バラの蕾に大穴。若葉が丸坊主。でも、犯人のイモムシがどこにも見当たらない──。春〜夏のバラを食べる大型イモムシは、主に「ホソオビアシブトクチバ」「ヨトウムシ」「ヨモギエダシャク」の3タイプ。この記事では、食害痕の特徴から犯人を見分けるコツ、探し方、駆除方法を初心者向けに紹介します。


「春〜夏」の蕾に大穴!若葉丸坊主!バラを食べる大型イモムシの特徴と駆除のしかた

〜夏のバラで、突然、蕾に大穴。若葉が丸坊主。

 

でも犯人がどこにもいない──。

 

そんなとき疑うべき大型イモムシは、主に3種類。春〜夏の大型イモムシは、大きく分けると3タイプです。

 

蕾を丸かじりする夜型タイプ(ホソオビアシブトクチバ・ヨトウムシ)
若葉を猛烈に食べるシャクトリタイプ(ヨモギエダシャク)

 

この記事では、食べ方・隠れ場所・探し方から、犯人を見分けるコツと、その対処法を紹介します。

まず症状チェック|春〜夏のバラを狙う大型イモムシ被害の特徴

起きたら、お気に入りのバラが大変なことになっていた!

 

そんなときは、虫の姿が見えなくても、残された被害の足跡(食害痕)から犯人を絞り込むことができます。まず、表でざっと確認してください。

 

バラの被害 犯人候補
蕾が上から丸かじり ホソオビ/ヨトウ
若葉が大胆に消える ヨモギ
昼探しても見つからない ホソオビ/ヨトウ
小さいイモムシが糸でぶら下がる ホソオビ/ヨモギ

蕾に大穴が開く・がっつり上から食べられている

大穴の開いたバラの蕾

▲蕾に大穴を見つけたときのショックときたら・・・

蕾も膨らんできたし、もうしばらくしたら咲くな〜♪ と楽しみにしていたら、蕾に大穴を開けられてしまったとか、上からがっつり食べられてしまったとか・・・ロザリアンならそんな経験、誰しも一度はあると思います。

 

花粉の香りにつられるのか、バラの蕾が大好物な大型イモムシたちがいます。開花直前の大切な蕾を狙うのは、主にホソオビアシブトクチバやヨトウムシの仕業です。また、ヨモギエダシャクも蕾を食べます。

若葉や新芽が大胆に丸かじりされている

若葉を食べられたバラ

▲枝先の新芽や若葉が食べられている

バラの枝先の柔らかい若葉が大胆に消えているなら、大型イモムシがすぐ近くに潜んでいます。

 

特にヨモギエダシャクの終齢幼虫は、体長5cm以上にもなる大食漢。驚くほどの猛スピードで若葉を食べ尽くしてしまいます。

1cmほどの小さい虫が「糸」を出してぶら下がっている

糸を吐いてぶら下がる幼虫

▲糸を吐いてぶら下がる小さな幼虫

葉っぱの裏側がレース状に細かくかじられていて、触ろうとすると小さな虫が一斉に糸を吐いてビヨーンとぶら下がる──。

 

これは、生まれたばかり(長さ1cmほど)のヨモギエダシャクやホソオビアシブトクチバの赤ちゃんの防衛手段です。彼らは小さいうちだけ、こうして糸を使って風に乗り、他の葉っぱへと逃げていきます。

※なお、大きくなった老齢幼虫になると体が重すぎるため、糸は吐かなくなります。

昼間どれだけ探しても、犯人の虫が見つからない!

大きく食べられたバラの葉

▲葉が大きく食べられているのに犯人が見当たらない

「葉っぱはこんなに食べられているのに、どこを探しても虫が1匹もいない!」

 

これこそが大型イモムシの罠です。夜行性のヨトウムシは昼間は完全に土の中や鉢の隙間に隠れています。また、ホソオビアシブトクチバは自分と同じ色の木質化した枝にピタッと張り付き、完璧に枝になりきって人間の目を欺いています。

 

ヨモギエダシャクも葉とそっくりな緑色でなかなか探せません。

 

次に、それぞれの大型イモムシを詳しく見ていきましょう。

犯人はだれ?春〜夏の大型イモムシ3種の特徴と見分け方

ラを食べる大きなイモムシは、みんな同じように見えて、実はそれぞれ全く違うユニークな生態を持っています。相手の正体が分かれば、見つけ方や対策もぐっと楽になりますよ。

