう、それがいちばん大事な感覚よ。
バラ育てって「大変かどうか」だけで決まるものじゃなくて、暮らしの中でどう関わるかで、感じ方が大きく変わるんです。
同じバラでも、人によって楽しみ方はぜんぜん違うから。
次は、バラを育てると毎日の暮らしがどう変わるのか──「ちょっと気になる」を、「楽しみ」に変えていきましょう。
▼次の記事は、こちらです
バラと小さなガーデンづくり
4、バラのある暮らしの楽しみ方|自分スタイルで広がる趣味の世界
初めてのバラ育て入門編│ガイド+全5ステップ
バラと小さなガーデンづくり
はじめてのバラ育て|無理なく始めるための入り口
▲このページは本編(5ステップ)に進むためのガイドです
バラと小さなガーデンづくり
1、バラ育てってどんな感じ?難しい?ちょっと気になっている「あなた」へ
バラと小さなガーデンづくり
2、バラ初心者は何から始める?最初の一歩がわかるガイド
バラと小さなガーデンづくり
3、バラ育ては本当に大変?初心者が失敗する理由と、楽に続けるコツ
▲今ココ
バラと小さなガーデンづくり
4、バラのある暮らしの楽しみ方|自分スタイルで広がる趣味の世界
バラと小さなガーデンづくり
5、バラ育ては自分に向いている?迷っている方へ|タイプ別に見つける楽しみ方













