バラを育てていると、葉が食べられたり、白くなったり、黒い斑点が出たりと、気になる症状に出合うことがあります。でも大丈夫。バラに出やすい病気や害虫は、ある程度パターンが決まっています。すべてを覚える必要はありません。
このページでは、よくある症状から原因を見分けて、対処方法までシンプルにまとめました。迷ったときの確認用として、気になるところだけチェックしてみてください。
バラの害虫と病気は「症状」で見分ければOK
バラに魅かれるのは人だけではないらしく。病気や害虫たちにも好かれます。ここでは、バラでよく見かける病気と害虫を紹介します。
初心者の方は、これだけチェックしておけば大丈夫です。
バラの病気や害虫は、適切に薬剤を使いしっかり予防する*ガッツリタイプの方はほぼ見ないで済むこともあります。害虫が出てから対処する*観察タイプの方は、少し害虫を目にする機会があります。
それぞれどんな病気や害虫で、どう対処すればいいかをまとめています。気になる症状があったら、ここで確認してください。
YOU病気と害虫・・・やっぱりちょっと怖いわね。
あいびーきちんと予防しておけば、ほとんど見る機会はないはず。でも、少し散布間隔が開いてしまったら見るかもしれないわね。覚えなくてもいいから、ざっと見ておくことをオススメするわ。
▼*ガッツリタイプ、観察タイプについては、こちらの記事をご覧ください
バラと小さなガーデンづくり
バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説
バラの葉や蕾の異常から原因を見分ける(症状別)
初心者さんは、害虫や病気の名前が分からないことも多いものです。まずはバラの症状から、どんな病害虫なのか判断しましょう。
バラの新芽や蕾に虫がびっしりつく原因(アブラムシ)
▲バラの蕾につくアブラムシ
アブラムシは3月中旬ごろから4月中旬にかけて発生する小さな虫で、新芽や蕾にびっしりついてバラの樹液を吸います。
葉の外側から食べられる原因(チュウレンジ(ハ)バチ)
▲チュウレンジバチの幼虫に食べられた葉
チュウレンジバチの幼虫は、バラによくつく害虫です。葉の縁から食べ始め、気づけば葉脈だけになっていることも。4月後半~10月中旬まで繰り返し発生します。
葉や蕾に穴をあける原因(イモムシ=蛾の幼虫)
▲イモムシにかじられたバラの蕾
バラにつくイモムシ(蛾の幼虫)は葉も食べますが、蕾や花が大好きで、もうすぐ咲きそうな柔らかい蕾に大穴を開けることがあります。春~秋まで数種類のイモムシが発生します。
ヨトウムシ系のイモムシは、昼の間は土の浅いところや株元に隠れるので、なかなか見つけられません。
バラの葉が白っぽくかすれる原因(ハダニ)
▲葉が白っぽくかすれたようになるのはハダニ被害
葉全体に細かい小さな点々がついてかすれたように白っぽくなっていたら、それはハダニです。肉眼ではほとんど見えないほど小さなハダニが、葉の裏にびっしりついて葉の汁を吸っています。
軒のあるベランダ栽培では5月中旬ごろから出始めますが、雨の当たる環境では梅雨明けしてから急激に出ます。じつはハダニはクモの仲間なので、被害がひどくなると白い糸が見えるようになります。
ハダニは土に撒くタイプの殺虫剤を使っていても発生するので、スプレー農薬や専門薬で駆除します。
バラの蕾が枯れる・しおれる原因(バラゾウムシ)
▲バラゾウムシ被害に遭った新芽と蕾
蕾が膨らんできたころによく出るのがバラゾウムシです。昨日まで元気だった新芽の先がチリチリに乾いて俯いていたり、蕾がぐったり下を向いているので気が付きます。
バラが急に元気がなくなる原因(コガネムシ幼虫)
▲株が簡単にぐらつくなら、きっとコガネムシ幼虫のせい