ホソオビアシブトクチバ|蕾を丸かじりする黒っぽい大型イモムシ

上から食べられたバラの蕾

▲上から丸かじりされたバラの蕾

ホソオビアシブトクチバの幼虫はアゴが丈夫で、蕾をガクごと丸かじりしてしまいます。上の写真のように上からガッツリ食べられていたら、ホソオビアシブトクチバかヨトウムシ被害の可能性が高いです。

 

もし、かじられた蕾の周りに黒っぽいどろっとした液体が残っていればホソオビアシブトクチバ確定です。

 

ホソオビアシブトクチバのチェックポイント

・蕾を上からガッツリ食べられている

・どろっとした黒っぽい液体がついている

・犯人が近くに見当たらない

ホソオビアシブトクチバの特徴

_ESJ3442 Parallelia arctotaenia
_ESJ3442 Parallelia arctotaenia / papilioshih

▲前翅に目立つ白い帯模様が特徴(成虫)

翅を広げたときの左右の幅は約5.5cmで、前翅の白い帯模様が特徴の蛾です。

 

成虫の活動時期は5~10月。

 

夜行性で、街灯や明るい窓の近くに集まります。昼の間は林などで休息しています。

 

▲つるりとした灰褐色の幼虫

発生は年2回(5月〜10月までダラダラと続く)

 

特徴は、幼虫は暗い灰褐色のつるりとしたイモムシです。大きくなると秋のバラシーズンに大爆発することで有名ですが、実は5月〜6月の春先から「第1波」がひっそりと動き出しています。老齢の幼虫は体長6cmほどになります。

 

シャクトリムシのような歩き方をしますが、ヤガの仲間なので正確にはシャクトリムシ(シャクガの仲間)ではありません。

 

ヨトウムシと同じように夜に動き回る性質があり、昼の間は株元の木質化した古い枝などにピタッと体を沿わせて「枝のふり」をして隠れています。しかし完全な夜行性というわけではないので、薄暗い場所にいることもあります。

 

ホソオビアシブトクチバの幼虫

▲昼間は薄暗い場所に隠れている 写真提供/天女の舞子

ホソオビアシブトクチバは枝を揺らすと突然ポロッと落下して見失うことがあります。園芸界隈では「落下傘」と呼ばれることもあるようです。

 

捕まえるときは枝を強く揺らさず、株元にも注意すると見つけやすいかもしれません。

ヨモギエダシャク|若葉を猛烈に食べるシャクトリムシ

▲「ヨモギエダシャク」に食べられ、大事な若葉が丸坊主に・・・

バラの蕾を食べ若葉を食い散らす大型イモムシはホソオビアシブトクチバやヨトウムシがメジャーですが、ヨモギエダシャクというシャクトリムシもバラにつきます。

 

こちらも大食漢で、老齢の幼虫になると、ものすごい速度で枝先の若葉を食べつくします。

 

ヨモギエダシャクはシャクガ科の昆虫。つまりこちらも葉を食べているのは蛾の幼虫です。ヨモギエダシャクはバラ以外にも幅広い農作物につくので農家にとても嫌われています。

 

ヨモギエダシャクのチェックポイント

・若葉が丸坊主にされている

・蕾に大穴が開いている

・近くにピンと伸びて枝に擬態した犯人がいるかも!

ヨモギエダシャクの特徴

Ascotis selenaria - Giant looper - Дымчатая пяденица полынная
Ascotis selenaria – Giant looper – Дымчатая пяденица полынная / Cossus

▲「ヨモギエダシャク」の成虫

ヨモギエダシャクは、シャクガ科の昆虫。翅を広げたときの左右の幅は約5~6cmで、薄い灰褐色の地に褐色の斑紋と筋模様がある蛾です。

 

成虫の活動時期は5~10月。

 

走光性があり、街灯や明るい窓に集まります。

 

▲幼虫は、背中に突起があるのが特徴

発生は、年2〜3回(5月〜9月)

 

特徴は、体を「Uの字」に曲げて歩く、本物のシャクトリムシです。幼虫の多くは鮮やかな緑色をしていますが、まれに暗い灰褐色(色違い)の種類もいます。老齢になると6cmほどになります。

 

▲灰褐色のヨモギエダシャク

バラ害虫としては情報が少ない虫ですが、雑木林や山が近い環境では見かけることがあります。背中(真ん中あたり)に一対の小さな突起(こぶ)があるのが見分けるポイントです。

 

葉っぱ食いだと思われがちですが大食漢で、近くにある大切な蕾をガッツリ食べ散らかすこともあります。

 

この虫の最大の特徴は、昼間でも隠れずに堂々とバラの枝の上で食べていることです。

 

