初めてバラを育てるならどんな品種がいい?──そうきかれたら、わたしは「イングリッシュ・ローズの”レディ・エマ・ハミルトン”から始めてみたら?」 とよく答えます。「レディ・エマ・ハミルトン」は優しい花姿で香りが素晴らしく、完全四季咲き。耐病性・耐陰性も高いうえに害虫対策もしやすい、手入れのラクチンなバラです!

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レディ・エマ・ハミルトン

Lady Emma Hamilton

 

DATA

バラの系統 シュラブ【S】
開花のしかた 四季咲き 3輪ほどの枝咲き
花径 8cm
花形 カップ咲き
香り 強香
樹形

直立~半横ばりのシュラブ樹形

樹高1m
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作出情報 2005年 イギリス/デビッド・オ-スチン
備考

フルーツ系の素晴らしい強香

花もちは悪く数日で散る

花がきれいで香りもバツグン!しかも初心者にも育てやすい!だからファーストローズにおすすめ!

▲夏花はややこぶりになるけれど、美しい

 

い庭があるのに、忙しさにかまけて荒れ放題にしている友人がいます。そんな友人とバラ園を見に行ったら、すっかりやる気になっちゃって! 

 

「うちの庭にもバラを咲かせたいけど、どんなバラがいい!?」

 

と、きかれました。

 

庭植えだから水やりしなくてもいいけれど、なにしろ友人は忙しい。こまめな消毒や害虫駆除なんてできるわけがない。花がら切りもできるかどうか・・・。それなら! と、おすすめしたのがイングリッシュ・ローズの「レディ・エマ・ハミルトン」です。

 

おすすめした理由を箇条書きにしてみます。

 

おすすめの理由その1、どんな庭にもなじむ控えめなオレンジ色がきれい

「レディ・エマ・ハミルトン」は、あたたかなオレンジ色がとてもきれいなバラです。

 

花びらの表はかなりはっきりしたオレンジ色ですが、裏は黄色を含んだやや白っぽいアプリコット色。うつむき加減に花を咲かせることが多いので、花びらの裏の色の方が目につきます。だからオレンジ色といってもトロピカルな雰囲気ではなく、どちらかというとやわらかい印象で、どんな庭にもなじみやすい色です。

 

カーブの強いカップ咲きの愛らしい花を1枝に3輪ほど枝咲きにします。

 

おすすめの理由その2、フルーツ系の強香にうっとり!

のバラを育種したナーセリーのデビッド・オースチン・ロージズ社のサイトでは、「レディエマ・ハミルトン」の香りを「洋ナシ、グレープ、シトラスの調べのフルーツ系の濃厚かつさわやかな香り」と表現しています。ほんとうにウットリするような甘く素晴らしい強香です。

 

おすすめの理由その3、つぎつぎ咲く完全四季咲き!

▲花つきよく、つぎつぎつぼみを上げる

 

「レディ・エマ・ハミルトン」は、完全四季咲き性をもつバラです。花が終わったら切り戻しをしておけば、春から秋まで何度もくり返し咲いてくれます。

 

おすすめの理由その4、病気にめっぽう強い!

ラには、うどん粉病と黒点病という二つのやっかいな病気があります。発症すると一気に株全体に広がって、葉を落としたり株を弱らせてしまう病気です。「レディ・エマ・ハミルトン」は、この二つの病気に耐性が高く、病気対策なしでも大丈夫なほど強い品種です。

 

おすすめの理由その5、害虫対策がラクチン!

くら病気に強くても、葉を食い荒らす害虫はどんなバラにもやってきます。「レディ・エマ・ハミルトン」は樹高が1mほど──じつはこれが大事なんです。

 

株元にばら撒くだけで良い、害虫防除に手軽に使える農薬「オルトランDX粒剤」は、バラを育てるには欠かせない薬剤ですが、この農薬は高さ1mくらいまでしか効きません。もっと枝先が長くなる品種だと、どうしても他の薬剤散布が必要になるのですが、樹高1mの「レディ・エマ・ハミルトン」なら、1ヵ月に1度、株元にぱらぱらっとオルトランを撒くだけで害虫防除ができるので、とてもラクチンなのです。

 

初心者、とくに初めてバラを育てる方にはやはり農薬というのはとても扱いにくいものです。だからこの簡単な害虫対策だけですむ樹高1mまでのバラは、とても育てやすいバラといえます。

 

おすすめする理由その7、かなり耐陰性が高い

たしが「レディ・エマ・ハミルトン」を育てているのは、アンジェラを誘引したフェンスの内側のベランダです。しかも東向き。かなり日照条件としては厳しい環境だと思うのです。それでも次から次へと咲いてくれます。かなり耐陰性が高いと思います。

 

おすすめの理由その8、花びらが勝手に散ってくれる

ラにはいつまでも花びらが散らずに残るタイプと、勝手にパラパラ花びらが散るタイプがあります。

 

「レディ・エマ・ハミルトン」は、後者、つまり勝手に花びらが散るタイプです。花びらが残るタイプのバラは、花がら摘みをしなければいけません。花びらをつけたままにしておくと、見た目が悪いだけでなく、花びらが腐ったところから病気になる恐れもあります。

 

花びらが勝手に散ってくれるタイプのバラは、なにもしなくてもいつもきれいな状態を保つことができ、さらに病気になるリスクも減らしてくれます。バラに手をかけられない、わたしの友人のような方にはこちらの方が向いていると思うのです。

 

ただし、花が終わったら5枚葉のひとつ下まで切り戻しする作業は必要です。こうすることで、1ヵ月半後くらいにちゃんと次の花を咲かせることができます。

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総合評価+あいびーが実際に育てたことがある!=だからファーストローズにおすすめ!