お盆ごろから急にバラの新しい葉がでなくなった、水やりした後にいつまでも土が乾かないという症状があれば、それはおそらくコガネムシ幼虫が土の中に潜んでいて、バラの根を食い荒らしています。株がぐらぐらするなら、かなり決定打。
すぐに対処しなければ、バラが枯れる恐れがあります。
葉の真ん中から食べられる原因(クシヒゲハバチ)
▲葉の真ん中から食害していたら、たぶんクシヒゲハバチ幼虫
葉の縁ではなく真ん中から食べられていたら、それはおそらくクシヒゲハバチの幼虫です。クシヒゲハバチの幼虫は、どこでも発生するわけではありませんが、出る場所では毎年必ず大発生します。
バラの葉が丸く切り取られる原因(ハキリバチ)
▲バラの葉を丸く切り取るハキリバチの痕
夏の暑い時期を中心に活動するハキリバチは、バラの葉を丸く切り取り持ち去って巣の材料にします。1度場所を覚えると何度もやってきます。被害は見た目だけで、バラの生育にはほとんど影響ありません。
ハキリバチは攻撃性の弱い蜂ですが、稀に刺すこともあるので、あまり近づかない方が良さそうです。
バラの葉が白くなる・粉がつく原因(ウドンコ病)
▲ウドンコ病で真っ白になったバラの葉
ウドンコ病は、バラの葉や蕾の付け根が真っ白になる病気です。葉の光合成をさまたげるので、バラの生育が悪くなります。
雨のかからない環境で発生しやすく、雨の当たる場所ではあまり発生しません。
春先の3月下旬ごろからとくによく発生します。
バラの葉に黒い斑点が出る原因(黒星病・黒点病)
▲黒星病にかかったバラの葉
黒星病(黒点病)は、葉に黒い点が現れる病気です。短期間にバラ全体に広がり、葉を落としてしまうので、バラの生育が悪くなってしまいます。
気温が高く湿度も高い環境でよく発生します。6月~8月上旬、9月下旬~10月中旬ごろに発生します。
雨のかからない環境では、ほとんど発生しません。
バラによく出る害虫の種類と対処法(初心者向け)
次に、これまで見てきた病害虫たちの姿とその対処法をまとめて紹介します。虫の写真が苦手な方は注意してください。
バラの害虫|アブラムシ・イモムシ・ハバチの対策
▲葉の外側から食害するチュウレンジバチの幼虫
バラによくつく害虫の代表ともいえるアブラムシ、チュウレンジバチ幼虫、イモムシ類は、すべてベニカXガードやGFオルトランを適切に使っていれば駆除できます。
大きく育ってしまったイモムシ類にはベニカXネクストスプレーで対処を。葉が食べられているのに虫が見つからない場合は、夜に確認すると見つけやすいです。
バラの害虫|ハダニの対策(スプレーで駆除)
▲葉裏からスプレー農薬をかけてハダニを駆除
ハダニは水に弱いので、ハダニの出る時期は葉裏に水を吹きかけておけばあまり発生しません。
もし発生したら、ベニカXネクストスプレーや専用の殺ダニ剤で駆除します。
あいびーハダニに対して同じ農薬は年1回しか使えません。すぐにその農薬に抵抗するハダニが生まれてくる恐ろしい能力を持っています。
バラの害虫|バラゾウムシの対策(蕾を守る)
▲バラの蕾につくバラゾウムシ 写真提供/天女の舞子
バラゾウムシは、蕾の付け根に小さな穴を開けて樹液を吸い、蕾を枯らしてしまいます。バラゾウムシが寄り付かないよう、蕾が膨らんできたらベニカXネクストスプレーなどをかけて予防します。
あいびーダイレクトに蕾の数を減らす困った害虫です。蕾が上がったら対策しましょう!
バラの害虫|コガネムシ幼虫の対策(土の中の害虫)
▲冬の植え替えで鉢土から出てきたコガネムシ幼虫
コガネムシの幼虫は、バラの根を食べる困った害虫です。夏になると幼虫が旺盛に食害し始めるので、8月中旬~9月上旬にベニカXガードを撒いておけば、駆除できます。
あいびー街灯で夜じゅう明るい環境だと、コガネムシの成虫がやってきやすくなります。そんな方は要注意!