危険を感じるとピンと斜め45度に体を伸ばし、本物の「枝」になりきってじっとします。ホソオビと同じく、1cmほどの赤ちゃんの頃だけは糸を吐いてぶら下がりますが、大きくなると糸は吐かなくなります。

ヨトウムシ|夜に現れる影のギャング

大きく食べられたバラの葉

▲株元近くの葉が食べられていたらヨトウムシ被害

ヨトウムシは漢字で書くと「夜盗虫」と書きます。

 

この害虫の生態は、昼は浅い土の中などに隠れていて、夜になるとバラに登って葉などを食べます。このため、バラの下葉から大きく食べられていたら、ヨトウムシだろうと当りを付けられます。

 

大きな穴の開いた蕾(つぼみ)

▲これもヨトウムシ被害かも

ヨトウムシは蕾にも穴を開けます。上の写真の蕾もヨトウムシに食べられたのかも知れません。(つるバラの蕾なので、前出のヨモギエダシャクの可能性も捨てられませんが)。

 

ヨトウムシのチェックポイント

・下葉や株元側が大きく食べられている

・蕾に穴が開けられている

・黒い大きなフンがある

・昼に探しても犯人が見つからない

・つまむとダンゴムシのように丸まる

ヨトウムシの特徴

ヨトウガ(ヨトウムシの成虫)

▲ヨトウガ(ヨトウムシの成虫)

ヨトウムシとはヤガ科の蛾の幼虫の総称です。バラにつくのは「ヨトウガ」「ハスモンヨトウ」が多く、ときに「カラスヨトウ」もつきます。

 

発生は、年2回(春は5月〜6月、秋は10月〜11月)

 

特徴は、漢字で「夜盗虫」と書く通り、昼間は完全に気配を消し、夜になると集団で現れてバラを食べます。ちょうどバラの開花シーズンと重なるため非常に厄介です。

 

▲「ヨトウムシ」の卵は塊で産みつけられる 写真提供/天女の舞子

バラの葉裏に卵を塊で産みつけ、孵化したばかりの小さな幼虫は集団で葉を浅く食べ始めます(この頃は昼も葉の上にいます)。

 

丸まったヨトウムシ

▲コロンと丸まったヨトウムシ

彼らを見分ける一番のポイントは、見つけてつまもうとした瞬間にコロンとダンゴムシのように丸まって動かなくなることです。

 

終齢期になると5cm以上の丸々とした巨体になり、一晩で枝や蕾を丸坊主にするほどの凄まじい大食漢になります。

 

▲鉢の裏に隠れていた終齢期のヨトウムシ 写真提供/天女の舞子

ヨトウムシは広範囲な植物につきます。トマトやピーマン、スイカにキュウリ、インゲン、キャベツ、ホウレンソウなど、ほとんどの野菜を食害します。花卉ではキク、カーネーション、ハボタン、トルコギキョウ、バラなど、こちらも広範囲です。

 

バラの場合、発生時期が春バラと秋バラそれぞれの開花期と重なるので、とても困ってしまう害虫です。

大型イモムシの対処方法|予防・駆除の4ステップ

ステップ1|予防散布で小さい幼虫を防ぐ

ここからはホソオビアシブトクチバ、ヨモギエダシャク、ヨトウムシなど大型イモムシ共通の対処方法を紹介します。

 

卵を産み付けられないようにするため、畑なら防虫ネットが効果的です。しかしバラに防虫ネットを使うのは難しいので、産み付けられた卵から孵ったばかりの小さな幼虫のうちに駆除されるよう、農薬の予防散布が大切です。孵化したばかりの小さな幼虫なら、多くの農薬が効果があります。

 

初心者にも使いやすい土に撒くタイプの殺虫剤ベニカXガード粒剤やGFオルトラン粒剤。どちらも効果は1カ月続きます。大きくなったイモムシには効かないので、発生する前に予防的に、または発生して間もない初期に使いたい殺虫剤です。

 

ハンドスプレー農薬なら「ベニカXネクストスプレー」。

 

希釈して散布する農薬なら「オルトラン水和剤」「スミチオン乳剤」「アファーム乳剤」などが使えます。

 


ベニカXガード粒剤 550g KINCHO園芸 殺虫剤 ベニカ 殺虫剤 顆粒 殺虫剤 殺菌剤 ベニカ 殺菌剤 顆粒 殺菌剤 病害虫 対策 病害虫 予防 殺虫殺菌剤