▲新葉は銅葉。生長した葉も赤みを含んだ濃い色で、葉も美しいガーデン素材に

 

まり「レディ・エマ・ハミルトン」をファーストローズにおすすめする理由を整理すると。

 

まず、きれいで香りの良い花を年に何度も咲かせるので、とても満足度の高い花なこと。次に、病気に強く害虫対策がしやすいこと。耐陰性が高いこと。日頃の花がら切りすらできるかどうかという人でも、勝手に花びらが散るタイプなので手間いらずなこと。加えて庭植えなら水やりすらしなくてもいいので、1ヵ月に一度のオルトラン散布と花後の切り戻し以外ほぼ植えっぱなしでOK! ということです。

 

こう考えると「これらの条件を備えたバラは他にもあるんじゃない?」と、思われるかもしれません。じっさい、そうだと思います。

 

イングリッシュ・ローズを親にもつショートシュラブ系のバラは、比較的新しいバラにたくさんありますから、そのなかには、「レディ・エマ・ハミルトン」と同じくらい優秀なバラがあると思います。でも、「レディ・エマ・ハミルトン」は、わたしが実際に育てたことがあるので、自信をもっておすすめできるということで、友人にファーストローズにぴったりだと紹介しています。

 

レディ・エマ・ハミルトンの欠点は、花もちが悪いこと!

▲まだまだきれいなのに潔いほどばっさり散る

 

こまで「レディ・エマ・ハミルトン」の良い点ばかり書いてきましたが、じつは大きな欠点があります。それは花もちがとても悪いことです。「レディ・エマ・ハミルトン」は、咲いてからほんの3日くらいで、まだまだきれいなのにパラパラ花びらを散らします。それはもう、潔すぎるんじゃないかと思うくらいに──。

 

でも、とても花つきが良いし、つぎつぎつぼみを上げてくれるので、実際に育ててみるとあまり気にならないと思います。散るのが早いから切り戻しも他のバラより早くなり、必然的に次の花が咲くのも他のバラよりも早くなります。つまり回転がはやいのですね。1年に4回は咲かせられると思います。

 

口コミと値段の目安

バラ苗ショップのコメント

色鮮やかなこのイングリッシュローズは、ボーダーの中で、ひと際目を引きます。しっかりとつぼんだつぼみは、オレンジの混じる深みのある赤で、魅力的なダークの葉との間にコントラストが生まれます。花が完全に開くと、花びらの内側はタンジェリン(濃いオレンジ色)、外側はイエローオレンジが混ざり合った色合いの花になります。やや直立状に伸びますが中程度の育ち方でよく茂り、花は驚くほど次から次へと咲き続け、乾燥した地域で、よく育つ傾向があります。洋ナシ、グレープ、シトラスの調べのフルーツ系の濃厚かつさわやかな香りは、フランスのナンテスの香りのコンテストでトップ賞を受賞しました。 (デビッド・オースチン)

 

ロザリアンからの口コミ

無農薬で育てていて、とても強いバラだと感じています。

暑さに弱いところがあるので、夏の終わりに長雨になったりすると葉に病気が広がることがありますが、それ以外はほとんど心配なし。風通しを良くするように枝を抜いたりしておけば、ゆっくりですが元気に育ってくれます。

 

今後もきっとお気に入りのバラであり続けると思います。

 

バラ苗の値段の目安


▼即納 【バラ苗】 レディエマハミルトン (ER橙) 輸入苗 大苗 6号鉢植え品 ■ 【イングリッシュローズ】《ER-Y》
 

まとめ

イングリッシュ・ローズの「レディ・エマ・ハミルトン」を紹介しました。このバラ、じっさいに育てている方にはとても評判が良く、ファーストローズに推している方もけっこういらっしゃいました。わたしも同感です! 花の満足度が高くて管理が楽なのがとてもいいです! 新芽の銅葉もきれいですしね!

 

でも、バラの専門家にはあまり評判が良くないのでしょうか? 最近の本では品種一覧から外されているのすらあります。やはり花もちが悪いところがネックなのかもしれませんね。

 

確かに花もちは悪く散りやすいけれど、株が大きくなれば必ずいくつかは咲いているという状態になるので、そんなに大きな欠点ではないとわたしは思うのですが──。

 

花がきれいで香りも良くて育てやすいバラが毎年発表されていますから、「レディ・エマ・ハミルトンよりこっちのバラの方がずっといいよ!」というバラもいくつもあるかもしれません。「レディ・エマ・ハミルトン」をはるかに凌駕する素晴らしいバラにぜひ会いたいものです! でも、これだけ多くの人が絶賛するバラなのだから、まだまだしばらくは、「レディ・エマ・ハミルトンはファーストローズにイチオシのバラ!」という座は安泰なのではないでしょうか? 

 

ラクしてきれいなバラを探している方、どうぞ、このバラから始めてみてくださいね! きっと「バラってこんなに簡単に育てられるんだ!」って、肩の力が抜けると思いますよ!

 

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