バラの害虫|クシヒゲハバチの対策
▲クシヒゲハバチの幼虫
クシヒゲハバチの幼虫は、葉の縁ではなく真ん中から穴を開けて食害します。バラではあまりメジャーではありませんが、出る場所では必ず毎年発生します。
農薬が効きにくい害虫ですが、小さいうちはベニカXガードでも対処できます。大きくなったらベニカXネクストスプレーで対応しましょう。
バラの害虫|ハキリバチの対処(場所移動でOK)
ハキリバチは飛んでくる虫なので、予防することができません。ハキリバチの被害があったら、鉢の場所を移動すると、目標を見失って来なくなります。
バラの病気(ウドンコ病・黒星病)の予防と対策
ウドンコ病の原因と対処法/黒星病(黒点病)の原因と対処法
▲バラの病気予防になるベニカBT殺菌粒剤
ベニカBT殺菌粒剤は、バラがウドンコ病や黒星病にかかりにくくなる病気予防効果のある天然の資材です。効果の持続期間は1カ月。
じつはベニカXガードにはBT粒剤が混入されているので、ベニカXガードの効果のない間は、このベニカBT殺菌粒剤を撒いておけば予防になります。
▼ベニカBT殺菌粒剤について詳しくは、こちらをどうぞ
バラと小さなガーデンづくり
家庭園芸に超オススメ「BT粒剤」。効果と使い方を詳しく紹介します!
バラの病気を防ぐ育て方(環境対策)
▲雨のかからないベランダはウドンコ病が出やすい環境
ウドンコ病と黒星病はそれぞれ決まった環境で出やすい性質があります。
ウドンコ病は、ベランダや軒下など雨のかからない乾いた環境で発生しやすい病気です。逆に、雨の当たる環境では、あまり出ません。
ウドンコ病が出やすい環境の方は、ベニカBT殺菌粒剤をしっかり使って予防しましょう。
▲黒星病は、気温と湿度が高いと発生しやすい
黒星病は、気温が高くて湿度も高い環境で発生しやすい病気です。古い葉から、つまり下葉から順に黒い斑点が出て、やがて黄色くなって葉が落ちます。
蔓延すると夏の高温期に葉が落ちてバラが弱りやすいのですが、近年、黒星病耐性の高い品種が相次いで登場しています。初心者さんは病気耐性の高いバラを選べば安心です。
黒星病は、ベランダや軒下など雨の当たらない場所では発生しにくい病気です。さらにガーデンテーブルの上や、花台に載せておけば、雨の当たる場所でも、かなり発生が抑えられます。
病気耐性に不安のある品種なら、ベニカBT殺菌粒剤をしっかり使ってください。
YOUわたしは害虫が苦手だから、ガッツリタイプでしっかり予防します!
あいびー害虫も病気も決まった時期に決まった環境で発生するから、慣れてくればだいたい予想がつくようになります。そうなれば自然と農薬の数も減らせますよ。
バラの害虫と病気まとめ|まずはここだけチェック
バラに発生しやすい病気と害虫をまとめて紹介しました。
土に撒く農薬をしっかりローテーション散布するガッツリタイプの方は、害虫はハダニくらいしか目にしないと思います。少し病害虫を目にする機会のある観察タイプの方は、ちょっとおかしいと思ったら、ここでチェックしてください。
近年は病気耐性の高いバラが増えています。初心者さんは、そういう品種を選べば、あまり病気で困らずに育てられるのでオススメです。
バラの病害虫対策ガッツリタイプ&観察タイプについてはこちらから
バラと小さなガーデンづくり
バラの農薬の使い方|初心者向けに2つの考え方(ガッツリ・観察)を解説
初心者のための全体目次はこちらです
バラと小さなガーデンづくり
はじめてのバラ栽培|初心者向けガイド
病気と害虫対策の目次はこちらからどうぞ
バラと小さなガーデンづくり
病気と害虫対策






