オルトラン GFオルトラン 粒剤 200g KINCHO園芸 殺虫剤 農薬 オルトラン 殺虫剤 害虫 駆除 殺虫 アブラムシ 殺虫 アオムシ 殺虫 害虫 対策 殺虫剤 粒剤

ステップ2|卵を見つけたら葉ごと除去

▲「ヨトウムシ」の卵塊 写真提供/天女の舞子

葉裏に害虫の卵を見つけられたらラッキーです。葉っぱごと取り除いて処分しましょう。ライターで焼いて捨てるのがもっとも安全です。

 

ヨトウ蛾は塊で卵をうみますが、ホソオビアシブトクチバはぽつりぽつりと卵をうむので、見つけるのは至難の業。ヨモギエダシャクは葉の縁にうむので、下のように葉の縁がレース状になってから気づくことが多いです。

ステップ3|小さい幼虫は農薬で駆除

▲生まれたばかりの幼虫が、葉の裏側から細かく食べた痕

生まれたばかりの幼虫は、長さ1cmほどの細くて小さなイモムシです。上の写真のような細かいレース状の食害痕のある葉を裏返すと見つけられます。

 

▲長さ1cmほどの小さな幼虫

いました! 緑色なのでこれはヨモギエダシャクですね。ホソオビアシブトクチバなら黒褐色です。どちらも背中を丸めて尺取り状に動きます。大きさは1cmほど。まだ生まれたばかりです。

 

▲危険を察知すると糸を吐いてぶら下がる

幼虫は、薬剤散布したり割り箸でつまもうとすると、一斉に糸を吐いてぶら下がります。この状態で風に乗ってほかの葉に移動して逃げるのです。写真はヨモギエダシャクですが、ホソオビアシブトクチバも同じように糸を吐きます。

 

逃げられないうちに、薬剤散布して駆除しましょう。

 

初心者が使いやすいハンドスプレー農薬ベニカXネクストスプレーはもちろん効果がありますが、イモムシに効果が高いBT菌を配合したベニカXナチュラルスプレーでも、このサイズなら駆除できます。

 

ベニカXナチュラルスプレーは化学農薬ではないので、心理的にも使いやすい資材です。ただし、大きく育ったイモムシには効きません。

 


住友化学園芸 ベニカXネクストスプレー(1000ml)

ベニカナチュラルスプレー 1000ml KINCHO園芸

ステップ4|大型化したらテデトール+適切な農薬

小さい内は農薬がよく効くのですが、大きくなればなるほど農薬が効きにくくなります。もっとも簡単なのが捕殺、つまり物理駆除。「テデトール」(手で取る)です。「テデトール」からの「フミツブース」(踏みつぶす)で駆除が確実です。

 


嫌な虫もしっかりつかめる!虫とりはさみ ステンレス 1287 サボテン Saboten 草取り 虫取り トング

 

手でつまめない人は割り箸を使ってもいいのですが、大型イモムシは枝をつかむ力が強くてなかなか取れません。そんなときには虫取りばさみが重宝します。

 

わたしはベランダ栽培なので「フミツブース」ができないので、台所用洗剤を入れた袋や牛乳パックなどに集めて捨てます。

 

害虫捕殺

▲台所洗剤を少し入れたパックに入れ、普通ごみの日に出して処分

ハンドスプレー農薬のベニカXネクストスプレーは、大きく育ってしまったイモムシにも効果があります。

 

希釈して散布するタイプならアファーム乳剤。アファーム乳剤は30種類以上の害虫に適応する農薬で、かなり大きくなってしまった幼虫にも速攻で効果があります。

 

ゼンターリもイモムシ類によく効きますが、残念ながらバラが適用植物になっていないので使えません。(じつは使っている方は多いのですが・・・)。

大型イモムシの見つけ方|昼・夜・隠れ場所の探し方

トウムシやホソオビアシブトクチバは夜行性で、昼は見つけにくい場所に隠れています。ヨモギエダシャクも擬態の名人です。

 

夜行性のイモムシは懐中電灯片手に夜のパトロールをするか、早朝ならまだ枝の上にいるので見つけやすいと思います。刺したり噛んだりしないので、素手で捕まえられます。

ホソオビアシブトクチバの探し方

ホソオビアシブトクチバの幼虫

▲葉影に隠れるホソオビアシブトクチバ幼虫

ホソオビアシブトクチバは完全な夜行性ではないので、食害痕の近くで見つけられることも多いです。

 

上の写真のように葉影に隠れていたり、小さいうちなら葉の縁にくっついていることも。自分と同じような色のロープや株元の茶色い幹にくっついていることも多いです。土に潜らないので、周囲をよく探してみましょう。

 

夜に懐中電灯片手に、または早朝に探せば、株の上の方で発見できます。

ヨトウムシの探し方

ヨトウムシのフン

▲ヨトウムシのフン

テラスやベランダなど、地面以外の場所でバラを育てている場合、ガッツリ食べられている下に大きなフンが転がっていて、その存在に気づくことも多いです。

 

明るいうちにフンに気づいて、どうしても犯人が見当たらなかったら、ヨトウムシの可能性が高いです。

 

土を浅く掘る

▲土を浅く掘ってみる

鉢のくぼみや鉢の下、さらに土を浅く掘ったところに丸まっていることもあります。明るいうちならこのあたりを重点的に探しましょう。

 

それでも見つからなかったら、夜のパトロール開始です。

夜のヨトウムシ(ハスモンヨトウ)

▲夜に見つけたヨトウムシ(ハスモンヨトウ)

懐中電灯片手に夜のパトロールをするか、早朝ならまだ枝の上にいるので見つけやすいと思います。刺したり噛んだりしないので、素手で捕まえられます。

 

夜パトでヨトウムシ(ハスモンヨトウ)を見つけました。ヨトウムシはバラよりセリ科の植物が好きなようです。三つ葉の茎にしがみついていました。

ヨモギエダシャクの探し方

▲「ヨモギエダシャク」は昼の間も枝の上

ヨモギエダシャクは、昼の間も枝の上でむしゃむしゃ葉っぱを食べています。枝のふりして隠れていることもありますが、明るいうちによく探せば見つけられます。こちらも刺したり噛んだりしません。

 

上の写真は、1匹だけつるバラにいるのを黙認していた「ヨモギエダシャク」ですが、体長5cm以上とこれだけ大きくなるとさすがに食べ方がすごい。移動してもらいました。

おまけ|バラについた「お尻にツノのあるイモムシ」の正体

▲見慣れない可愛らしいイモムシ発見!

前一度だけ見慣れないキレイな緑色のイモムシをバラに見つけました。お尻にツノがある太ったイモムシで、調べてみるとツノのあるイモムシは「スズメガ」の幼虫とのこと。

 

この幼虫は太っていてかわいらしいし、写真でみたスズメガの成虫もキレイだったので娘が水槽で育ててみることに。でも、スズメガの幼虫はクチナシの葉を食べるんですよ。この子はバラ専門──アナタはだぁれ?

 

育つにつれ大食漢になるイモムシくん。やがてこのイモムシの餌にバラの葉をいくつも摘むのがもったいなくなり、途中でフェンネルの葉をあげたことがあるんですが、そのときは転げまわって嫌がってました。よほど嫌いだったらしいです。

 

お詫びに咲き終わりの花を入れてあげたら、すぐに寄ってきてムシャムシャ食べたあげく花の中に潜り込みうっとりしていました。

 

▲正解は「カラスヨトウ」でした!

 

育て始めてから1カ月半。6月中旬にこの子は成虫になりました。やはりスズメガではなくヤガ科の「カラスヨトウ」でした。カラスヨトウには何種類かいるようですが、たぶん「オオシマカラスヨトウ」かな?

 

「ヨトウ」とついているけれど、「カラスヨトウ」の幼虫は夜行性ではないそうです。

 

まぁ、バラの葉や蕾を食べ散らかすロザリアンの敵で間違いないけどね。「戻ってこなくていいからね~!」と、窓から逃がしてやりました。

まとめ|大型イモムシは小さいうちの対処がカギ

今回は、バラの葉や蕾を食べる春~夏の大型イモムシについて紹介しました。こういうタイプのイモムシで最も有名なのがホソオビアシブトクチバとヨトウムシ。成虫も幼虫も夜行性で、昼は物陰でじっとしているので、なかなか見つけられません。

 

ヨモギエダシャクもバラの葉や蕾を食害します。山や雑木林が近い環境ならやってきます。

 

どれも幼虫が小さいうちに駆除できればいいのですが、大きく育ってしまうと広範囲にがっつり食べられてしまいます。こうなると農薬も効きにくいので、なんとか犯人を探し出しテデトールで駆除します。

 

エリックカール氏の絵本「はらぺこあおむし」の影響か、イモムシやシャクトリムシは子どもに人気があります。我が家の娘も「毛虫や派手な極彩色のは嫌だけど、緑色でまるまるしてるのは可愛い」とか言ってます。

 

どの虫もただ一生懸命生きてるだけなんだけど、ごめんね生活圏を共有できないんだ。心を鬼にして、うちのバラは守りましょう。

 

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